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南アのサイ角取引の合法化提案、その後。

南アフリカの1週間の平均密猟数

1月1日 ~3月13日  15.36
3月14日~9月19日  18.6

3月に南アフリカが提案した
サイ角取引の合法化案が
この密猟数増加に関係しているか?


参照記事 :
Number of Rhinos Poached in South Africa on Pace to Break Record (E)


南アフリカのEdna Molewa環境担当大臣が、
今年3月3日から14日までバンコクで行われた
ワシントン条約(CITES)会議において、
サイ角の不法な大量密猟への対抗手段として、
敢えてサイ角の国際取引の合法化を求める
提案をしたのは今年の3月。


その後、9月に発表されたロンドンのNPO Environmental
Investigation Agency (EIA)”の分析によると、
その提案以後、南アフリカのサイの密猟数は、毎週、
増加していった、という。


1月1日から3月13日までの、1週間の密猟数は、15,36。

3月14日から9月19日までの毎週の密猟数は18.6 に増加。
この6カ月で、合計505頭のサイが密猟されている。


この分析結果に基づき、ロンドンの Environmental
Investigation Agency は、サイ角の合法化に対し、
以下のような反対意見を掲げている。

「南アフリカの合法化案は、ベトナムや中国でのサイ角需要を
さらに刺激し、密猟を広げる。

サイ角は、あたかも投資対象として優れた商品であると、
国際市場に示唆することになるこの南アフリカの提案は、
南アフリカのサイに津波のような脅威を与えることに
なるだろう。」


それに対し、Molewa大臣の考えは、以下の通り。

「取引の合法化により、世界のサイの75%が生息する
南アフリカでのサイの密猟を減らすことができる。
南アフリカは、自国のサイを大量虐殺する
犯罪シンジケートを為すがままにはさせない。
南アフリカには、 16,437kg という大量のサイ角の
ストックがある」 


南アフリカ政府は、この合法化プランを支持しているが、
実行には、CITES メンバーの承認が必要で
投票は2016年に予定されている。


合法化案に関して、Save the Rhino Internationalの
ロンドン責任者 Cathy Dean氏の見解は以下の通り。、

「密猟に対する現在のアプローチがまだ十分でない
ということが、合法化支持と反対の双方の立場に
共通した現時点の認識であり、取引合法化に関しては、
詳細な検討が今後必要。」


今年の終わりには、南アフリカのサイの密猟数は、
900~1000 となることが予想されている。



以下、参照記事の原文一部引用 :

”Last March, in a bold move to combat the illegal slaughter of rhinoceros for their horns, South Africa's Minister of Environmental and Water Affairs Edna Molewa called for a legal international trade in rhino horn.

Now, an analysis by the non-profit Environmental Investigation Agency (EIA) in London reveals that since Molewa's announcement, the number of rhinos in South Africa poached each week has risen.”
by dearhino | 2013-09-29 21:58 | 南アフリカ | Comments(0)

688

南アフリカ、
早くも昨年を超えた密猟数
688


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Photo(C):REUTERS


参照記事 :
1.Rhino deaths soars past last years total on eve of World Rhino Day(E)
2.Rhino Poaching Figures(E)


9月22日の「ライノデー」前夜に発表された9月21日までの
南アフリカのサイの密猟数は688.

9月13日に発表されたそこまでの密猟数は635頭だった。。

驚くべきことに、それから8日間で、さらに53頭ものサイが
残酷に殺され角を奪われているのだ。

そして、去年1年間の南アフリカのサイの密猟数の
合計668頭を、9月の時点ですでに20頭も超えて
しまったことになる。



以下、参照記事より原文一部引用
”On the eve of World Rhino Day South Africa has released the latest rhino stats and the number of rhino killed by poachers has soared past the total for last year. To date – 21st September 2013 – the total number of rhino killed is 688 which is 20 more than was killed in the entire year last year.”

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何かの間違いではないのだろうか?
これほど急増することがあるのか?
この8日間に何があったのだろうか?

9月13日までの密猟数   635
9月21日までの密猟数   688

by dearhino | 2013-09-22 16:20 | 南アフリカ | Comments(0)

今日は 9月22日、快晴  

World Rhino Day !


我が家のサイたちと一緒に、
ケーキを食べながら、

サイに生まれたことが悲しい」、

密猟の増加が止まらないサイの生息地での
そんな現実が終わることを願います。


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ブログ内関連投稿 :
”9月22日、「世界サイの日」について”
http://dearhino.exblog.jp/18225324/
by dearhino | 2013-09-22 08:12 | 世界 | Comments(0)

ケニヤのクロサイ、21頭の国内移動

いきなり麻酔銃で撃たれ、拉致され、
見知らぬ土地に放されたクロサイのあなたが
彼らの車をそんなに蹴飛ばす気持ちは
よくわかる。

でも本当に悪い奴は、彼らじゃない



参照記事 :
1.Le Kénya déménage des rhinocéros pour les sauver(F)
記事中の動画の最後に、サイが腹立たしそうに車を蹴飛ばすシーンがある。

2.La KWS déplace avec succès 21 rhinocéros dans un nouveau sanctuaire(F)



ケニヤの Kenya Wildlife Service 当局の発表によると、
ナクル国立公園のクロサイ10頭と、レワ国立公園のクロサイ11頭、
計21頭のクロサイを、ケニヤ北西部のサンクチュアリーへ
移動させた、という。

輸送の前には、密猟対策として、捕獲にあたって麻酔をかけられている
サイの角を獣医が短く切り、その後トラックに乗せて運んだ。


今回、10頭を北西部のサンクチュアリに移動させた
ナクル国立公園は、サイのためのサンクチュアリーとして、
1984年、ナクル湖周辺に創設された188 km² の公園。

ナクル国立公園のクロサイの頭数の増加率は1%で、
この移動は、国立公園のスペースに対して適正な数のサイを
配置することで、サイの繁殖を目指すという目的がある。


ケニヤには、クロサイが643頭、シロサイが 450頭生息しているが、
昨年は、29頭のサイが密猟により殺された



以下、参照記事2より、原文一部引用
" Les autorités kényannes ont décidé de déplacer 21 rhinocéros noirs de deux parcs nationaux kényans vers un autre, pour donner plus de chances de survie à cette espèce menacée."


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ケニア  ・ サイの総数 -  約1.100 -  密猟数  29

南アフリカ ・サイの総数 - 約20.000 -  密猟数 648


2国のサイの全頭数に対する密猟比率を、
上記の概数をもとに計算すると、

南アフリカ 3.2%
ケニヤ   2.6%

総数ではなく、比率で考えると
南アフリカとケニアの密猟の多さに、
思ったほどの差がない、と言える
かもしれない。

専門家の予測によると、このペースで密猟が続けば、
2016年には、密猟数が出生数を上回り
サイの頭数が減少していく、ことになる。
by dearhino | 2013-09-05 23:40 | アフリカ | Comments(0)

南ア、密猟者に厳正な裁判

16年の禁固刑、
死者に罪を着せようとした
若い密猟者たち。

南ア・アパルトヘイト時代の
国境・電気柵。

587



参照記事 :
1.Kruger rhino poachers get 16 years in prison(E)
2.Seize ans de prison pour trois braconniers de rhinocéros



20才のモザンビーク男性2人と、、23才の同じくモザンビーク男性が、
南アフリカの Nelspruit 裁判所で、南アフリカの
クルーガー国立公園において、メスのシロサイとその子サイを
殺した罪で、16年の禁固刑を言い渡された。


彼らの罪状は、公園内不法侵入、サイ殺し、角の切り取り、
火器と弾薬の不法所持。

この密猟事件が起きたのは、2012年5月10日のことで
公園レンジャーと南アフリカ軍との協力で、3人の男が
逮捕され、4人目の犯人はその際、撃たれて死亡した。


逮捕された3人の男らは、

「4人目の男が密猟者で、
彼がサイの親子を銃を狩猟用自動ライフルで殺した、
自分たちは、サイの角を斧で切り取り運ぶのを手伝っただけで、
その手間賃として2000ランド(150ユーロ)を各人がもらう
約束だった、」 と主張。

しかし、十分な証拠があるとして、裁判所の判断は、
彼らに16年の禁固刑を言い渡した。



彼らはフェンスを乗り越え公園内に侵入し、逮捕されたのは
戻るためにフェンスに向かっていたときだという。

逮捕時、激しく抵抗し、その時の銃撃戦で
4人目の男が致命傷を受けた。彼らを追跡するために
ヘリコプターも使用された。

担当検事によると、密猟の容疑者の殆どがモザンビークから
入ってくるという。




南アフリカの環境大臣の8月21日の発表では、
今年の密猟数は現時点で587頭。



近年の南アフリカの密猟の増加は止まることを知らない。


2007年 13頭

2010年  333頭

2011年  448頭

2012年  668頭



南アフリカでの密猟最多発地域は、モザンビークと国境を接する
このクルーガー公園で、モザンビークの組織化された武装密猟者たちが
流入している。

その結果、クルーガー公園で殺されたサイの数は
南アフリカの全密猟数の60%がにも上る。


今年、8月21日までにクルーガー公園で
犠牲になったサイは362頭。


このような現状にあって、 近頃、南アフリカの人々は、

アパルトヘイト政策時代、人種差別に反対する活動家の
潜入を妨げるために国境に設置された電気柵を、
密猟者の侵入防止のために再導入することを望んている、という。


なお、以前は、南アで密猟した犯人が国境を越えて
モザンビークに入ると逮捕できなかったが、
現在は両国の合意により
国境を越えても逮捕できるようになっている。




以下、参照文献1より原文一部引用

”NELSPRUIT - Three Mozambican nationals were jailed for 16 years each on Friday, for killing a white rhino and its calf in the Kruger National Park (KNP).

Their charges included entering the KNP without written authorisation from management, carrying out a restricted activity in a designated area (namely killing and dehorning a white rhino cow and its calf), and possession of an illegal firearm and ammunition.”


赤い印が、クルーガー国立公園。
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by dearhino | 2013-09-03 17:29 | 南アフリカ | Comments(0)