ブログトップ

親愛なる犀たちへ

dearhino.exblog.jp

カテゴリ:アフリカ( 7 )

サイ密猟の厳罰化 @マラウイ共和国

アフリカ南部のクロサイが生息するマラウイ共和国で
サイの密猟者に、この国の野生動物に関する犯罪では
これまでで最も厳しい判決が下された。


a0280851_23520646.png

密猟事件のあらまし以下の通り。

7月9日に Liwonde 国立公園で Jabesi と呼ばれていた
メスのクロサイ が殺害された。

13日にレンジャーが角を奪われたサイの死骸を発見、
即日、サイの角に取り付けられていた追跡装置により
その角が保管されている冷凍庫が見つかった。

そこから、3人の犯人が突き止められた。

判決では密猟者のEsau Billy(28)に18年間の懲役刑、
角を隠すのに協力した父親(56)と従兄弟(21)には
各々10年と8年の懲役刑が決定された。

マラウイ共和国では昨年12月に国立公園の
野生生物保護法の改正により罰則を強化。

「マラウイは野生生物犯罪に甘い国ではない
ことを人々が知ることはよいことだ。」
"we are happy that people are now realizing that
Malawi is not a soft country to have wildlife crime,”

と、マラウイ国立公園の責任者 Kumchedwa氏は
語る。

サファリ観光が国の重要な産業であることから
それを妨げる野生生物犯罪を犯す者は
「国家の敵」と見なし、野生生物犯罪に対しての
迅速な捜査、逮捕、判決を実行して、
本気で犯罪抑止に取り組む姿勢を
国として示している。

マラウイのサイは1992年に絶滅したため、
南アフリカなどから観光のために再導入されている。

サイの角に追跡用のチップを埋め込むことが
こうして犯人逮捕にも直接つながるのであれば
その役割は大きい。

密猟に対する厳罰化はどんどん進めて欲しい!


参照記事 :


参照記事2より原文一部引用 :

#A court in Zomba has sentenced a 28-year-old man to 18 years in prison for killing a rhino called Jabesi.
The Zomba Chief Resident Magistrate Court also sentenced two other men to 10 and 8 years imprisonment because they helped the poacher keep the rhino’s horns."

a0280851_18021988.jpg


by dearhino | 2017-10-25 00:00 | アフリカ | Comments(0)

よくやった!サイが密猟者を襲って撃退!!

めったにない
サイの密猟に関する
超愉快なニュース!

ナミビアのエトシャ国立公園でサイを探していた密猟者に
どこからともなく現れたサイが体当たりし足に重傷を負わせた。

友人が彼を助けかくまったが翌日には逮捕され、
現在は警官の監視下で入院治療中。

エトシャ国立公園では2016年6月から2017年7月までに
7頭のサイが密猟されている。

事件の風刺画 ↓ ”密猟者が密猟される!”。
a0280851_15091772.jpg


参照記事 :


密猟者を襲ったサイは、
まさに ヒーロー!!

これからもどんどん密猟者を襲って欲しい!


by dearhino | 2017-10-23 15:34 | アフリカ | Comments(0)

南アフリカで非武装でサイを守る女性チーム

世界初! 女性だけのチームが
南アフリカのクルーガー国立公園内で
サイを密猟から守る任務を!
a0280851_15253925.png
Photo(C):Blackmambasapu


チーム名は、Black Mambas.
地元の26名の女性が参加。

クルーガー国立公園内の私営リザーブ(保護区)
Balure Nature Reserveの管理者の
クレイグ・スペンサー氏が、国立公園周辺の
コミュニティーとの新たな関係作りとして、
高校を卒業したばかりの仕事のない地元の女性達を
雇用し、パトロール任務のためのトレーニングをした。


女性チームは、武器を持たないが、
着実に成果を上げている。

このBalure Nature Reserve では、
10ヶ月前から1頭のサイも密猟されていない。

近くの他のリザーブでは同じ期間に
23頭ものサイが殺されているのに。

4万ヘクタールもあるBalure Nature Reserveを
守っているのは、この女性チームだけではなく、
武装した約30名のガードマンと情報チーム。

女性チームの主な仕事は、守衛の最前線であるリザーブの
境界線パトロール、密猟者のキャンプ探し、
密猟者が仕掛けた罠の除去などである。

彼女らは、この仕事に対して高い誇りを持ち
熱心に取り組んでいる。そして、それは同時に、
密猟の要因となる貧困や不平等に立ち向かう
姿勢にもなっている。

当初は、野外のテントで長期間、寝泊りすることを
少し怖がっていた女性もいたが、今では皆、
自然を謳歌している、という。



Photo(C):Blackmambasapu
a0280851_15351877.png

“I am a lady,
I am going to have a baby.
I want my baby to see a rhino,
that’s why I am protecting it”

「私たち女性は、これから子供を生む。
子供たちにはサイを見せたい、だから私たちはサイを守る。」

彼女らのこの言葉は、密猟者に殺され続けるサイたちの
未来への「一筋の希望の光」のように感じられる。

昨年、南アフリカでは1200頭以上のサイが密猟され、
平均7時間に1頭、殺された。


参照記事 :
1.Women carry fight against rhino poaching
2.This Kickass All-Female Unit Is Protecting Rhinos And Taking A Stand Against Poachers


参照記事1より原文一部引用 :
”A group of unarmed women might not be able to save South Africa’s rhinos from extinction, but they’re definitely making a difference in the fight to save the iconic animals.

The 26 women comprise the Black Mambas, the world’s first all-female anti-poaching unit, which patrols Balule Nature Reserve within vast Krugar NationalPark.!"


by dearhino | 2015-03-16 16:39 | アフリカ | Comments(0)

クロサイの赤ちゃんの小さな角まで奪う密猟者

2頭の幼な子を連れた
ジンバブエのクロサイの
母の悲劇。

クロサイが生息する主な国は、ナミビア、南アフリカ、
ケニヤ(タンザニアの北に隣接)、ジンバブエ、
タンザニア。

モザンビークは、シロサイ、クロサイ共に
密猟により絶滅させている。


a0280851_15133116.gif

ジンバブエには、約400頭のクロサイが生息する。

ジンバブエのサイの多くは、南部の Kyle Recreational Park
および、Bulawayo 近くの Matobo 国立公園の厳重な保護地帯で
24時間体制で守られている。

しかし、昨年、野生動物保護公園の Save Valley
Conservancy で、5頭のクロサイが密猟され、
うち2頭は、
約3才と約9ヶ月の幼い兄弟だった

兄弟の母はダイアナと呼ばれていたメスのサイ。

密猟された時の状況は、
「自分の子が撃たれて、母のダイアナがもう1頭の子と共に
走り寄り、そこを密猟者がさらに撃った。」と
想像される。

密猟者は、生後9か月の赤ん坊のサイの
40グラムくらいしかないような
小さな角まで奪い去っている。

子サイの兄弟は死亡し、当初は母サイは快復したかに見えたが、
銃弾が原因の足の骨髄の感染症で7か月後に死亡した。

ジンバブエ全体で見れば、2010年のサイの密猟数は52、
2013年は16で、密猟は減少している。

しかし、生え始めたばかりの僅か40グラムの角の
ために幼いサイまで殺されるのは、100グラムあたり、
日本円で約60万円とされる、ゴールドより高い、
サイ角のブラックマーケットの末端価格のせいだ。


参照記事 :
1.Poachers targeting rhino calves in Zimbabwe.
2.Poachets targting rhino calves.


参照記事2.より原文一部引用。

”TWO rhino calves were among the five black rhino killed by poachers in the south of the wildlife conservation region Save Valley Conservancy last year, Bryce Clemence of Anti-Poaching and Tracking Specialists (ATS) told Sapa.The two calves were siblings. One was around nine months old, the other about three years old, Clemence said.”






by dearhino | 2015-03-05 00:23 | アフリカ | Comments(0)

クロサイと暮らした 子供たち


1962年、
絵本の一場面のような
こどもたちとサイの
光景。


a0280851_23511764.jpg



参照記事 :
1.Mike Condy remembers riding a black rhino around his back garden in Rhodesia, 1962(E)
2.The extraordinary story of Rupert the rhino
3.The extraordinary story of Rupert the rhino (ルパートと子供たちの写真6枚)



子供たちの父親は、ローデシア
(現在の国名はジンバブエ)で実施された
”ノアの方舟作戦 Operation Noah"という名で
有名だった大規模な野生動物保護プロジェクトを
指揮する獣医。

”ノアの方舟作戦”の目的は、ザンベジ川を堰き止めて
世界最大の人口湖カリバ湖建設する際、野生動物を
安全な場所に移動させることだった。

この写真で一番大きな子、当時8才だった
マイク・コンディ氏は以下のように
当時のことを回想している。


1962年5月、移動の準備のためクロサイに
麻酔用の矢が撃たれたが、不運にも麻酔が効くのと
同時にそのクロサイが水に落ちてしまい、
レンジャーらはクロサイを引き上げることが
できなかった。

そして、そのクロサイには小さな子どもがいたことが
わかり、獣医である父が面倒を見るために我が家に
連れて帰った。

生後6週間にもならない小さなサイで、
私達は「ルパート」と名付けた。

父はガレージに草でルパートのための寝床を作った。
最初ルパートは神経質になっていたが、すぐに慣れて
自由に家の中と外を行き来し、すっかり家族の一員だった。

ルパートはいつでも、ぼくたち子供を背中に乗せてくれて
一緒に遊んだ。

1日4回、4リットルくらいのミルクをバケツから
ストローで飲み、来たばかりの頃は70kgだった体重が
半年後には250kgにもなるという信じられないくらいの
スピードで成長。

ミルクは父が調合したもので、サイの母乳の成分を
分析した結果、高タンパクであるが、脂肪分は少ない
ことを知り、その組成に合わせていた。

ルパートは、バナナとライチが大好きで、
私たちが草木の生えたところに連れて行っても
それを食べることはなかった。


a0280851_23514095.jpg


ルパートとずっと一緒にいられないことは
私たち子供にもわかっていた。

我が家で6ヶ月暮らした後、ルパートは
Matobo Game Reseve に引越し、
ライオンからは守られた自然のなか、
ひとりで暮らすことになった。

母は、小さな息子を寄宿学校に送り込むような心境で、
別れを悲しみ泣いた。

それから2年後、私たちはルパートに会いに行った。
彼の大きさには圧倒されたが、母が「ルパート」と
呼ぶと、その姿にはおよそ似つかわしくない
甘えるような可愛いらしい声を発した。彼は私たち
家族を覚えていてくれた、と確信した。

しかし、悲しいことにそれからまもなく、
ルパートが潅木の繁みで死んでいるのが
発見された。

ずっと後になってから、私は、ケニヤの
レワ野生動物保護公園を訪れる機会があったが、
そこで、サイというのは、3才くらいまでは
まだ子どもと認識されていることを知った。

だから、当時の私たちはルパートを独り立ちさせるのが
早過ぎたのかもしれないと思った。

でも、私たちはルパートにたくさんの愛情を注ぎ、
彼も私たちと幸せな時間と過ごしたと信じている。

Photo :Courtesy Mike Condy

参照記事1より原文一部引用 :
Dad brought Rupert up to the garage and made him a nest out of hay bales and used infrared lamps. It became his little haven; we had to coax him out – he was very nervous at first. Then quickly he became part of the family. I think he thought he was just another Condy kid – he would go in and out of the house as he pleased.

















by dearhino | 2014-07-09 11:22 | アフリカ | Comments(1)

ケニヤのクロサイ、21頭の国内移動

いきなり麻酔銃で撃たれ、拉致され、
見知らぬ土地に放されたクロサイのあなたが
彼らの車をそんなに蹴飛ばす気持ちは
よくわかる。

でも本当に悪い奴は、彼らじゃない



参照記事 :
1.Le Kénya déménage des rhinocéros pour les sauver(F)
記事中の動画の最後に、サイが腹立たしそうに車を蹴飛ばすシーンがある。

2.La KWS déplace avec succès 21 rhinocéros dans un nouveau sanctuaire(F)



ケニヤの Kenya Wildlife Service 当局の発表によると、
ナクル国立公園のクロサイ10頭と、レワ国立公園のクロサイ11頭、
計21頭のクロサイを、ケニヤ北西部のサンクチュアリーへ
移動させた、という。

輸送の前には、密猟対策として、捕獲にあたって麻酔をかけられている
サイの角を獣医が短く切り、その後トラックに乗せて運んだ。


今回、10頭を北西部のサンクチュアリに移動させた
ナクル国立公園は、サイのためのサンクチュアリーとして、
1984年、ナクル湖周辺に創設された188 km² の公園。

ナクル国立公園のクロサイの頭数の増加率は1%で、
この移動は、国立公園のスペースに対して適正な数のサイを
配置することで、サイの繁殖を目指すという目的がある。


ケニヤには、クロサイが643頭、シロサイが 450頭生息しているが、
昨年は、29頭のサイが密猟により殺された



以下、参照記事2より、原文一部引用
" Les autorités kényannes ont décidé de déplacer 21 rhinocéros noirs de deux parcs nationaux kényans vers un autre, pour donner plus de chances de survie à cette espèce menacée."


------------

ケニア  ・ サイの総数 -  約1.100 -  密猟数  29

南アフリカ ・サイの総数 - 約20.000 -  密猟数 648


2国のサイの全頭数に対する密猟比率を、
上記の概数をもとに計算すると、

南アフリカ 3.2%
ケニヤ   2.6%

総数ではなく、比率で考えると
南アフリカとケニアの密猟の多さに、
思ったほどの差がない、と言える
かもしれない。

専門家の予測によると、このペースで密猟が続けば、
2016年には、密猟数が出生数を上回り
サイの頭数が減少していく、ことになる。
by dearhino | 2013-09-05 23:40 | アフリカ | Comments(0)

サイとゾウ空輸、ナミビアからキューバへ

ナミビアのサイ空輸のニュースから、
アフリカ現代史の一断面を知る。

そして、国の優先事項について
考えさせられた。

政治的配慮、深謀遠慮
国民の飢餓、野生動物保護
観光資源。


参照記事 :
1.La Nambibie envoie rhinocéros et éléphants à Cuba
(F)
2.Namibian rhino, elephant for Cuba zoo(E)
3.SPCA slams Namibia's plans to send 'Noah's Ark' to Cuba (E)
4.Cuba zoo gets ready for delivery of Namibian wild animals(E)≪キューバの国立動物園の様子の動画あり)

5。ナミビアの概要と開発課題(J)


ナミビアの観光環境大臣は、、「ノアの方舟・プロジェクト」の
最終段階として、9月初旬に10頭のサイと5頭のゾウを
キューバに空輸することを発表した。

「ノアの方舟・プロジェクト」とは、2009年にキューバの
カストロ大統領がナミビアを訪問した際に、両国間で
交わされた合意事項。、

内容は、「ナミビアの野生動物146頭を、キューバの国立動物園に
寄贈する」 というものであった。 

動物の金銭価値は合計約750万ナミビア・ドル(*)に相当する。


シロサイ、クロサイ、チータ、ヒョウ、ライオンを含む
23種120頭の動物は既にナミビアからキューバ移送され、
キューバの首都ハバナ郊外にある342ha の広さの
国立動物園で飼育・展示されている。

動物の輸送費用もナミビアが負担するもので、2011/2012年の
国家予算に2500万ナミビアドルが組み込まれていた。

担当大臣によれば、「ナミビアの納税者たちが、動物を捕獲し
キューバに輸送するための費用を負担することは、
このプロジェクト遂行のための正当な出費である」、という。


動物保護団体は、長時間の空輸は動物に大きいなストレスとなる、
キューバの環境に適合するかどうかわからない、なとの理由で
反対していた。

しかし、ナミビア側は、
「この計画は、CITES の要求事項に合致するものであり、
すべての動物がキューバに適応するかどうかの確認は
怠らない」、と主張。

そして、今回の野生動物寄贈の理由を以下のように
述べている。

「キューバは、1970年代から80年代にかけて
南アフリカ共和国からのナミビアの独立戦争のなかで
政治的および軍事的に支援をしてくれた。

キューバ国民は、自国の政府が我々を
支援することを認めてくれた。

だから、これは、ナミビアからキューバへの
”感謝のしるし”なのである。」


他方、ナミビア政府は、干ばつにより農作物ができず
飢餓に苦しむ人々の食糧用に、国立公園の400頭以上の
アンテロープや、その他絶滅危惧種ではない動物を
捕獲することを命じている。

ナミビアで飢餓に直面している人々は少なくとも40万人、
ユニセフによれば、この国では、5才以下の子ども
約11万人を含む約78万人の人々が栄養失調だという。



(以下、参照記事1より原文一部引用)
But Shifeta defended the translocation as Namibia's "token of appreciation" to Cuba for its support.

Cuba gave the southern African country political and military backing during its struggle for independence from South Africa in the 1970s and 1980s.

"Cuban people were not complaining when their government was supporting us," Shifeta told AFP.

(*)
ナミビアドルは、約10円。

------------------------------------
●ナミビア共和国
1884年 「南西アフリカ」としてドイツの保護領となる。
1914年 南アフリカによる統治開始
1966年~ ナミビア独立戦争
1990年  南アフリカ共和国より独立


南アフリカに統治されていた時代はアパルトヘイト政策下にあった。
現在は、経済格差が激しく、HIV問題が深刻。
by dearhino | 2013-08-31 15:35 | アフリカ | Comments(0)