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カテゴリ:マレーシア( 4 )

心配されるマレーシア最後のメスのスマトラサイ Iman

マレーシア最後のメスのスマトラサイ

Iman の重い病状。


インドネシアとマレーシアのみに残るスマトラサイの生息数は、

もはや100頭以下。


2015年にマレーシアの野生のサイは絶滅宣言が出され

現在、同国では保護下にオスとメスの以下の2頭が残るのみ。


Tam 

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Photo(C): BORA

マレーシアで最後のオスのスマトラサイ。

正式名は Keratam. 

体重 650kg 約30才。

熱帯雨林の木々の葉を毎日50kg 以上食べる。

バナナも大好物。

お腹を撫でられるのが好き。



Iman

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Photo(C): BORA


Tam よりも遅れて保護下に置かれたので

マレーシアで人間が出会った最後の野生の

スマトラサイということになる。

2014年3月に現在の Borneo RhinoSanctuary

連れて来られた。体重500kg

当初から子宮筋腫が見つかり、期待される

Tam との繁殖が心配された。

とても活発な性格。


ブログ内過去関連記事 :

「新たなメスのスマトラサイを捕獲」

http://dearhino.exblog.jp/19569749/

カメラトラップに写ったメスを落とし穴で

捕獲した当時の記事。

のちにIman と名付けられる。

2014.03.16


(Puntung  )

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Photo (C): Sabah Wildlife


顔にできた扁平上皮癌が急速に肥大化し、呼吸困難となり

20176月に安楽死。





現在のIman の状況


201712月から Iman の子宮の腫瘍、

つまり平滑筋肉腫からの出血症状が深刻。


年が明けてからの僅かにほっとする情報は、

食欲が少し回復し、食欲を改善させるために

10種類くらいの木の葉を与えるといつもの量の

半分くらいは食べるようになったということ。

薬を混ぜたバナナとマンゴも3-4kgは食べているようだ。


止血剤のトラネキサム酸投与が、

これまで3回の出血には効果があったので

再び期待されるが、今回は出血量が多く、

出血を止めるには、焼却止血、つまり文字通り

出血部分を焼いて熱により固めることが

必要だと見られている。


Iman は現在、ボルネオ島のマレーシア領の

Lehad Datu Tabin Widlife Reserve

保護されているが、そこには焼却止血ができる

専門家がいないという。


Iman には、乾燥による蹄の裏のダメージの治療も施され

1日2回は放飼場で皮膚の手入れのための

泥パックを受けている。


現在、マレーシアに残されたスマトラサイは

たった2頭であるが、保護区のあるサバ州の

野生動物局はスマトラサイの種を守るため、

人工授精ができるように、スの精子と

メスの卵子を保存している。


半年前に死亡したPuntung は排卵していなかったが、

Iman の卵子は採取されている。

Tam の精子も採取されているが理想的な状態とは

言えないというのが残念だ。


Iman は Tam の繁殖相手として

捕獲されたけれど、その可能性は

もうないのではと思われるが、

症状が回復して生きてもらいたい。



参照記事 :

1.Only two leftin Malaysia


2.Iman, ourlast female Sumatran rhino is farint no better.


3.Iman the rhino eats better ashealth improve


4. Cancer-stricken Sumatran rhino Puntung put down



by dearhino | 2018-01-07 22:39 | マレーシア | Comments(0)

スマトラサイ・ 至難の繁殖

米シンシナティ動物園のスマトラサイ、
Suci の死に続いて、マレーシアの
スマトラサイの残念な情報。

参照記事 ;
”Death, tumors harm efforts to save rare rhinos”
(E)


実は、先月、マレーシアのサバ州で捕獲された新しいメス、
Iman に関して、妊娠中である可能性が指摘されていた。

その根拠となると考えられたのは、苛立つ行動や、
オスとの争いが原因で裂けたと思われる耳、
そして子宮内に血管のある塊がある、という
点であった。


しかし、麻酔下の超音波検査でその望みは、
打ち砕かれた。

子宮内に胎児はおらず、子宮の中の塊は
フットボールぐらいの大きな腫瘍だった。

また、Iman は少なくとも過去5年間は
オスと交尾したことはないだろう、ということが
明らかになった。

サバ州の野生生物局の副局長のSen Nathan は、
「こうした結果は、広いスペースと人間との隔絶を
必要とするスマトラサイは、もはや野生では
繁殖することはないかもしれない、という我々の
見解を裏付けるいるように思われる。」という。

しかし、専門家は、野生からさらに捕獲して、
これまで試みられなかったスマトラサイの
体外受精をすることで、繁殖の可能性が
あると考えている。

「その場合には、最新の繁殖技術の環境が
整ったところにサイを送る必要がある。」と、
捕獲された Iman やオスのスマトラサイを
飼育下におく Tabin 野生生物保護区で
活動するBorneo Rhino Alliance の獣医師、
Zainuddin氏は語る。


米シンシナティ動物園は112年ぶりに飼育下で
スマトラサイの繁殖があり、、死亡したSuci は
そこで誕生した3頭のうちの1頭だった。

また、インドネシアのサイのサンクチュアリーでも、
繁殖が成功している。


シンシナティ動物園のスマトラサイ繁殖の功労者、
Roth博士は、以下のように語る。

「インドネシアには、少なくとも繁殖可能なメス2頭*と
オス1頭**がいる。 だから、希望をもって我々は
スマトラサイの繁殖のために努力を続ける。」


*メス2頭  : Ratu と Rosa.

**オス  :Andala、米シンシナティ動物園生まれ。
        2012年、Ratu との間にAndatu誕生。



アメリカの動物園としては、自国で唯一の
スマトラサイとなったSuci の弟の Harapan を
どうするかの選択を迫られることになる。

「アメリカで動物大使のような役割をさせることが
重要であるか? あるいは、アジアに返して
繁殖の機会を与えることがより重要であるか?
そのことを慎重に考え、最良の道を選ばなければ
ならない。」 と、Roth 博士は語る。


以下、参照記事一部原文引用 :

"Conservationists believed she might have been pregnant when they found her, given her "feisty behavior, a torn ear, probably a result of a past tussle with a male, (and) a mass with blood vessels inside the uterus," said a statement from the reserve. However, an ultrasound examination done under anesthesia dashed those hopes."



ブログ内関連投稿記事 :

"捕獲されたスマトラサイ移送”
http://dearhino.exblog.jp/19613382/
(2014.03.30)
by dearhino | 2014-04-18 01:26 | マレーシア | Comments(1)

捕獲されたスマトラサイ移送

大変貴重な花嫁候補として
8ヶ月間の大捜索の末に
捕獲されたスマトラサイのメスが、
繁殖相手のTamがいる
Borneo Rhino Sanctuaryに
移送された。



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Iman. Photo by: SWD.

参照記事 :
1.Meet Iman: the Sumatran rhino's newest hope for survival.(E)

2.Transfer of female rhino found in Danum to Tabin is a success(E)


マレーシア、ボルネオ島サバ州のDanum Valleyで捕獲された
メスのスマトラサイは、10日後の3月21日、ヘリコプターで
Tabin Wildlife Reserve のBorneo Rhino Sanctuary へ 
無事に移送された。

そのサンクチュアリーには、繁殖相手のオスの Tamと
メスのPuntung というスマトラサイが飼育されている。

移送されたメスは、捕獲場所の近くの川の名前に因んで、
Iman と名づけられた。


サバ州の環境担当大臣Masidi Manjun氏によると
「今年2月に、米シンシナティ動物園に繁殖のために
オスのタムを貸し出すことが議会で合意されたが、
もしIman が妊娠可能であることが明らかになったら、
その必要はないかもしれない。」という。



the Borneo Rhino Alliance (BORA)のJohn Payne,氏の見解。

「彼女は健康そうだが神経質になっているので
飼育環境に慣れるのに時間が必要。

当初の検査に基づき、Imanには生殖器の嚢胞の問題がな
く妊娠可能であると我々は信じている。

Iman が妊娠可能であることが明らかになったら、
タムはさしあたりここに残ることになるだろう。」


飼育下のスマトラサイは今はサンクチュアリー内の
仮の施設に収容されている。なぜなら、2009年に
正式の施設の建設が約束されたが、まだ竣工されていない。
仮の施設は、Sime Darby財団とサバ森林部門の財源に
よって建てられたものである。

捜索および捕獲は、Sabah wildlife Deparrtment (SWD)、
.the Borneo Rhino Alliance (BORA)、マレーシアWWF、
サバ森林部門などの協力で行われた。

専門家によると、スマトラサイは地球上に100頭以下で、
ボルネオ、スマトラおよびマレー半島に生息。

そのうち10頭が飼育下にある。このマレーシアのボルネオ島の
サンクチュアリーに3頭、インドネシアのスマトラ島の
Way Kambas 国立公園内のサンクチュアリー5頭、
米シンシナティ動物園でに2頭。これで、地球にいる
スマトラサイの約1割だ。


森林破壊と密猟がスマトラサイ減少の原因であった、
目下の最大の問題は、繁殖の機会が少ないこと。

実際、このサバ州とインドネシア・スマトラにあるスマトラサイの
広いサンクチュアリーは、フェンスで囲われているが、
野生に準じた環境なのでオスとメスが出会う機会が少なく、
繁殖ができないという問題がある。

そのため、捕獲して飼育下におかれたスマトラサイの繁殖の成功が
期待されるのであるが、2011年に繁殖のために捕獲されたメスの
Puntung の場合、タムと繁殖の試みが2年間続けられたにも
拘わらず、成果が出なかった。というのは、Puntungに繁殖能力
があっても、子宮内膜症が原因で妊娠が難しくなっているのだ。

Puntungのように、メスのスマトラサイの多くは、交尾の機会が
少ないことも影響しているのか、生殖器官の嚢胞など妊娠を妨げる
問題を抱えているのが実情だ。

そのため、Puntung には、今後タムあるいは他のオスの精子を
使って人工受精することも検討されている。

また、現在、専門家らは、スマトラサイの絶滅を防ぐために、
亜種間での繁殖も視野に入れている。

現在ボルネオにいるサイは
Dicerorhinus sumatrensis harrissoni、

スマトラにいるサイは、
Dicerorhinus sumatrensis sumatrensis 。


両政府も研究者も、もはや亜種を混ぜることも辞さないところまで
来ているという点で一致している。


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   ヘリコプターで搬送されるIman. Photo(C):SWD

以下、参照記事2より原文一部引用 :
Danum Valley, 21 March 2014: A rare Sumatran rhino was successfully translocated late afternoon on Friday 21 from a very remote area in Danum Valley, to join a male (Tam) and a female (Puntung) rhinos at the Borneo Rhino Sanctuary (BRS) Facilities in Tabin Wildlife Reserve. Named Iman, after a small river near where she was caught, her rescue was a result of a year of intense efforts to make every last rhino in Malaysia count towards efforts to prevent the extinction of one of the world’s most critically endangered species.


ブログ内関連投稿 :

「新たなメスのスマトラサイを捕獲」
http://dearhino.exblog.jp/19569749/
(2014.03.16)

「米シンシナティ動物園にマレーシアからスマトラサイ」
http://sainomimy.exblog.jp/21718117/
(2014.03.02)


 
by dearhino | 2014-03-30 00:47 | マレーシア | Comments(0)

新たなメスのスマトラサイを捕獲

飼育下スマトラサイ Tam の
繁殖相手として白羽の矢が立つ
野生スマトラサイのメスの
捕獲に成功 !



参照記事 :
1.Rhino captured in Danum
2.Consevationists catch wils Sumatran rhino,

マレーシア、ボルネオ島のサバ州、Danum Valleyで
野生のメスのスマトラサイが捕獲された。

このサイは以前からカメラトラップで撮影されていた
若いメスで、同じく、サバ州のTabin 国立公園内の
野生動物保護区のサイ・サンクチュアリーで飼育下にある
オスのスマトラサイ Tamの繁殖相手に最適、ということから
捜索が続けられていた
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↑ Tam. Photo(C): Jeremy Hance.

そして、ついに3月10日、Danum Valleyの保護エリアで
このサイが通行することが予想された場所に仕掛けられた
落とし穴に落ちたところを捕獲された。

捕獲されたサイは攻撃的だが、傷もなく健康状態もよい、という。

今後、Tam との繁殖が成功することが期待されるが、
これまで、Tam と、以前にやはり繁殖のために捕獲された
Putang との繁殖は、最新の専門知識や技術を駆使しても
成功していない。

そのため、米シンシナティ動物園にTam を移送して、そこに飼育
されているメスとの繁殖を試みる計画が進行中であったが、
今回の捕獲の成功でそれは保留となる。

スマトラ島とボルネオ島、そしてマレー半島に生息する
スマトラサイだが、目下の最大の問題点は、森林破壊により
彼らの生息地が分断され、繁殖に繋がる出会いの機会が少ない、
ということだ。

むしろ、58頭しかいないジャワサイの方が、インドネシアの
ウジュンクロン国立公園だけに集中しているので、繁殖の機会に
恵まれている。、



以下、参考文献1.より原文一部引用 :
”A female Sumatran rhino was captured deep inside Danum Valley, Monday, raising a desperate last hope that experts may be able to use it to get some baby rhinos sired in captive breeding to avert a local extinction of the species in Sabah. ”



ブログ内関連投稿記事 :
「米シンシナティ動物園にマレーシアからスマトラサイ!」
http://sainomimy.exblog.jp/21718117/
(2014.03.02)
by dearhino | 2014-03-16 00:16 | マレーシア | Comments(0)