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親愛なる犀たちへ

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カテゴリ:南アフリカ( 53 )

発表されない南アフリカのサイの密猟数

昨年までは、毎月、
南アフリカの環境省が
自国のサイの密猟数を
公表していたが、
今年は4月に、393頭と
発表されて以来、
情報がない。


4月の時点での393頭は、昨年の同時期に比べて
62頭の増加だった。

7月に有力な保護活動NGOから出された数字では、
6月末現在において、595頭。つまり、
月に100頭平均が殺されている。

もし、このペースで続くと、年末には
昨年の年間密猟数の1.214頭と同じくらいに
なるのだろうか?


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© Nam Tuan Nguyen


年間密猟数に関して、保護活動家らは、
妊娠していたサイの胎児や、
親が殺された後にライオンなどに食い殺された
孤児サイの数が抜けていることもあり、
実際は発表された数字よりも多い、と見ている。


南アフリカ環境省のモレナ大臣は、
密猟数の発表時期の予定も
まったく表明していないので、
次の発表がいつになるのか不明。



参考:
「謎:南アフリカはサイの密猟数の毎月の発表を中止! 」
http://dearhino.exblog.jp/21219427/
(2015.05.12)


南アフリカには、シロサイ約18,000頭、
クロサイ約2,000頭が生息し、それは
世界のサイの生息数の74%に当たる。




参照記事 :
1.Unofficial rhino kill figure just short of 600.
2.South Africa counts carcasses as rhno poaching surges.





by dearhino | 2015-08-19 15:37 | 南アフリカ | Comments(0)

サイの密猟者が、まじない師を訪ねる理由

南アフリカやモザンビークには
密猟に出かける前に
呪い師(まじない師)を訪ねる
密猟者がいるそうだ。



参照記事 :
1.South African rhino poachers use black magic to supply Vietnam Market.



a0280851_22223221.jpg 呪い師は、密猟者と銃器を祝福し、
 パワーを与える。





密猟者は、腕と胴体、そして銃身に魔力のある紐を巻いてもらう。
そうすると、自分が殺されずに済む、という。

さらに、呪い師は、「密猟を取り締まる兵士には、
密猟者の姿が見えなくなる。」という魔法までかける。

勿論、こうした呪いをしてもらうにはお金がかかる。

「呪いの品」は、”Muti" とよばれ、アフリカに
広く浸透している。

呪い師が、”密猟成就” のための Muti を密猟者に
与えることも多く、密猟現場には、Muti と思われる、
何か動植物の一部が入れられた包みのようなものが
残されていることもある。

どこの村にも呪い師がいて、南アフリカのヨハネスバーグや
ダーバンには、Muti を大々的に売る市場もある。

Muti には野生動物を使ったものが多く、
例えば、センザンコウの鱗(ウロコ)を持っていると、
弾に当たっても大丈夫と信じて、ポケットに忍ばせている
密猟者もいる。これも野生動物保護の観点から問題だ。

捕まった密猟者が、呪いで自分は木になった、
と思い込んでいた、という例もある。

また、密猟で殺されたサイが目を切り裂かれていることが
あるが、その理由は、そうすればサイが自分たちの顔を
知って次の獲物のサイにメッセージを送ることが出来ない、
と密猟者が信じているから、だという。


参照記事より原文一部引用 :
"A large percentage of black poachers from South Africa and Mozambique will visit a witchdoctor before going to poach, a South African antipoaching expert said."


Muti は、密猟だけではなく、人に対する暴力や
残虐な犯罪にも関わる問題となっている。


by dearhino | 2015-06-02 22:52 | 南アフリカ | Comments(0)

密猟者に顔面を切り取られたシロサイのサバイバル

角を狙った密猟者により、
顔面を大きく切り取られた
南アフリカのシロサイが
懸命な治療により生き延びている。

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(C):Saving The Survivors


このシロサイは、南アフリカの Eastern Cape の
野生動物リザーブ Lombardini において、
おそらく襲撃から数日後の時点で
瀕死の状態で発見された4才のメス。

麻酔銃で撃たれた上、角を取るために
えぐられたと思われる顔面50センチに
わたる傷は、関係者がここ3年間くらいに
目にした傷のなかでも最大だという。


緊急手術を受けてから、今日で8日目であるが、
食欲も出て、鼻の部分の骨が砕かれ、
その一部を失うというひどい損傷を鼻に受けたにも
拘わらず、幸い呼吸も安定している。


傷というか、破壊された顔面の写真 が、
Saving The Survivors のfacebook に
アップされている。
(非常に衝撃的な画像なので要注意。)


傷口にわいたウジ虫をどけ、壊死した組織を
取り除き、ファイバーグラス包帯を
スチールネジにより固定するという
手術が行われた。


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(C):Saving The Survivors



獣医によれば、治療は少なくとも1年を要する。

このサイは、この重傷を負った後に
”Hope" と名付けられた。


ひどい傷が癒えて、今後、若いホープが
子どもを生んで、サイが地球に生き残ることに
貢献してくれることが、密猟との戦いにおける
「HOPE」だと、治療チームは考えている。

そして、彼らは言う。
”Every day she lives is a victory."



1日も早く、ホープが傷の痛みなく過ごせるようになって欲しい。

彼女から奪われた血だらけの角は、
今どこで、どうされているのだろうか?




参照記事 :
1.surviving horrific attack by poachers who left her with a 20-inch wound after hacking her horns off
2.A 4-year-old rhino is fighting for her life after poachers hacked the horn off her face and left her for dead.


参照記事1.より原文一部引用 :

A South African rhino has been named Hope after she survived a horrific attack by poachers who hacked her horns off.

The four-year-old female has been left with a 20-inch wound after the attack in Lombardini, a wildlife reserve in Eastern Cape.

Game-keepers found the injured rhino barely alive several days after the attack with the biggest wound the team has treated in the last three years.





by dearhino | 2015-05-27 18:53 | 南アフリカ | Comments(4)

謎:南アフリカはサイの密猟数の毎月の発表を中止!

ようやく発表された
南アフリカ環境省統計の、
今年4月末までのサイの密猟数
393

昨年の同時期には、331頭だったので
18%以上の増加。


393頭 ÷ 120日 = 3,275頭
24時間 ÷3.275頭 = 7.328時間



1日平均の密猟状況は以下の通り !

1日 3.3 頭

7.3 時間に1頭

サイが殺されている。



昨年までは、南アフリカのサイに密猟数統計は、
毎月、南アフリカ環境省によって公表されて
いたが、今年はようやく先日、初めて発表された。

その理由について、モレワ環境大臣は
「作業量の負担の問題であって、他意はない。」と
語っているが、本当にそれだけなのだろうか?


保護に関わるNGO団体からは、
密猟数の発表頻度が大幅に下がったことに対し、
情報の公開性の点において

「南アは独裁国家で、もはや民主国家ではないのか?」

「我々は野生生物に対して責任がある。
現在、何が起きているかを速やかに
知る必要がある。」

などと、厳しい批判が起きている。



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上記のグラフに示されるように、2008年から
急激に密猟が増加している。昨年は、1215頭であったが、
もし、今年の4ヶ月間の密猟の増加ペースが続くと
年末までには、1500頭近いサイが殺されると予想される。


参照記事 :
1.Rhino Poaching at new record levels.
2.Molewa:Rhino poaching on the rise.
3.Govt remains silent on disatrous rhino poaching stats.


参照記事2より原文一部引用 :

“By the end of April 2015 the number of rhino we lost to poachers was 393 for the whole country,” Environment Minister Edna Molewa told a press conference in Pretoria, adding that 290 of them were poached in the Kruger National Park.

The figure is a more than 18 percent increase over the first four months of 2014, when 331 rhinos were poached including 212 in Kruger, she said.


by dearhino | 2015-05-12 15:19 | 南アフリカ | Comments(0)

南アフリカのサイの密猟増加は止まらない!

南アフリカの2014年の
年間サイ密猟数は
過去最多の
1215


そのうち780頭は、北部のモザンビークと国境を接する
クルーガー国立公園で殺されている。

クルーガー国立公園は日本の四国ほどの広さで
シロサイを主とする約9000頭のサイが生息している。

2013年の密猟数1004頭。



1990年から2013年までの
南アフリカのサイの密猟数の推移 ↓


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グラフが示すように、
僅か8年目の2007年にはたった13頭だった密猟が、
その後は異常な勢いで増加している。


その背景には、
中国やベトナムのめざましい経済発展がある、
と言われている。


サイの角に解毒作用があるという古い迷信が
まだ生きる中国やベトナムにおいて、
その頃から、違法で高価なサイ角の漢方薬を
買うことができる新興富裕層が増加し始めたのである。


サイ角の取引はワシントン条約で禁止されているので
ブラックマーケットの闇価格ということになるが、
実際、サイ角は金よりはるかに高い。

だから、漢方薬だけでなく、
富裕層のステータス・シンボルとして、
大きな角そのもの、酒器、細工品などのような
サイ角製品の需要も高まり、密猟が増加することに
なった。



話をアフリカに戻すと、

南アフリカにおいて、サイの密猟あるいは
サイ角の密輸で逮捕された外国人のなかで
最も多いのが北東側の隣国のモザンビーク人。

モザンビークを基点にした犯罪組織が
サイ角と象牙の不法取引を大々的に
牛耳っている。


南アフリカの北西側の隣国のナミビアで
昨年、密猟されたサイは24頭。
主に北西部の犠牲となっている。
ナミビアには約1800頭のクロサイが
生息している。


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参照記事 :
hing Increased with 1155 in 2014 Infographic


参照記事より原文一部引用

”The latest statistics show the total rhino poached from 2014 has reached 1155. That is already 151 more than the total for 2013.”

ブログ内過去関連記事 :
「早くも2013年の年間密猟数を上回る南アフリカのサイ」
http://dearhino.exblog.jp/20405718/
(2014.11.20)

ベトナム関連記事 :
http://dearhino.exblog.jp/i8/


by dearhino | 2015-01-06 16:03 | 南アフリカ | Comments(0)

サイの蹄も高値で闇取引

とどまることを知らない
サイの密猟ビジネスの
悪辣さ。


参照記事 :
Trade now runs to tendons, ears and calves’ toenails


南アフリカの野生生物・環境協会(Wessa)の
管理マネージャーのモーガン・グリフィス氏によると
サイの密猟に関して、以下のような新たな傾向がある、
という。


最近、密猟されたサイの死体の足が
切り落とされていることが
ある。


その理由は、ブラックマーケットで、
サイの角に加えてサイの蹄や、骨髄などが
売買されるようになったことである。


特に前足が好まれ、その蹄や骨が、

切り取られて売られる。


また、体液を抜くために膝を切り落としたり、

足の腱を奪うこともある。


角がまだ生えないサイの子どもまで

蹄を奪うためだけに殺される。

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生後4ヶ月のインドサイ、チャンプ♂(金沢動物園)
2014.06.08 撮影



この背景は、と言うと、 

密猟犯罪組織による、
密猟の副産物である新たなサイの部位の需要開拓
   ↓
   ↓
高値で違法取引されるサイ製品の多様化
   ↓
   ↓
密売ビジネスの拡大
   ↓
   ↓
密猟対象としてのサイの価値の更なる高まり


このことは、当然のことながら一層、密猟に
拍車をかけることになる。   



絶滅危機に追い討ちをかける
忌忌しき事態とか言いようがない。
 

どこまでサイを苦しめるのか ! 



参照記事より原文一部引用 :

”IT is not just about the horn. These days the black market spoils for rhinos include bone marrow and bodily fluids.

Even rhino calves are in danger and being killed just for their toenails.

This is caused by poaching syndicates expanding their business by creating a demand for animal byproducts.”





by dearhino | 2014-12-04 09:57 | 南アフリカ | Comments(0)

早くも2013年の年間密猟数を上回る南アフリカのサイ

超えてしまった!

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2007年には南アフリカのサイの密猟数は13頭。

その後、密猟は年々急増、
2013年の南アフリカのサイの密猟数は
それまでの最高の1004頭であった。

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そして、先日11月18日の時点で、
南アフリカのサイ保護団体OSCAPの調査で、
サイの今年の密猟数総数は1006頭となり、
残念ながら早くも2013年の密猟数を
超えてしまった。

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さらに11月20日、南アフリカ環境省から
サイの密猟総数は、1020頭 と発表された。

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年末までの40日間、さらに何頭のサイが
殺されるのだろうか?

例年、クリスマスやお正月を前にして、
贈答用のサイ角製品の需要が高まり、
密猟がさらに急増することが予想される。



参照記事 :
Record 1,020 rhino killed in South Africa in 2014


参照記事より原文一部引用 :
“To date, a total of 1,020 rhino have been killed for their horn since 1 January 2014,” the department of environmental affairs said in a statement."

by dearhino | 2014-11-20 21:10 | 南アフリカ | Comments(0)

南アフリカのサイの過酷な密猟状況

南アフリカのサイの
密猟増加が止まらない。
10月末で933頭。

あと2ヶ月、このまま
殺され続けると、
昨年、過去最高だった
年間密猟数1004を
大幅に超えてしまう。

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今年1月からの南アフリカのサイ密猟数は、
OSCAP (Outraged SA Citizens Against
Rhino Poaching) によると、最新データで933。

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10月24日現在のサイ密猟数は、899 だったので
ここのところ、さらに密猟の増加の勢いが
激しくなっているようだ。

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実際、南アフリカでは上記の画像のように、
10ランド紙幣にシロサイの絵が用いられている。


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サイを含めて、アフリカの ”Big5” と言われる動物、
ゾウ(20R)、ライオン(50R)、バッファロー(100R)、
ヒョウ(200R)が, 紙幣に用いられている。

どうして、サイが1番低額の紙幣なの?
なんてことは言わないでおきましょう。

ちなみに、1ランドは約10円のようだ。

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参照記事 :
1.Rhino poaching statistics.
2.Net closes on the Groenewalds as rhino poaching reaches 899.
3.Les “big five” d’Afrique


参照記事2より原文一部引用 ;
”As the net closes in on the Groenewalds and their safari company Out of Africa Adventurous Safaris the South African government has announced that the latest rhino poaching stats for the country stands at 899. With just 10 weeks left in 2014 the number is set to beat last years record 1004 rhinos killed for their horn.”





by dearhino | 2014-11-01 17:58 | 南アフリカ | Comments(0)

南アフリカでのサイ角盗難事件

サイが殺されなくてよかった。

サイの角を切り落とすことが
最も現実的な得策と実感
させられるような事件。


参照記事 :
1.Pistorius family's rhino horns stolen - report
3.Des cornes derhinocéros volées à l'oncle de Pistorius
4.義足ランナーのピストリウス被告、殺人では無罪 南ア


昨年2月に恋人を射殺した、とされる裁判で
先月、殺人罪を免れる判決を言い渡された、
南アフリカの両足義足ランナー、
オスカー・ピストリウス被告の
「おじ」にあたる、アーノルド・ピストリウス氏の
プレトリア(南アフリカの首都) にある
事務所の金庫から5本のサイの角が盗まれた。

それらの角は、氏が所有しているサイの角で
密猟を避けるために、切り落としていた、
という。


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Photo(c):Alison



角は当局からの許可を得て所有している
ものであった。

サイの角を売買することは、ワシントン条約により禁止
されているが、闇市場で金やコカインより高い金額、
1kgあたり、最高10万ドル(1000万円)とさえ
言われる程の高値で売買されている。

角の重さを1本5kgと仮定すると、5 本で25kg,
この事件は、日本円で言えば、億単位の盗難事件、
ということになる。


アーノルド・ピストリウス氏は、
ショッピング・センターやリゾート、動物の繁殖
プロジェクトなどに携わる開発会社の創始者。



以下、参照記事1.より原文一部引用 :
”Five rhino horns have been stolen from Arnold Pistorius, the uncle of culpable homicide-convicted Oscar Pistorius, Beeld newspaper reported on Monday.


by dearhino | 2014-10-08 19:23 | 南アフリカ | Comments(0)

南アフリカのサイの密猟数:769

南アフリカのサイの密猟は
最近、特に増加が激しい。


参照記事 :
1.Poaching Update: More Than 730 Rhinos Killed So Far This Year
2.Rhino poaching Update 10/09/2014



6月30日まで 496 頭
7月10日   558 頭
7月31日   618 頭 

9月10日  769頭


今年、殺された769頭のうち、
489頭は南アフリカ北東部、
モザンビークとの国境に接する
クルーガー国立公園で犠牲となっている。


クルーガー国立公園の面積は
約2万平方キロメートル、
日本の四国に相当する大きさで、
約9千頭のサイが
生息していると言われている。

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2013年の南アフリカのサイの密猟数は
1,004頭であるが、
このペースで殺され続けると、
今年はそれを上回る数の
サイが犠牲になることが避けられない。


1977年以来、ワシントン条約によって、
サイの角の国際取引は禁止されているが、
需要の増大で密猟が増加するばかり、
絶滅の危機が刻々と迫っているのが現状だ。



以下、参照記事2.より原文一部引用 :

The call for communities to embrace the rhino as an important contributor to tourism and as a heritage icon in South Africa comes as the number of rhino poaching for their horns since January 2014 increased to 769, with 227 people arrested countrywide.

The Kruger National Park continues to bear the brunt of rhino poaching in South Africa, having lost 489 rhinos so far this year. A total of 103 rhinos have been poached in Limpopo, 65 in KwaZulu-Natal, 47 in North West and 43 in Limpopo.


ブログ内関連投稿記事 :
「南アフリカのサイ、7月の惨状」
http://dearhino.exblog.jp/20082300/
(2014.08.10)



by dearhino | 2014-09-12 16:46 | 南アフリカ | Comments(0)