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カテゴリ:南アフリカ( 53 )

事件後、南アフリカのサイ孤児施設の閉鎖決定


残虐な密猟者侵入事件が
起きたサイ孤児施設が
閉鎖。

The Thula Thula Rhino Orphange では
2月20日、内部に密猟者が侵入し、
2頭のわずか1才半の孤児シロサイが殺された。


殺されたシロサイの孤児の Impy と Gugu ↓
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Photo(C):The Thula Thula Rhino Orphanage


孤児サイだけでなく
スタッフも傷つけられ、若い女性は
性的暴行を受けるという恐ろしい事件だった。

その事件から2か月余りの先日、
南アフリカのサイ孤児施設
the Thula Thula Rhino Orphange は
安全上の理由から
ここでサイ孤児の保護をすることに
ピリオドを打ち、閉鎖することを決定した。


ブログ内関連投稿記事 :
「南アフリカのサイ孤児保護施設で残虐な密猟」
http://dearhino.exblog.jp/23673086
(2017.02.24)


事件後、施設に保護されているすべての孤児サイと
育児放棄のために保護しているカバの子、
世話を担当するスタッフは安全な場所に移っている。


この施設でサイの孤児とカバの子が
仲良く育っていることが話題になった。
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Photo(C):The Thula Thula Rhino Orphanage


the Thula Thula Rhino Orphange の経営母体の
Lawrence Anthony Earth Organization は、
セキュリティーの専門家、密猟対策の専門家、
警察幹部などの意見を踏まえて協議した結果、
動物とスタッフの安全のためには、今が、
この施設を閉鎖するべき時であると
判断したのである。

この事件は、サイの密猟ビジネスがもたらす
無軌道で恐ろしい最悪な結果への警告として
受け止められるべきものであり、
その先にある取り返しのつかない結末が、
「サイの絶滅」ということになるのだ。




Lawrence Anthony Earth Organization は
ローレンス・アンソニー、Lawrence Anthony
1950~2012、 南アフリカ出身)の存在に由来する。

彼はビジネスで成功した後、2,000 ヘクタール
(東京の千代田区の約2倍の広さ)の
the Thula Thula game reserve、
「トュラ・トュラ私設野生動物保護区 を買い取り、
野生動物のために安全に暮らせる場所を提供した。

特に、他の保護区で手に負えないとされた
人間不信の怒れるゾウたちを自分の保護区に
引き取り、象の心に寄り添い、信頼を得て
落ち着かせた功績は広く知られている。

彼が急死した際は、それを悟った保護区の
ゾウの群れが彼の元に別れの挨拶に来るという
人知を超えるような出来事があったそうだ。


また、ローレンス・アンソニーは、
今では最後の3頭がケニヤの保護区に
生き残るのみとなったキタシロサイの保護にも
身体を張って取り組み、武装ゲリラにも殺害を
やめるように掛け合ったという。

また、イラク戦争によるフセイン政権崩壊後、
まだ戦闘状態が続くバグダッドの悲惨きわまりない
状態の動物園に乗り込み、動物を救い動物園の
立て直しのために奮闘したそうだ。



ローレンス・アンソニーがこうした活動を記した
著作が日本でも翻訳出版されている。

「象にささやく男」(築地書館/2014)
戦火のバグダッド動物園を救え」(早川書房/2007)



参考記事 :
1.Rhino orphanage to close permanently after security concerns
2.Tragically, The Thula Thula Rhino Orphanage Forced To Shut Down After It Was Attacked By Poachers
3.「象のささやく男」訳者あとがき

参照記事1より原文一部引用。
”On 1st May 2017, the Thula Thula Orphnage (FTTRO) in Kwa-Zulu Natal, South Africa, made the difficult decision to permanently close its facility after increasing security threats to the animals and staff.”



by dearhino | 2017-05-07 17:07 | 南アフリカ | Comments(0)

2016年のサイの密猟数についての現状分析


2016年、南アフリカで
密猟されたサイは1015頭。



昨年9月に発表された2016年9月までの
サイの密猟数は702頭。それ以来、
密猟数は公表されず、ほぼ半年ぶりの今年2月末に、
2016年末までの密猟数の総計が発表された。

密猟数は、サイ保護のための重要なデータと
なるので、保護団体からは発表の遅れを
批判されている。


●南アフリカのサイの密猟数の推移

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2014年をピークに、
密猟数は僅かな減少を示している。

2013年 1004
2014年 1215
1215年 1175
2016年 1054


「レンジャーや保護チームによる取り締まり活動により
密猟数が減少した。」というモレワ環境大臣の見解も
事実ではあるが、サイの密猟状況に関しては、
決して事態が好転しているわけではない。


ここ10年間に密猟が急増が原因で、
サイの生息数が減少し、密猟者がサイを見つけることが
以前より難しくなった。その現実が、密猟数の増加を
止めるいう側面もあるのだ。




●クルーガー国立公園でのサイの密猟数

2015 年   826
2016 年   662

南アフリカとモザンビークとの国境沿いにある
クルーガー 国立公園 Krugar National Park
(広さは日本の四国とほぼ同じ)での
サイの密猟数は上記の数字が示すように、
2015年から2016年にかけて約20%減少している。


サイの密猟数が減少しているのとは逆に、
ゾウの密猟数が大幅に増加するという
新たな事態がクルーガー国立公園に
起きている。

2014年  2 頭
2015年   19 頭
2016年   46 頭

これまでは、クルーガー国立公園での
ゾウの密猟は問題になっていなかったが、
この勢いで増加すると大変なことに
なってしまう。



●クルーガー国立公園のシロサイの生息数

2010年頃 1万頭以上
2015年  約8800 頭
最近   約7200 頭

残念ながら、上記のように明らかにサイの数が
減っていることが、密猟数の減少に関係していると
考えられる。



●サイの密猟およびサイ角の密輸に関する逮捕者数

2015年 317名
2016年 680名

2016年には逮捕者数は2倍以上となっている。
但し、逮捕されても起訴される人は僅かで
2015年では54名しか起訴されていない。
ここにも、密猟が減らない原因がある。


また、注目しなければならないのは、サイの
密猟の多発地域が新たに出現したことである。

特に、クワズールー・ナタル Kwazulu-Natal 地区では
2016年に159頭のサイが密猟されているが、
2015年は104頭だった。前年に比べ、何と
1.5倍のサイが殺されてしまったのだ。



クルーガー国立公園 & クワズール・ナタル地区
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おまけに、今年に入ってからは、
Kwazulu-Natal の 母親を密猟で殺されてサイの
保護施設 Thula Thula Rhino Orphanage に
密猟者が侵入し、角が比較的大きいサイの子が
2頭殺され、角を奪われるという事件も
起きている。



ブログ内関連記事 :
「南アフリカのサイ孤児保護施設で残虐な密猟」
http://dearhino.exblog.jp/23673086/
(2017.02.24)


サイの密猟の状況は引き続き、
まったく楽観を許されない。



参照記事 :
1.Latest Official South African Rhino Poaching Statistics.
2.ANALYSIS:Lies, Damned lies and rhino statistics.
3.Govt.tight-lipped on rhino poachings stats.


参照記事2より一部原文引用 :
Environmental Affairs Minister Edna Molewa announced on February 27 that 1,054 rhinos were killed for their horns nationwide during 2016 — compared with 1,175 in 2015.




by dearhino | 2017-03-25 19:21 | 南アフリカ | Comments(0)

南アフリカのサイ孤児保護施設で残虐な密猟


南アフリカの孤児サイたちの
保護施設を襲撃した密猟者の
許しがたい蛮行!


殺されたサイの子。
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(C) Thula Thula Rhino Orphanage


南アフリカの KwaZulu-Natal の
Thula Thula Rhino Orphnage は、
親を殺されたサイやその他の動物の
こどもの保護やリハビリをしている施設。


2月20日夜、その施設に重装備の武装をした
密猟者2名が押し入り、防犯カメラを壊し、
飼育スタッフを縛り上げ、彼らの目の前で
角目当てにサイの子どもを2頭、惨殺した。


数時間にわたる犯行のなかで、
密猟者たちは、ひとりの若い女性をレイプし、
他の飼育スタッフらを残酷に殴打した。

そして、2頭の生後18か月のシロサイ、
オスのImpy とメスのGugu を撃った。
2頭の角は、他の孤児サイに比べると
大きかったのだ。


Gugu ♀は即死したが、Impy ♂は、
生きている状態で角を残酷に奪われた。
そのときの拷問のような痛みを想像すると
本当に辛い。

Impy は、傷の状態がひどく回復の見込みがないため
事件の翌朝、安楽死の処置がとられた。


Impy
とThando の昼寝。
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(C) Thula Thula Rhino Orphanage


Impy ♂は、母親を密猟者に殺されたとき6日間、
動かない母親のそばを離れず、空腹で喉が
カラカラの状態だった。彼の体には母親の血痕が付着し、
死体から出る分泌物のきつい臭いがした、という。

Thula Thula Rhino Orphnage を率いる
Karen Trendler は、Impy を迎えたとき、
心のなかで、彼にこう言ったという。

「安心して。もうこんな目には合わせないから。」

しかし、悪夢のようなことが起きてしまった。


Gugu とThando
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(C) Thula Thula Rhino Orphanage


Gugu ♀は2015年の大晦日に母親が殺された。
その時彼女は生後5か月、トラウマで呆然とし、
脱水症状であった。

Thula Thula Rhino Orphnage で充分なケアを
受け成長したGugu は、今月下旬に彼女が生まれた
Private Reserve で野生に返される予定だった。



この施設では、翌週には密猟を防ぐために、この2頭の角を
切り取った後、他の場所に移す予定だったのである。

その直前の犯行ということは、情報の漏洩が
あった可能性もあるのだろうか??

2名の容疑者が逮捕された。


母親を密猟者に殺されて孤児になったサイが
心身の傷を克服して、ようやく安心して成長できる
ようになったところで、このような残酷なことが
繰り返されることには、限りない憤りを覚える。

そして、孤児サイがトラウマを克服し、
元気に独り立ちして野生に帰ることを
目指して日々、サイのこどもたちの世話を
していた人々に、ここまで非道なことをする
密猟者は本当に許しがたい。

自分自身を傷つけられる苦しみと同時に
大切に守ってきた命が残酷に痛めつけられるのを
長時間、目の前で見せられる苦しみを味わされた
人々の計り知れない絶望を考えるともう言葉がない。


参照記事 :
1.Armed Men Just Stormed A Rhino Orphanage To Kill Babies For Their Horns
2.Poachers kill two rhinos at South Africa's Thula Thula orphanage
3.Rhino Orphanage attacked.Please help.


参照記事3.より原文一部引用 :
In a brutal manifestation of how out of control the rhino situation is in South Africa, Thula Thula Rhino Orphanage was attacked, baby rhino/s killed, care-givers savagely beaten and a young woman sexually assaulted.


by dearhino | 2017-02-24 00:19 | 南アフリカ | Comments(0)

7年前に密猟されたシロサイ・HEIDI


HEIDI を殺したのは誰?

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谷口理恵個展(6/2-12, 荒井アトリエ・ギャラリー)の
展示作品で、作者の方にお話しを伺ったところ、
本で読んだ密猟されたサイのHeidi のことをモチーフに
している、とのことだった。

あとで調べてみたところ Heidi は、南アフリカの
KwaZulu-Natal のThula Thula Reserve で、
2009年に密猟されたシロサイ♀で、本はその Reserve の
設立者で作家でもある Lawrence Anthony 著の
"The Last Rhinos" のようだ。

この場合の The Last Rhinos とは、現在ケニヤの
オルペジェタ保護区に3頭が残るのみとなった
キタシロサイのことで、著者は、キタシロサイ保護のために
大変重要な役割を果たした人物だった。
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密猟者に真っ先に狙われそうな立派な角だが、
穏やかで優しい表情がまたサイらしい!
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サイがジャンプするところを表現したかったから
この形になったそうだ。殺されたHeidi も今頃は
大空の上を軽やかにジャンプしながら走りまわって
いるかもしれない!
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サイの頭部のブローチ。
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谷口理恵さんは、長年ロンドンに在住、
近年は絶滅危惧種にフォーカスを当てて
製作されているそうだ。


今回も、サイの他に、センザンコウや
ユキヒョウ、リカオンなど絶滅危惧種の
アクセサリー作品などが出品されていた。

センザンコウのペンダントや
リカオンのブローチは世界中探しても
なかなかみつからないのでは。

絶滅危惧動物に寄り添う思いを
動物をモチーフにした表情豊かで
温かみのある作品で表現できることは、
動物保護への大きな説得力であると思う。


谷口理恵さんについて 

ホームページ(英語) 
全作品の写真を見ることができて楽しい。


参照記事 :
1.The Last Rhinos: one man's fight for the future of Africa's behemoth
2.The Last Rhinos: My Battle to Save One of the World's Greatest Creatures
3.
http://www.thulathula.com/en_wildlife.aspx


参照記事3より、原文一部引用:

”Armed guards accompany Thabo and Ntombi 24/7 to protect them against poachers. With a gunfight having taken place a few months ago, as Thabo got shot in the front leg, as well as the loss of Heidi, female white rhino who was killed by poachers in August 2009, the need for increasing protective measures is a harsh reality. ”


by dearhino | 2016-06-16 20:00 | 南アフリカ | Comments(0)

2015年の南アフリカのサイの密猟数は少しだけ減ったけれど・・

南アフリカ環境省が発表した
2015年の国内のサイの密猟数は、
1175頭で、前年より40頭減少。
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南アフリカでの密猟が僅かでも前年より
減少したのは2008年以来のことで
喜ぶべきことではあるが、
残念なことに隣国のジンバブエと
特にナミビアでは密猟が急増しているため、
アフリカ全体として、密猟で殺されるサイの総数は
これまでで最多となった。

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Photo by Rhett Butler.


アフリカのサイの密猟数 :

2014年 1,299 頭
2015年 1,305 頭


ジンバブエのサイの密猟数 :

2014年 12 頭
2015年 50 頭 (あるいはそれ以上)


ナミビアのサイの密猟数 :

2014年 24 頭
2015年 80 頭

アフリカで4番目にサイが多いケニアは
2015年は密猟がかなり減少したという。

今月、ジュネーブで開かれたワシントン条約
常設委員会議では、密猟されたサイの角の
最大の密輸国であるベトナムや中国に対して、
罰則の強化や国内需要の減少へのアクションを
とることが特別事項として指示された。



参照記事 :
1.2015 was the worst on record for rhino poaching in Africa.
2.Rhino Poaching Numbers Fall in South Africa in 2015.

参照記事より原文一部引用 :
"South Africa, ground zero of rhino poaching in Africa, today reported a slight drop in the number of animals killed last year, but that decrease was more than offset by significant increases in neighboring countries."


by dearhino | 2016-01-28 19:41 | 南アフリカ | Comments(0)

南アフリカ・サイの猟などに関連する規制強化案

南アフリカの環境省が、サイの販売、ハンティング、情報管理などに
関する規制の強化案を公示した。

公示後、30日間のパブリックコメント期間を経て
適用される。

内容は以下のようだ。

------------------

1.
ひとりのハンターが狩りを許可されるサイは
年間1頭のみ。

2.
サイが死亡した場合、速やかに当局に報告。

3.

売却あるい移動させるサイには3個のマイクロチップ
角2本と背骨)を埋め込む。

4.
地方当局は、各地方のサイの死亡、移動に関する情報を
全国データベースに共有させること。

5.

サイ所有者は、自然死のサイから角を得た場合に
5日以内に政府当局に通知する。

6.
サイ角の所有者は角を安全に保管する義務がある。
------------------------

規制強化案からは現状の問題点が浮き彫りにされる。

角を狙った密猟により絶滅危機が高まり、
このまま密猟が増加し続けたら、10年後、20年後には
絶滅するとも言われるサイであっても、南アフリカを含む
アフリカの国々では、超高額なお金を払って狩猟の権利を
買えば、合法的に動物を狩ることができる。それが、
「トロフィー・ハンティング」と言われるもので、
その利益は観光収入の重要な部分にもなっている。
サイに限らず、ゾウ、ライオン、キリンなどが狩りの
対象になっている。

新しい規定案では、一人のハンターにつき
1年に1頭に制限するということは、それ以上頻繁に
サイを撃ちたい人間がいる可能性があるということ
だから驚く。

伝統的にトロフィー・ハンティングが盛んな欧米の
ハンターである可能性が高い。

自分が狩った動物をトロフィーとして持ち帰るという
ことから名付けられたトロフィー・ハンティング自体、
日本人には馴染めないもので、なぜ自国の深刻な絶滅危機動物を
収入のために殺させるのかと思うが、少なくともこの法律によって
1頭でも殺されるサイが減るならば、法律で頭数制限してくれるだけでも
前進と思わねば。

サイの死亡の情報を確実に迅速に国の当該機関に
伝達することが今回の規定強化案に盛り込まれていることでも
その点が必ずしも十分でない現状が推察される。

つまり、南ア政府発表のサイの密猟数の公式報告の
数字にも抜けているものがある可能性は高い。
密猟されても死体が発見されないサイもいる
ので、密猟実数は公表されたものよりも多いと
言われているが、南ア環境省はデータの収集をきっちり
行って正しい密猟実態を把握して、その上で
今後の密猟をくい止める方策を決定して欲しい。


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Photo(C):ESA ALEXANDER


サイの所有者協会のPelham Jones会長によれば、
サイのオーナー達は、すでに密猟防止と角の追跡のため、
マイクロチップの装着は実施しているという。

サイの所有者のひとりは、当該地方当局はこれだけのことを
するためのに充分な人手がないのでは、と語る。ちなみに
このオーナーは自分のサイにはチップを埋め込むことに加えて、
漢方薬に利用できないよう角に有害物質を注入している、という。


参照記事より一部引用 :

"The Department of Environmental Affairs has drafted regulations to strengthen control over the sale of live rhinos, trophy hunting and the stockpiling of rhino horn."



by dearhino | 2016-01-23 22:40 | 南アフリカ | Comments(0)

2015年の南アフリカのサイ密猟数は減った??

まだ、南アフリカの環境省からは、
2015年の南アフリカのサイの密猟総数の
発表がないけれど・・

参照記事 :
1.Lack of rhino kill information is negatively affecting anti-poaching efforts
2.Rhino Poaching Numbers Unclear New Year Begins
3.Afrique du Sud:un peu moins de rhinocéros tués en 2015.

サイ保護団体の”Stop Rhino Poaching” によれば
2015年の南アフリカのサイ密猟数は、約1160頭
である、という。

この数字が正しいとすれば、2014年の1215頭に比べ
約50頭少なく、2008年以降の毎年の増加が7年ぶりに
止まったことになる。


但し、昨年の南アフリカ環境省の公式発表では、
8月までの密猟総数は749頭で、前年の同時期の716頭よりも
多かったこと、孤児サイが増えていることから、
逆に2014年は前年よりに増加している、と
推測する保護活動家も少なくない。


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Photo(C):Anthony Marcusa


サイ保護活動をしているイギリスのハリー王子は
2015年に密猟で殺されてサイは1500頭、という
数字を上げているそうだ。


このままのペースで密猟が続けば、20年後には
絶滅すると言われているサイ。

実際、2015年の密猟数が少しでも減っているならば
こんなに嬉しいことはない。


2014年までは、南アフリカ環境省が毎月、
サイの密猟数を発表していたのに、2015年からは
4ヶ月に1度程度しか発表されない。このことが、
保護活動へのモチベーションを下げている、と
保護団体は批判している。



参照記事2.より原文一部引用 :
The website StopRhinoPoaching.com, claims a drop in poaching from 2014 to 2015, however modest. Founder Elise Daffue, citing unidentified sources, asserts the reported cases of rhino poaching fell to 1,160 last year from 1,215 the year prior, a drop of about 6 per cent. Since 2008, the numbers have steadily climbed year after year.


ブログ内関連投稿  :

「南アフリカ、今年8月までのサイの密猟数」
http://dearhino.exblog.jp/21655014/
2015.09.18

「発表されないサイの密猟数」
http://dearhino.exblog.jp/21562455/
2015.08.19








by dearhino | 2016-01-06 20:15 | 南アフリカ | Comments(0)

南アフリカで6年ぶりにサイ角の国内取引許可の判決

南アフリカでのサイ角の
国内取引の再開は
サイの密猟を減らすために
有効なのであろうか?


11月26日、南アフリカ Pretoria の裁判所、
the North Gauteng High Court でFrancis Legodi 判事により
国内でサイの角の販売の禁止を解除する判決が出された。

2009年以来、南アフリカではサイの密猟の増加したことを
背景に、サイ角の取引が禁止されていた。

今回の判決は今年9月、南アフリカのサイの
有力な飼育業者2名による自己所有のサイ角ストック
および、飼育中のサイから角を切り取り販売をする
許可を求める訴えに対する決定だった。


サイ飼育業者側は、サイ角取引禁止以降も、サイの密猟は
急増を続けていることから、販売を合法化する方が、
サイ角の闇価格を下げることになり、密猟を減らすことが
できると主張。

しかし逆に、環境団体を始めとする反対派の人々は、
販売の合法化はサイ角の需要を増加させることに
しかならない、と考えている。

数年来、両者の立場の論争は続いているが、
今回の決定は、来年のCITES会議で、サイ角の国際取引の
合法化案を提案しようとしている南アフリカ政府を
後押しするものになるであろう。

今後は南アフリカ国内に限り、サイの角の販売が
法律的には可能となるが、実際には環境保護の
関連官庁の個別の許可がなければ販売できない。


Legodi 担当判事の判決は、

2009年に取引禁止を決定する前に、広い意見聴取が適切に
実施されていなかったこと、

取引禁止後の著しい密猟増加を考えると、禁止の効果は疑わしい

という論拠からなされたという。
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Photo(C):AFP


南アフリカに生息するサイは 2万2000頭、地球上のサイの
80% 以上にあたる。

サイの所有者協会では、「サイ角の販売は金儲けのためではなく、
サイを救うため。」として、今回の決定を歓迎している。


それに対し、野生動物保護団体では「この決定は、サイ角の
国際取引の合法化へのキャンペーンになってしまう」と大きな
失望感を示している。



今後、どういうことになるのだろう?

少なくとも、今はまだ、売買が認められるのは南アフリ国内のみ
であるが、合法ということで、以前より手に入れやすくなる
サイ角がこれまで以上に大量にベトナムや中国に密輸され、
闇取引価格が下がるとしたら、欲しくても価格的に
手が届かないと諦めていた中間層の購買意欲も刺激され、
ベトナムや中国のサイ角需要がさらに大幅に高まるのでは
ないだろうか? そして、より安いサイ角を合法化市場で
売るための密猟も増加するという見方もある。


さらに、今後もしも国際取引が合法化されて、
大量のサイ角が正規にベトナムや中国に持ち込まれ、
合法化推進論者が予想するように、合法販売のサイ角の
価格が大幅に下がったとして、サイ角の密売ビジネス組織は、
もう儲けが見込めないと判断し、サイ角売買から撤退して
くれるのだろうか??

過去の象牙の例外的な合法取引許可の例をみても、それによる
密猟減少という楽観的な見通しは考えにくい。


2.L'afrique du Sud légalise la vente de cornes de rhinocéros.

参照記事1より原文一部引用 :
A South African court on Thursday opened the way to allowing local trade in rhino horns, alarming some conservationists who warned the ruling leaves rhinos even more vulnerable to poachers who are slaughtering them in record numbers.


by dearhino | 2015-12-01 01:58 | 南アフリカ | Comments(0)

1才半を過ぎた南アフリカの孤児シロサイ・リトルG、  早くも密猟対策のために・・

この写真をご記憶の方があるかもしれない。

昨年5月頃、密猟者に角を狙われ残酷に殺された
母サイに寄り添って、激しく泣いているところを
発見され保護された子サイが、「トラウマから
夜ひとりでは眠れなくなってしまった」、といういう記事が
この写真と共にインターネットで広まっていた。

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2014年5月7日に起きた痛ましい密猟事件は、
南アフリカのクルーガー国立公園に近い
Kapama Private Game Reserve で発生し、
母を失った当時生後3ヶ月の赤ちゃんサイは、
Hoedspruit Endangered Species Center(HESC)に
保護された。


発見後、鎮静剤を投与されている孤児サイ。
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子サイは、当時生後3ヶ月だったという。
この日までは片時もお母さんのそばを離れず、
日に何度となく母乳をもらっている毎日だった筈。

赤ちゃんサイは、Gertjie と名付けられ、愛称 は Little G。
母乳の代わりのミルクで育てられることになる。

Little G が孤児になって間もなく1年半になるが、
ごく最近、Hoedspruit Endangered Species Centerから
彼の近況を知らせる記事に少し驚いた。

記事によると、1才8ヶ月の Little Gは順調に成長し
体重がもう1トンになり、9月30日に伸びた角を
切る処置が施されたそうだ。

処置後、麻酔から覚めて元気な様子のリトルG。↓
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1才のサイのまだ小さい角をもう切らなくてはならないとは
悲しい気がするが、それで密猟の危険がなくなるのであれば、
そんなことは言っていられないのは勿論よくわかる。
動物のこどもたちを保護しているこのセンターも
決して安全地帯ではない、ということだ。


さらにそのことを裏付けるニュースもあった。
10月5日には、リトルGとMatimba という2頭の
シロサイが放されている囲い地に強力な電子柵を
設置した、という。

それでもまだ密猟者対策は充分ではない、と
センターでは考えており、密猟者が侵入する危険は
相当に高いようだ。密猟が特に多いクルーガー国立公園の
近くであることから当然の心配なのであろう。

2014年の南アフリカのサイの密猟数は1215頭、
そして、今年も8月までにすでに749頭が密猟され、
そのうちの544頭がクルーガー国立公園のサイである。
 

ブログ内関連投稿記事 :
「南アフリカ、今年8月までのサイの密猟数」
http://dearhino.exblog.jp/21655014/
(2015.09.18)


これまで何となく孤児サイが保護されているのは
密猟の危険があまりない安全なところだと思っていたが、
サイのいるところに安全な場所などなく、
密猟対策をどこまでやっても充分とは思えないほど、
現状は厳しいということがよくわかった。


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立派に成長中のリトルGもミルクを卒業したのは
つい先月のこと。お母さんと一緒に暮らすサイは
もっと大きくなっても時々、母乳をもらっている。
でもこうした人工哺育の場合は、サイが飲むミルクは大量で
ミルク代も相当にかかるので早めにミルクを卒業させる
傾向があるかもしれない。


ミルク卒業おめでとう、G君!
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Hoedspruit Endangered Species Center は、
リトルGの動画や画像とたくさん公表しているので
以下に紹介。


センターに移送された時の様子。




元気になってきた!




友達のラミーと追いかけっこ。






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羊のラミーと仲良し! いつも一緒にいる。
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このゴミバケツがお気に入りらしい。
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孤児サイたちが、密猟の悲劇にもう二度と見舞われることなく
寿命を全うしてくれることを願わずにはいられない。



すべての掲載画像(C):Hoedspruit Endangered Species Center 。


参照記事 :
1.The Story of Gertjie
3.IMPORTANT ANNOUNCEMENT:GERTJIE IS DEHORNED.
4.SECURITY UPGRADES TO THE RHINO BOMA.
5.GERTJIE "LITTLE G" THE BABY RHINO.


参照記事2.より原文一部引用 :
”On the night of Wednesday, May 7, an all-too-familiar tragedy unfolded in the bushveld of Kapama Private Game Reserve. Under the cover of darkness, poachers swooped in and brutally mutilated a female rhino for her horn.

By the time rangers had been alerted and rushed to the scene, the poachers had made their escape and the rhino had succumbed to her injuries. Next to her body, refusing to leave her side, they found her three-month old calf, crying inconsolably.”


by dearhino | 2015-10-16 19:59 | 南アフリカ

南アフリカ、今年8月までのサイの密猟数

今年8月末までに
南アフリカの密猟で
殺されたサイは、
749頭。


参照記事 :
1.749 rhinos killed in South Africa this year.
2.Shocking Figures Show Rhino Poaching in South Africa has Escalated in 2015.
3.Le nombre de rhinocéros tués en Afrique du Sud encore en hausse
4.南アフリカ環境省、発表記事


南アフリカの環境省によって
4ヶ月ぶり、8月31日に発表された、
今年8ヶ月間のサイの密猟数749は、
昨年同時期の密猟数714を上回る数字。

1日平均3頭のサイが、惨殺されている。



<2008年から増加の一途をたどるサイの密猟>

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南アフリカには約2万頭のサイが生息し、
それは、地球に生息する全サイの7割以上に
あたる。


●悪化するクルーガー国立公園の密猟状況

南アフリカのサイ約2万頭の半分くらいが、
北部のモザンビークと国境を接し、
日本の四国ほどの広さがある
クルーガー国立公園に生息。

クルーガー国立公園で密猟は、去年の同時期に
比べて15頭、増加。

今年8月までに南アフリカで殺された749頭のうち、
544頭、73%がクルーガー公園のサイだ。

昨年同時期では、716頭のうち459頭、64%が
クルーガー国立公園のサイ。

それに対して、今年はクルーガー国立公園以外での
密猟数が205頭と、昨年同時期の257頭より
かなり減少している。


クルーガー国立公園に侵入する密猟者は年々増加し、
今年の8ヶ月間で既に1617名に上る。これは、
200万ヘクタールのクルーガー国立公園の
どこかで、いつでも、12の密猟者グループが
サイを狙っていること、を意味するという。

クルーガー国立公園での今年8月までの
密猟による逮捕者は131名、昨年同時期には
81名なので、逮捕者はかなり増加。
これはよいニュースなのか??

2012年以来、クルーガー国立公園で保護された
孤児サイは全部で26頭、そのうち8頭が
今年保護されている。


参照記事4より原文一部引用
”Be that as it may, by Thursday the 27 August 2015, the number of rhino we lost to poachers was 749 for the whole country. Of these, 544 were poached in the KNP. By last year this time the number of rhino lost to poachers were 716 for the whole of the country and 459 for the KNP. ”







by dearhino | 2015-09-18 01:54 | 南アフリカ | Comments(0)