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親愛なる犀たちへ

dearhino.exblog.jp

カテゴリ:南アフリカ( 53 )

シロサイの赤ちゃん、撃たれたけれど快復!

南アフリカのシロサイの赤ちゃん、
お母さんは密猟者に殺され、
赤ちゃんも頭を撃たれた。

でも、不幸中の幸い、
獣医らに助けられて、
こんなに走れるまで元気になった。


この赤ちゃんは生後約2か月、シャンギと名付けられた。

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photo(C):Smithsohnian Channel

傷の包帯がとれて、獣医さん達と一緒に走る赤ちゃん、
走った後は気持ちよさそうに泥浴び
 → 動画



実は"Running with Rhino"と題するこの動画は
最近のものではなく、2010年9月に
youtube に投稿されたものだが、数日前から、サイについての
検索結果に頻出し、サイ関係のツイッターでも拡散されている。

その理由はわかる気がする。このビデオには、”ひどい目にあった
サイの赤ちゃんが元気になってよかった、サイの赤ちゃんの
走る姿は可愛い”という以上に心に残るものがある、と思う。

最初の場面の大きな頭に白い太い包帯を巻かれた
サイの赤ちゃんの姿はもうケガの快復期にあることが
わかっていても、それだけで十分にそこに至るまでの
運命の悲惨さが伝わる。

その後の、包帯を外され、愛情溢れる獣医さんたちと、
子供のサイらしく元気に走る姿は、先程とは対照的に、
見る者に幸福な安堵を与える。

そして、

「密猟者によってこんなに理不尽な辛い体験を
させられた幼いサイが、もし放置されていたら
命はなかったのに、やはり同じ人間の手によって、
サイとして成長し生きる権利を取り戻した。」

そうしたことを改めて気づかせてくれ、サイの密猟に
心を痛める人間への救いとなっているのではないか。

動画投稿時の2010年よりも一段と密猟が激化し、
絶望も感じる今こそ必要とされる
シンプル・メッセージなのかもしれない。

因みに、南アフリカのサイの密猟数は
2010年は333頭、昨年2013年は1004頭。



参照記事 :
1.Orphaned Baby Rhino Loves To Run With Her Rescuers (VIDEO)(E)
2.Courir avec un bébé rhinocéros (F)

以下、参照記事1.より原文一部引用 :
”South Africa, poachers left a white rhino named Shangi orphaned with a bullet in her head. Luckily, wildlife veterinarian Cobus Raath and his team were there to rescue her.

After tending to Shangi's wound, the veterinarians were sure to keep nurturing the calf's growth by taking her out for some much-needed exercise. Watch as she happily trots along her caretakers and then cools off with a nice mud bath. It's pretty adorable. ”
by dearhino | 2014-03-21 17:22 | 南アフリカ | Comments(0)

2014年・南アフリカのサイ密猟数:172

今年、南アフリカで
密猟されたサイは
3月14日現在、172頭。



つまり、
人間が、平均1日3.01頭、
生きたサイからその角を奪うため、
やがて死に至る残酷な方法で
サイを傷つけている、
ということ。



2月26日現在の統計では、
平均1日2.56頭だったので、
状況はさらに悪化している。




参照記事 :
172 rhino poached, 54 arrested in 2014


以下、参照記事原文一部引用 :

”A total of 172 rhino have been poached in South Africa since the beginning of the year, the environmental affairs department has said.“The Kruger National Park remains hardest hit by rhino poaching, having lost 113 rhino since January 1,” spokesperson Albi Modise said today.”


ブログ内関連投稿記事 :
「146」
http://dearhino.exblog.jp/19516624/
(2014.02.28)
by dearhino | 2014-03-17 11:50 | 南アフリカ | Comments(2)

残酷に傷つけられたサイが、サファリ客の目の前に!

南アフリカでは、毎日、彼女のように
切り落とされた角の根元から血を流し
痛みに耐え、彷徨い、
死に果てるサイがいる。

彼女は密猟の残酷さ、
サイであることの悲しみを
世界に知らせた。


参照記事 :
1.Rhino with hacked-off horn filmed in South African safari park(E)*
2.South African rhino finally put down after roaming Kruger park for days with horn cked off and bullet in brain (E)*
3.Tourists vow to expose rhino poaching(E)

(*記事中に、その場面を撮影した見るのが辛い動画あり。)


2月28日、南アフリカのクルーガー国立公園のPhabeni Gate から
3kmくらいの地点で、サファリ観光の2台の車の前に、
突然、藪の中から、角を切り落とされ重い傷を負ってふらふら歩く
1頭のメスのシロサイが現れた。

片目はつぶれ、蛆と蠅がたかった顔の深い傷が生々しい
このサイの姿はツアー客に衝撃を与えた。

サイは車に乗ったツアー客の方を向いて立ち止まった後、
ゆっくりまた藪の中に消えて行った。

その後、すぐにサイの捜索活動が開始されたが、
強い雨が降り続き見つけることは難しかった。時間がたつに
つれ、さらに衰弱し、ハゲワシなどの捕食者が狙うことも
懸念された。

 

ヘリコプター、探知犬などを使って捜索が続けられた結果、
5日後に深刻な状態で見つかった。

頭にに銃弾が撃ち込まれて片目はつぶれ、
今後の生存の見込みが低いため、苦しみを終わらせる
選択をするしかなかった。

最初に発見される数日前に密猟の犠牲となり、ここまで長く
生き延びたのは、このサイの年齢が若かったから、と考えられる。

今後、脳内から取り出された銃弾から、使用されたライフルを
特定する作業が行われる。
 

このサイを撮影した写真や動画が、Facebook などを通じて
多くの人々の目に触れることになり、サイの密猟の残酷さを
広く知らせることになった。

ツアーに参加していたベルギーの有力者は、今後密猟を止めるため
EU議会にロビー活動をするなどできる限りのことをする、と誓った。

 

以下、参照記事2.より原文一部引用 :
"The young animal had been mutilated by poachers, leaving it with a horrific gaping wound where its horn should have been and severe damage to its eye.

It was spotted by visitors to the Kruger national park on 28 February, and their footage of the rhino was shared widely by a disgusted public on South African social media."


by dearhino | 2014-03-10 23:42 | 南アフリカ | Comments(0)

2014年・南アフリカのサイ密猟数:146

146 ÷ 57 = 2.56
24 ÷ 2.56 = 9.37


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Photo(C):Unite Against Poaching


2014年2月26日付、
南アフリカ政府発表の
サイ密猟統計によると、
今年になって殺されたサイは
146頭。逮捕者44




クルーガー国立公園 : 殺されたサイ95頭
                逮捕者    20名

Limpopo国立公園  : 殺されたサイ14頭
                   逮捕者  1名


KwaZulu-Natal 立公園 : 殺されたサイ 10頭
                    逮捕者 10名   


Mpumalanga国立公園  : 殺されたサイ 6頭
                    逮捕者   0




参照記事 :
1.Rhino poaching up date.(E)
2.146 Rhino Killed Since January 2014 (E)



この密猟統計の数字が語るのは、

「南アフリカの1頭のサイが
角をえぐりとられ、激しい痛みのなか
血を流しながら、時間をかけて死んでいく。

10時間足らずのうちにまた、1頭のサイが
同じ悲惨な死を遂げる。

こうして、今日と明日で5頭のサイが
地面に放置された巨大な死体となる。」

ということ。



ブログ内関連記事 :

「860」
http://dearhino.exblog.jp/19358590/
(2013.11.26)

「南アフリカ、2013年の密猟統計」
http://dearhino.exblog.jp/19358590/
(2014.01.20)
by dearhino | 2014-02-28 23:23 | 南アフリカ | Comments(0)

南アフリカは、ロンドン会議に不参加.

サイ角の高値の闇取引のせいで
自国のサイが昨年、一千頭も殺された
南アフリカが、46ヶ国が参加し
野生生物違法取引に関して
対策を協議したロンドン会議に
参加しなかったのは、なぜ?




参照記事 :
1.Rhinos: Why did South Africa skip a vital conference on illegal wildlife trade?

2.木原外務大臣政務官の「野生動植物違法取引に関するロンドン会議」出席(概要と評価)


2月13日に46ヶ国が参加して、野生動物の違法取引に
関するロンドン国際会議に南アフリカは参加しなかった。

世界のサイの80%の生息地であり、ここ4年間で
自国の2453頭のサイが殺され、10年~15年後には
絶滅するかもしれない状況下で南アフリカが、
なぜ会議に参加しなかったのか?

アフリカから参加したのは以下の17ヶ国。
アンゴラ、ボツワナ、カメルーン、チャド、コンゴ共和国、
コンゴ民主共和国、エチオピア、ガボン、ケニヤ、マラウィー、
モザンビーク、ナミビア、タンザニア、トーゴ、ウガンダ、
ザンビア、ルワンダ。

昨年、自国のサイが急増する密猟のために
絶滅してしまったモザンビークも参加していた。

南アフリカのズマ大統領は、2月9日に行われた一般教書演説で、
「ツーリズム」を雇用と経済発展のための5大重要分野のひとつに
位置づけることを強調している。

実際、アフリカのサファリでは、ビッグ5と言われる動物、
ゾウ、サイ、ライオン、ヒョウ、ケープ・バッファローが,
サファリ・ツーリズムおける雇用創出と海外観光客誘致の
最も重要な要素となるのだが。

ロンドン会議での南アフリカの不在が、今後、他のアフリカ諸国との間に
野生生物違法取引に関する取り組み姿勢に対立を引き起こす可能性も
考えられる。

しかし、それでも南アフリカが参加しなかった理由、
それは、南アフリカのエドナ環境大臣が、
2016年のCITES会議で、サイ角の”取引合法化”という、
ロンドン会議の方向性とは逆の提案をする計画を表明している、
ことに関係しているのであろう。

エドナ大臣は、失敗した場合に南アの国際的評価を大いに害する
リスクを負っても、サイ角の取引の合法化により、違法取引の
価格が下がり、密猟も減らすことができると考えている。


アジアのロンドン会議参加国は、バングラディッシュ、中国、
インドネシア、日本、マレーシア、ミャンマー、ネパール、フィリピン、
スリランカ、ベトナム。

サイ角製品の主たる消費国である中国、ベトナムも参加。

日本からのロンドン会議出席者は、木原外務大臣政務官だった。



参照記事1.より原文一部引用 :
"In London last week, international media scrambled to cover the high-level and much anticipated international conference on illegal wildlife trade. However, there was one notable absentee, namely South Africa."
by dearhino | 2014-02-25 00:57 | 南アフリカ | Comments(0)

南アフリカ、2013年・サイ密猟総数・1004

2013年、
南アフリカで密猟者に
殺されたサイは1004頭。


今年の最初の17日間では
既に37頭が殺された。


参照記事
1.1004 rhino poached in SA in 2013(E)
2.More than 1,000 of SA’s rhinos lost to poachers in 2013(E)
3.Un millier de rhinocéros tués par des braconniers(F)
4.Rhino Poaching(E)


1月17日の南アフリカ環境省の発表によると、
2013年に南アフリカで密猟により殺されたサイは
1004頭であった。


国立公園別内訳 :

Kruger National Park   606
Limpopo National Park   114
Mumalanga National Park   92
North West National Park   87
KwaZulu-Natal National Park 85

南アフリカ北部のクルーガー国立公園には、
9000頭前後のサイが生息しており、
軍隊により加勢されたレンジャー部隊が警備し、
無人偵察機も導入しているが、さらに高度な
技術をもつ密猟者の方が優勢だ。


2008年から通算すると、2778頭のサイが
南アフリカで殺された。

そして、今年は1月17日までに、既に37頭が殺され、
密猟者が6名、逮捕されている。


南アフリカの密猟統計グラフ
(by HELPING RHINOS)

↓図をクリックで拡大
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(濃い色の棒が密猟数、薄い色の棒が逮捕者数を示す。↑)

グラフからわかるように、2007年までの密猟数は
約2万頭の南アフリカのサイの生息数からみると、
ほんの僅かであったが、2008年以降は密猟数が
急激に増加している。

この背景には、中国とベトナムの急速な経済発展があり、
それに伴い出現した富裕層が、漢方薬やステータス・
シンボルとしてのサイ角製品を高値で買い漁るという
状況がある、そのために絶滅危惧種としてワシントン
条約で取引が禁じられているサイの角が、プラチナや
コカイン、ヘロインよりも高値で闇取引されるようになり
その需要の高まりによって、密猟が激化していった
のである。

逮捕される密猟者の数が、密猟の急速な増加に
まったく追い付いていないことも今後の懸念事項である。

専門家らは、このペースで密猟が続けば、今世紀半ばには
野生のサイが絶滅するだろう、と警告している。

地球上のサイの80%が生息しているのが、
この南アフリカなのである。



---------------------------ボクの大切なお母さん!-------------
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photo(C):One More Generation
by dearhino | 2014-01-20 23:59 | 南アフリカ | Comments(0)

860

a0280851_23131213.jpg

11月22日の
南アフリカ環境省の発表によると

今年、角目的で殺されたサイの数は
860 に達した。



南アフリカには9つの州がある。
a0280851_2133463.gif


860頭のうち、521頭はクルーガー国立公園で
殺されている。

以下は、南アの全9州の2010年からの密猟数の推移 :

South Africa   2010-----2011-----2012-----2013
-----------------------------------------------------------------

クルーガー国立公園 146------252------425------521
マラケレ国立公園  0---------6---------3---------3

ハウテン州  15--------9-------14--------4
リンポポ州  52------74-------59-------87
ムプマランガ州 17------31-------28--------77

北西州 57-----21-----77-----82
東ケープ州 4-----11------7-------5
フリーステート州 3-------4-------0-------2

クワズール・ナタル州 38------34------66------79
西ケープ州 0-------6-------2-------0
北ケープ州 1-------0-------0-------0


Total   333-----448----668-----860


クルーガー国立公園はリンポポ州とムプランガ州にまたがり、
マラケレ国立公園はマラケレ州にある。

サイの密猟は殆ど、北半分の南アフリカの問題のようだ。


参照記事 :
1.http://www.ewt.org.za/programmes/LPP/stats/22%20November%202013.pdf
2.https://www.environment.gov.za/mediarelease/rhino_poachers_sentenced


以下、参照記事2より一部引用 :

”The number of rhinos killed for their horns in South Africa since January has increased to 860. Of the rhino poached, 521 have been killed in the Kruger National Park. A total of 87 rhinos have been poached in Limpopo, 82 in North West, 79 in KwaZulu-Natal and 77 in Mpumalanga.”
by dearhino | 2013-11-26 23:22 | 南アフリカ | Comments(0)

825

a0280851_189436.jpgこの825は、10日前までの
南アフリカにおける
今年のサイの違法殺戮総数。



それから今日まで何頭のサイが
殺されていることか?

せめて、長く苦しまないように
一気に殺して欲しい。

それより、麻酔銃で眠らせて、
サイを傷つけないように
角の部分だけ切り取って、
麻酔から醒めたらまた生きられる
ようにして欲しい。

勿論、生きたサイの角を奪うことを
やめてくれるのが一番。



参照記事 :
1.The number of rhinos illegally killed in South Africa in 2013 has reached an appalling 825 as of November 6 — surpassing the 2012 death toll of 668 rhinos.
2.Tide turns on one front in Africa's war against rhino poachers


●クルーガー国立公園

11月6日の時点で、南アフリカで今年、不法に殺されたサイの数は825頭となった。昨年1年間に殺された668頭をはるかに超えて
しまった。

825頭のうち、約500頭は、南アのサイの60%以上が生息
しているとされているクルーガー国立公園で犠牲となっている。
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このペースで密猟が続けば、2014年は1000頭以上のサイが殺され、現在およそ22.000頭とされる南アのサイが頭数を減らす
分水嶺となるであろう。


今年、ここまで密猟数が増加したことのひとつの原因が、
3月14日の南アのモレワ環境大臣のサイ角取引合法化提案*に
由来するという見方がある。



(36年前から禁じられているサイ角の取引を一度限り解禁し
南アにストックされている18トンのサイ角を市場に放出し、
超高値の闇取引を抑制する、という提案。)


イギリスの環境保護NPO,the Environmental Investigation
Agency の調査では、その直後から9月までの週平均のの密猟数は
南アの提案以前の約15頭から18頭へ跳ね上がったという。

その後も、密猟のペースは上がり続け、10月の4週間で殺された
サイは100頭にもなってしまった。

その理由としては、密猟犯罪シンジケートが、環境大臣の
その提言に即座に反応して、取引合法化による値崩れを恐れ、
その前にさらなる乱獲を目指している、ということが考えられる。

そのため、取引合法化案は、予想される結果に関しての綿密な調査
ならびに検討が不足、、という批判を受けている。

しかし逆に、この案を強固に支持しているロビー団体もある。



●マディクウェ動物保護区

悪化の一途を辿る南アフリカの密猟状況のなかで、密猟防止に着実な成果をあげているのが、南アフリカのマディクウェ動物保護区
(Madikwe Game Reserve) である。

この保護区では2011年に3頭、2012年は、18頭のサイが
密猟され,今年の4月半ばまでに9頭が殺された。

しかし、今年4月に密猟されたのが最後で、それ以後は
1頭のサイも殺されていない。

それは、4月から実施されたレンジャーの訓練と装備の強化の
成果であった。

レンジャーの大半は地元民で、生活のための知恵や技術、
動植物についての知識を豊富であったが、戦いの訓練など
受けたことはなく、粗末な履物とジーンズで見回りをする
だけだったので、国際的な犯罪組織の武装密猟者を相手に
しては、まったく勝ち目はなかった。

しかし、その彼らが、アフリカ大陸で反密猟を掲げる慈善団体、
Ichikowitz基金(Ichikowitz Family Foundation) * から
提供された望遠鏡装備のライフル、夜間パトロール・ランプなど
最先端の道具一式を支給され、英軍特別部隊の元兵士から
軍事訓練を受けたことで、大きな成果を上げたのである。



(創設者の Ivor Ichikowitz は、南アフリカ出身の大実業家。
広くアフリカ大陸全体で石油、ガス、鉱業、農業、開発、観光など
幅広い分野で成功している。)


●クルーガー国立公園 vs
  マディクウェ動物保護区


クルーガー国立公園でも、特別部隊の元兵士の戦闘技術を取り入れ、密猟者と戦っているが、今年も既に500頭のサイが殺されて
いる。

なぜ、クルーガー国立公園 では成果が上がらないのだろうか?


クーガー国立公園とマディクウェ動物保護区との
の決定的は違いは、大きさと地理的な位置にある。

2万平方km のクルーガー国立公園(イスラエルとほぼ
同じ面積)は、680平方kmのマディクウェ動物保護区の
40倍の広さがある。

そして、クルーガー国立公園は、350kmの長さにわたって、
隣国モザンビークと接している。

モザンビークは世界最貧国のひとつで、農村の人口は多く、
そこには、サイの密猟ビジネスから人集めの声が多くかかるのだ。

それに対し、マディクウェ自然保護区が国境を接しているのは、
人口が少なく比較的豊かな国であるボツワナである。
a0280851_228690.gif


クルーガー国立公園の密猟数が多いのは、サイの生息数が
多いことに加え、こうした悪条件が重なっているという事情があるのだ。


しかし、マディクウェ自然保護区だけでなく、南アフリカの
他の場所でも、資金提供者や国の資金があれば、
マディクウェのように密猟防止に成功する余地はまだあると、
考えられている。


以下、参照記事2.より原文一部引用 :

"Then the killing stopped in Madikwe, while the toll has continued to rise in the rest of South Africa. According to government data, as of November 6, 825 rhino had been poached in South Africa in 2013, compared to 668 for all of last year.

If the trend stays at its current pace, more than 1,000 rhinos would be killed in 2014, putting the roughly 22,000 animals in South Africa on the brink of population "



ブログ内関連投稿記事 :
http://dearhino.exblog.jp/18656929/
「南アのサイ角取引の合法化提案、その後。」
(2013.09.29)

http://dearhino.exblog.jp/18068584/
「南アフリカ, 自国のサイ角ストック売却案」
(2013.07.11)


-----------------------------------------------------

動物保護区の広さをイメージすることはなかな難しい。


南アフリカ    1.221.000 平方km
ジンバブエ     391.000
日本          378.000
イスラエル      20.770


クルーガー国立公園  20,000 平方km   
マディクウェ保護区     680


東京            2.188 平方km
神奈川           2.416     
千葉            5.157
埼玉            3.797
茨城            6.096
------------------------------------
合計面積 19.654平方km (クルーガー国立公園とほぼ同じ)


a0280851_14293556.gif


"上記の1都4県を合わせた広大な自然の地に、
1万頭余りのサイが住む。

そこに、サイ大量虐殺のためのハイテク密猟者集団が
送り込まれる。

特に茨城の北部あたりから密猟者の進入が多い。
(単に茨城の位置がモザンビーク方向なので)

今日も、関東地方のどこかで、角を残酷に抉り取られ
苦しむサイ、あるいはその果てに死んだサイの
巨大な身体が2-3体、地面にころがる。

レンジャーが、密猟者を発見した場合には、
命がけの戦闘が繰り広げられる。"


クルーガー国立公園を日本の関東地方に置き換えて
みると、こんな感じなのだろうか?


クルーガー国立公園の40分の1の面積のマディクウェ保護区でも、
東京23区より大きい。これだけの広さを一気に密猟をゼロできたのは、
画期的な成果だ。


マディクウェ保護区     680 平方km
東京23区           621
琵琶湖              670            


狭い日本に暮らしていると、想像すらできないよいうな
広さのなか、密猟者もサイを見つけるのが大変かも
しれないが、身を隠す技術もあるはずの密猟者を
見つけることは、本当に大変なことだ。
by dearhino | 2013-11-16 15:50 | 南アフリカ | Comments(0)

M99 に言及する最近の密猟関連記事2題

M99 とは、動物用麻酔薬として
使われる「塩酸エトルフィン」の
商品名(ノバルティス社)。

モルヒネの1000倍の鎮痛作用があり、
日本でも獣医がゾウやキリンなどの
大型動物に使用。安楽死させる場合にも
用いられる


(Ref :Wikipedia エトルフィン項目)



参照記事1 (10月4日付):
Mutilated rhinos found alive in reserve(E)


角をえぐり取られ負傷した2頭のシロサイが、
ふらふら歩いているところを、南アフリカ南東部
エストコートに近いWeenen自然保護区で
発見された。

Ezemvelo (南アの野生生物保護の政府組織)の
関係者は、それらのサイは、獣医用麻酔薬の入った矢を打たれ、
動けなくなったところを斧で角を叩き切られた、と見ている。


このような場合、野生動物獣医は、負傷したサイを保護区の
囲い地に連れて行くか、自然治癒させるかを決めなくてはならない。

もし、傷がかなり深いと診断したら、2頭のサイは
経過観察ができる保護地内の囲い地に移送することになる。


実は、同じ保護区で、先週から他にも5頭のサイが
殺されて角を奪われている。

それらの5頭も、M99という大型哺乳類用麻酔薬の、
致死的な過剰摂取により死亡したと見られている。


こうした事実から、新たなタイプの密猟シンジケートが
活動を始めたのではないか、と考えられる。

Ezemveloの関係者は、この手口に関して、
「我々にとって痛手であることに変わらないが、
残虐性については幾分マシかもしれない。」
とも語っている。


以下、参照記事1.原文一部引用 :
“The preliminary suspicion is that they all died from a fatal overdose of what is believed to be the M99 drug. Forensics will determine the drug used and if it actually killed the animals.


--------------------------

参照記事2 (10月7日付):

La Zambie déplore l'utilisation des produits chimiques pour tuer des éléphants et des rhinocéros(F)


ザンビア・ポスト紙によると、ザンビア政府は、
「密猟者が、ゾウやサイを捕獲するために
有毒化学物質による新たな捕獲手段を
用いることが、新たな脅威になっている」
という懸念を示した。

有毒化学物質とは、大型哺乳類を捕獲するために
用いられるM99と呼ばれる薬剤である。

ザンビアの観光および芸術大臣シルビア・マセド氏は、
「密猟方法は、だんだん巧みになり、商売としても
さらに利益が上がるようになり、密猟が激化している」と
語った。


以下、参照記事2.原文一部引用 :
”Dans le passé, ils utilisaient des armes et des pièges, mais maintenant ils utilisent des médicaments pour tuer les mammifères. J'ai appris qu'il ya un médicament appelé M99 utilisé pour capturer les gros mammifères", a déclaré Mme Masebo.”
by dearhino | 2013-10-17 23:41 | 南アフリカ | Comments(0)

725


南アのサイ密猟数、
前代未聞の急増。



a0280851_11201235.jpg

 ~9月13日  635
~ 9月21日  668

~ 10月3日  725




参照記事 :
1.Afrique du Sud : 725 rhinocéros tués par les braconniers depuis le début de l'année(F)

2.S. Africa rhino poaching hits new high(E)


10月3日の南アフリカ環境省の発表によると、
今年これまでに密猟で殺されたサイの数は、
725 頭。

密猟による逮捕者は、228名。


密猟に対して、効果的手段が講じられなければ、
2026年までに、サイは絶滅に向かうと予想される。

現在、南アフリカが、世界のサイの73%の
生息する国であるのは、サイの保護に力を尽くし
成功してきたからだ。

その結果、密猟の最大の標的国となり、
密猟との戦いに、大変な負担を強いられて
いるのは、何と皮肉なことだろう。


実際には薬効はないにも拘らず、サイ角が
万能薬、あるいはステータス・シンボルと
信じられている中国やベトナムでの
需要の増大を背景に、犯罪シンジケートによる
密猟が加速化されているのが現状。



下記、参照記事1.より原文一部引用。
”Le nombre de rhinocéros tués par des braconniers pour leur corne depuis janvier 2013 est passé à 725, dépassant le dernier record annuel de 668 établi en 2012, a rapporté jeudi le Département des Affaires environnementales (DEA).”


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ある日、卑怯者の銃弾に撃たれ
残酷な方法で角を奪われ、
苦しみながら死んでいくサイが、
1ヶ月に100頭以上、

こんな理不尽な現実が
南アフリカに起きてしまった。

by dearhino | 2013-10-05 12:15 | 南アフリカ | Comments(0)