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カテゴリ:ベトナム( 14 )

ベトナムのサイ角購買層分析(その1)

サイの角を買うベトナム人は、
どういう人々なのだろうか?


WWF-SA (南アフリカ)が、Trafficのベトナム事務所に依頼し
2012年11月から2013年月までに、ベトナムのハノイと
ホーチミンで720人を対象に調査した結果、サイ角の
購買層について、以下のようなことが明らかにされた。

参照記事 :
1.Vietnam’s market for rhino horn could quadruple(E)
2.True motive behind rhino poaching(E)


サイ角の使用目的  

ガンのような疾患に治療的効果があると信じられているにも
拘わらず、実際は主に、ステータスシンボルとして、あるいは
所謂万能薬(一般的風邪、解熱、二日酔いなど*)として利用されることが多い。

健康志向に合致。

見栄 (パーティードラッグとしても使用*)、あるいは
名誉 男らしさ、の顕示。

社会的プレッシャーも大きい社会で、周囲の人々が皆
持っているものを持っていないことに耐えるのは難しい。

贈答品として利用。




信じている効能 

サイ角を所有すると、心に平和がもたらされる。
なぜなら、サイ角の効用のひとつは、
身体の中の毒を減らすことだから。

サイ角を服用することは、身体を快適にし、
食欲を促進させ、体温を安定させる。



職業 

教育程度が高く成功し、影響のある人。
専門職ビジネスマン、著名人、キャリア官僚 など。
上流および中産階級。



年齢 

40代以上の富裕層。
年齢の高い富裕女性の場合は、家族のために購入するが
自らは利用しないケースが多い。



入手方法 

かつては小売り店で広く入手できたが、
今は、口コミで信用される仲介人のネットワークを
通じて入手。



最近の傾向 

以前は角の一部で満足していたが、
今は出来れば角1本まるごと購入したい。



密輸品に対する感覚 

違法であることは知っていても買うことを躊躇しない。

事の重大さを理解していないので罪の意識がない。




密猟に対する感覚

たいていの人は、角を奪われる時にサイが
殺されることを知らない。

密猟者によって残忍に殺されたサイの写真を
見てもあまり反応を示さない。



(*: 訳註)

ブログ内関連投稿記事 :

http://dearhino.exblog.jp/18735253/
「ベトナムのサイ角購買層分析(その2)」
(2013.10.10)

http://dearhino.exblog.jp/18757907/
「ベトナムのサイ角購買層分析(その3)」
(2013.10.11)


http://dearhino.exblog.jp/16073046/
「サイの角が好きな金持ちベトナム人 」
(2012.08.01)



by dearhino | 2013-10-08 23:03 | ベトナム | Comments(0)

ベトナムでサイ角の需要を減らすための長期キャンペーン開始

「私は、ベトナムに届くサイの角の多くが、
まだ生きているうちにサイの頭から
残酷に切り取られたものだということを
皆さんに知ってもらうために、ここに来ました。」


参照記事 :
1.Viet Nam fights to stop medical rhino horn myth (E)
2.Campaign Launched to Reduce Demand for Rhino Horn(E)


世界のサイの70%以上が生息する南アフリカでは、
今年になって既に580頭以上のサイが密猟された。

そのサイ角は東アジアの主に中国とベトナムに密輸されている。

ベトナムの最後のサイも、2年前に密猟者により殺された。

ベトナムでは、サイの角の粉を使った漢方薬が、抗ガン剤、解熱剤、
催淫剤、二日酔いの薬として効果があると信じられている、

また、高級ギフトあるいはステータス・シンボルとしての価値をもつ。

そのような現状のベトナムでなかで、8月26日から
「アジアの消費者からサイを救うキャンペーン」が始まった。

ハノイのイベントでは、ベトナムの・CITES当局 (*)が、
サイ角の需要を減らすため長期にわたる啓蒙キャンペーンを
実施することを開始することを発表。


キャンペーンの目的は、サイ角需要を減らすため、
ベトナム人に「髪や爪の成分の同じケラチンできているサイ角には
まったく薬効はない」という事実を知らせること。

まずはビジネス・リーダー、学生、伝統医学および西洋医学の医師、
学生、女性グループなどキーとなる人々に働きかけ、
そのコミュニティーの人々に広めてもらうことをめざす。


このキャンペーンに協力するHuman Society International
(世界的動物福祉団体のひとつ)野生動物部門のディレクターの
Teresa Teleckyは、

「この重要な問題について、ベトナムのCITES当局と協力できることは
喜ばしい。ベトナムでの需要を減らすことが、サイ角の不法取引の
市場を減らす根本的な解決策だ。」と語る。


このキャンペーンのために南アフリカからベトナムに来た
William Fowlds氏も次のように語る。

彼は、日頃、密猟者によって角を抉り取られたサイの
ぞっとするような傷を治療している南アフリカの野生動物医。

「ここから数千マイルも離れた私の国で苦しむサイのことなんか
東南アジアでサイの角を使用する人には、どうでもよいのかも
しれません。

でも、私は、ベトナムに届くサイの角の多くは、まだ生きているうちに
サイの頭から残酷に切り取られたられたものだということを
皆さんに知ってもらうために、ここに来ました。

私にとっては、それが日々の密猟の現実なのです。」


"William Fowlds, a South African wildlife veterinarian who has treated the appalling wounds of rhinos whose horns have been hacked from their faces, said: “From a distance of thousands of miles, the suffering of rhinos in my country may not register with people who use rhino horn in East and Southeast Asia. I'm here to remind people that rhino horns arriving in Vietnam have been brutally hacked from the faces of animals that are often still alive. For me, that's the day-to-day reality of rhino poaching.”
(参照記事2より、原文一部引用)



専門家は、このままでは、2026年までに、南アフリカの
クロサイとシロサイは絶滅するだろう、と警告している。



(*)
ベトナムは、1994年に121番目の CITES(ワシントン条約)
締結国となった。


-------------

ベトナムの環境保護団体 Education for Viet Nam Nature が
このほどリリースした広報ビデオでは、サイの角には薬効がないことは
言うまでもなく、サイの密猟問題にベトナムのサイ需要の増大が
どのように大きく関わってきているのか、などポイントを押さえて
わかりやすくセンスのよいアニメに短くまとめてある。

↓ (英語字幕つき)
Links between the killing of rhinos in Africa and consumers in Vietnam



このブログにおける関連投稿記事 :
http://dearhino.exblog.jp/16073046/ 
「サイの角が好きな金持ちベトナム人」

http://dearhino.exblog.jp/17746132/
『ベトナムで大量のサイ角を押収」
by dearhino | 2013-08-29 11:45 | ベトナム | Comments(2)

5日、ベトナムで大量のサイ角を押収

AFP通信の5月6日付の記事(F)によると、

ベトナムの税関で7キロ以上、36万5千ドル相当の
サイの角が押収された。

それはアフリカのサイの角2本で、ドーハ発の便で5月5日にホーチミンに戻ったベトナム人の荷物の中に隠されていた。

この人物は現在取り調べ中であるが、逮捕されたどうかついては明らかにされていない。


ということだ。

36万5千ドルと言えば、1ドル100円で換算すると、
3650万円。

サイの角の成分は、人のツメや髪の同じタンパク質のケラチン。
何の薬効も確認されていないのに途方もない高値で売れる。

そのためにサイが今日も密猟で殺され、絶滅の危機に
追い込まれている。
by dearhino | 2013-05-07 10:03 | ベトナム | Comments(0)

サイの角が好きな金持ちベトナム人

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「ベトナムのお金持ちがすごく高いお金を出して違法にサイの角を買うのは、フェラーリを乗り回すのと同じ、金持ちにしかできないから自慢できて嬉しいだって。」


ベトナム初の自然環境NGOとして2000年に設立されたENV
(education for Nature-Vietnam) の5月発行の
ニュースレターによると:

サイの角の成分がガン治療に有効であるとされる、ことが、
南アフリカからベトナムへのサイの角の密輸の理由であると、
ここ数年メディアにより報道されていた。

しかし、今回の調査から現在得られている結果では、
それより重要な要素が浮かび上がった。

それは所謂 ”フェラーリ要素”と言われるもので、
「成功者にふさわしく、ハノイの通りで高価なスポーツカーを
乗り回したい」というようなこと。

つまり、ベトナムの経済発展により生み出された新興富裕層が、
自分の成功の証として高価で貴重、エキゾチックなものを
欲しがることである。

サイの角は、そうした要素をすべて満たしつつ、さらに自分自身に
とっても有益なものと思われるので、富裕層における需要が
高まってしまうのだ。

実際、漢方薬治療に携わる医師、薬剤師、ガン患者への
インタビュー結果においても、ガン治療薬としてサイ角の
価値がある、という考えは少数派だった。

それよりも、サイの角の薬を使用しているのは、全般に健康に
よい効き目があると考える ” マニア”的 "な人々のようだ。

ちなみに、通常、サイの角は小売り店などで売られることはなく
闇取引されるもので、一般に入手できるような品物の多くは偽物である、


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こんなつまらない理由のために、サイが殺されるの??
by dearhino | 2012-08-01 15:34 | ベトナム | Comments(0)