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親愛なる犀たちへ

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クロサイと暮らした 子供たち


1962年、
絵本の一場面のような
こどもたちとサイの
光景。


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参照記事 :
1.Mike Condy remembers riding a black rhino around his back garden in Rhodesia, 1962(E)
2.The extraordinary story of Rupert the rhino
3.The extraordinary story of Rupert the rhino (ルパートと子供たちの写真6枚)



子供たちの父親は、ローデシア
(現在の国名はジンバブエ)で実施された
”ノアの方舟作戦 Operation Noah"という名で
有名だった大規模な野生動物保護プロジェクトを
指揮する獣医。

”ノアの方舟作戦”の目的は、ザンベジ川を堰き止めて
世界最大の人口湖カリバ湖建設する際、野生動物を
安全な場所に移動させることだった。

この写真で一番大きな子、当時8才だった
マイク・コンディ氏は以下のように
当時のことを回想している。


1962年5月、移動の準備のためクロサイに
麻酔用の矢が撃たれたが、不運にも麻酔が効くのと
同時にそのクロサイが水に落ちてしまい、
レンジャーらはクロサイを引き上げることが
できなかった。

そして、そのクロサイには小さな子どもがいたことが
わかり、獣医である父が面倒を見るために我が家に
連れて帰った。

生後6週間にもならない小さなサイで、
私達は「ルパート」と名付けた。

父はガレージに草でルパートのための寝床を作った。
最初ルパートは神経質になっていたが、すぐに慣れて
自由に家の中と外を行き来し、すっかり家族の一員だった。

ルパートはいつでも、ぼくたち子供を背中に乗せてくれて
一緒に遊んだ。

1日4回、4リットルくらいのミルクをバケツから
ストローで飲み、来たばかりの頃は70kgだった体重が
半年後には250kgにもなるという信じられないくらいの
スピードで成長。

ミルクは父が調合したもので、サイの母乳の成分を
分析した結果、高タンパクであるが、脂肪分は少ない
ことを知り、その組成に合わせていた。

ルパートは、バナナとライチが大好きで、
私たちが草木の生えたところに連れて行っても
それを食べることはなかった。


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ルパートとずっと一緒にいられないことは
私たち子供にもわかっていた。

我が家で6ヶ月暮らした後、ルパートは
Matobo Game Reseve に引越し、
ライオンからは守られた自然のなか、
ひとりで暮らすことになった。

母は、小さな息子を寄宿学校に送り込むような心境で、
別れを悲しみ泣いた。

それから2年後、私たちはルパートに会いに行った。
彼の大きさには圧倒されたが、母が「ルパート」と
呼ぶと、その姿にはおよそ似つかわしくない
甘えるような可愛いらしい声を発した。彼は私たち
家族を覚えていてくれた、と確信した。

しかし、悲しいことにそれからまもなく、
ルパートが潅木の繁みで死んでいるのが
発見された。

ずっと後になってから、私は、ケニヤの
レワ野生動物保護公園を訪れる機会があったが、
そこで、サイというのは、3才くらいまでは
まだ子どもと認識されていることを知った。

だから、当時の私たちはルパートを独り立ちさせるのが
早過ぎたのかもしれないと思った。

でも、私たちはルパートにたくさんの愛情を注ぎ、
彼も私たちと幸せな時間と過ごしたと信じている。

Photo :Courtesy Mike Condy

参照記事1より原文一部引用 :
Dad brought Rupert up to the garage and made him a nest out of hay bales and used infrared lamps. It became his little haven; we had to coax him out – he was very nervous at first. Then quickly he became part of the family. I think he thought he was just another Condy kid – he would go in and out of the house as he pleased.

















by dearhino | 2014-07-09 11:22 | アフリカ | Comments(1)
Commented at 2014-07-31 17:54
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