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インドで、人口哺育のインドサイの初出産

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インドで、人工哺育で育てられた
インドサイが初めて出産をしたという喜ばしいニュース。





THE TIMES OF INDIA の記事(E)によると、

人工哺育のサイは、野生のサイよりも育児放棄をすることが多いなか
母サイのGandaは、生後3日目に数分ごとに授乳をして、
よく仔サイの世話していることが確認された。


All those efforts have now borne fruition. On Friday, Ganga's three-day-old female calf was first sighted by wildlife experts around noon. "We have been observing them for the past few hours and the calf is suckling every few minutes. Ganga too has adopted the calf. These are good signs, as the chances of rejection by hand-reared rhino mothers are more, than by those in the wild," says Choudhury.



出産までの経緯 :

2004年7月にインドの Kaziranga 国立公園で起きた洪水の際、
負傷した生後4ヶ月のインドサイが救助され、リハビリセンターに
(Animal Welfare-Wildlife Trust of India)に送られた。

結局、母サイは見つけることはできず、当然のことながら
仔サイは、母親がいないことにショックを受けている
状態だった。

Ganga 名付けたこの仔サイためにボトルでの人工哺育を
始めることになり、3年間続けられた。

徐々にManas national park の野生の環境に慣らしていき、
最終的には定期的な健康チェック以外には人間との関わりを
絶つことにした。そして、保護から9年を経て、Ganga は4月2日
出産するに至った。


Ganda が移された Manas では、WTI によって、2006年から野生に戻すプログラムが開始され、5頭の人口哺育で育ったサイが発信機を装着して Manas に導入された。今後は Ganda 以外の2頭のメスの今後の出産も期待されている。

しかし、同時に、せっかく生まれた仔サイが、密猟者により母親を殺され
また孤児のサイになってしまうことが心配されている。

Ganda の生まれ故郷である Kaziranga national park では,
昨年 20頭、今年の3月までに早くも13頭のサイが密猟によって殺された、という許しがたい現状が、インドにもあるのだ。 
by dearhino | 2013-04-06 11:19 | インド | Comments(0)
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