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親愛なる犀たちへ

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シロサイの生息地至近に炭鉱計画!@南アフリカ

炭鉱建設は、
サイ密猟者の増加、
環境破壊を招く。

しかし、窮乏生活を送る
地元村民の雇用を創出する。


参照記事 :
1.Men, Rhino and a coal mine
2.To South Africa's new Minister of Mineral Resources, Ngoako Ramatlhodi.


南アフリカのKwa-Zulu Natalにある
Hluhluwe-iMfolozi Park は
世界的に最もシロサイの生息密度が高い地域の
ひとつであり、年間数千人もの観光客が
希少野生動物を見にやって来る場所。

そのHluhluwe-iMfolozi Park の境界から
僅か40メートルのところに「露天掘りの炭鉱」
(open-cast coal mine)を建設する計画が
南アフリカのiButho Coal という鉱山会社に
より進行中。

今年1月に、iButho Coal は、南アフリカの
鉱物資源省に採掘許可を申請している。

この「露天掘り」という採掘方法は、
坑道を掘らずに地表から渦を巻くように
地下をめがけて掘るもので、生態系に大きな
ダメージを与える。(re:Wikipedia)

さらに、サイを保護するレンジャーらは、
炭鉱建設により、この地域へのアクセスが
容易になり、密猟者が今まで以上に
増加することを
危惧している。



Photo(C):SABC
シロサイの生息地至近に炭鉱計画!@南アフリカ_a0280851_16344386.jpg

NGO団体も、環境問題に関する著しい調査不足の
この計画を進めることに反対している。

しかし、地元の村は貧窮しており、若者にも
仕事がなく、家畜泥棒や強盗が多発する深刻な状況。

そのため、炭鉱の計画を進める企業 iButho Coal は、
炭鉱の計画がば実現すれば雇用問題の解決になると、
アピールする。

地元の人々がは雇用を得にくい要因には
教育の機会がないこともある。

そして、読み書きができないために、
環境汚染など炭鉱建設が及ぼす影響を
十分に知らされないままに
結果的に地元の人々が計画を後押し
してしまうことも、NGO団体は懸念している。

この地域は、持続可能な農業と
家畜を飼うことで生活しているが
坑道建設により、約50の家が移動を
強いられるので、それに対しての補償も
明らかにさせる必要がある。

しかし、企業側は、まだ計画段階だ
ということを理由にメディアの取材にも
応じることを拒否。


この計画については、環境保護活動家、
研究者、多くの団体が反対しており、彼らは、
政府がそれを推し進めようとしている
ことに衝撃を受けている。

しかし、鉱物資源担当大臣がごく最近、
交代したので、新大臣に、炭鉱建設がサイへの
更なる脅威になることを訴えれば、
理解を得られるのではないかという
希望を抱いている。

そのために、インターネット上でも
新大臣宛にこの計画を却下すること請願する
署名活動を10万人を目標に展開。

南アフリカだけではなく世界各国から
署名が集まっており、現在はもう少しで
5万人達成という状況。



署名はここから、
http://www.avaaz.org/en/rhinos_worst_neighbour_sa_1/?cHEcUab

そのサイトで署名するのが初めての場合、
メールアドレス、名前をローマ字で打ち込み、
国名を選択する。送信後、すぐに名前が表示される。










by dearhino | 2014-06-29 16:54 | 南アフリカ | Comments(0)
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