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親愛なる犀たちへ

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罰則強化直後にまたナイロビで密猟

罰金最高50万円→→2300万円
禁固最長10年間→→死ぬまで


ケニヤで1月から施行されている
密猟の関する新しい法律では
罰則が大幅に強化された。

しかし、早くもケニアの首都ナイロビ中心部に
ごく近いナイロビ国立公園でサイが殺され
角が奪われた。犯人は逮捕されていない。



参照記事 :
1.Kenyan rhino killed in brazen attack despite new laws(E)
2.Braconnage. Un rhinocéros tué dans le parc national de Nairobi (F)
3.Serial Rhino Poacher Surrenders to Kenyan Authorities(E)


密猟が起きたのは、ケニヤの首都ナイロビにある
ナイロビ国立公園。

ナイロビの中心の高層ビル群から僅か
7kmのところにあり、首都に近い
貴重な野生の場所である。

フェンスで囲われた総面積17平方kmの
警備が最も厳しいとされる国立公園で、
サイにとって主要なサンクチュアリーと
なっている。。

昨年8月に初めてこの国立公園でサイが密猟され、
それはケニヤ政府にとってショッキングな出来事で
あったが、今回は、密猟の厳罰化実施直後のことで
さらに衝撃は大きい。

ケニヤでもここ数年密猟は急増し、2013年には
60頭のサイが密猟された。

そのため、密猟・密輸に関わる犯罪の罰則強化を
定めた新しい法律を昨年12月末に採択、
1月から施行している。

以前の法律では、罰金が最高465ドル、
懲役最長10年だった。

新しい法律では、罰金が最高23万ドルと
50倍近く跳ね上がり、終身刑を課すことも
可能になった。


また、ケニヤでは昨年から、追跡調査ができるように
すべてのサイの角にマイクロチップを埋め込む
計画を開始している。


参照記事1.より一部原文引用 :
”New laws have massively increased the punishment, with poachers now facing fines of as much as 20 million shillings ($230,000, 170,000 euros) and possible life in jail.”


ブログ内関連投稿記事 :
target="_blank">http://dearhino.exblog.jp/18357059/
「ケニアでも密猟が増加」
(2013.08.16)

target="_blank">http://dearhino.exblog.jp/18868224/
「ケニヤのすべてのサイにチップ埋め込み」
(2013.11.07)
by dearhino | 2014-01-28 17:14 | ケニヤ | Comments(0)

南アフリカ、2013年・サイ密猟総数・1004

2013年、
南アフリカで密猟者に
殺されたサイは1004頭。


今年の最初の17日間では
既に37頭が殺された。


参照記事
1.1004 rhino poached in SA in 2013(E)
2.More than 1,000 of SA’s rhinos lost to poachers in 2013(E)
3.Un millier de rhinocéros tués par des braconniers(F)
4.Rhino Poaching(E)


1月17日の南アフリカ環境省の発表によると、
2013年に南アフリカで密猟により殺されたサイは
1004頭であった。


国立公園別内訳 :

Kruger National Park   606
Limpopo National Park   114
Mumalanga National Park   92
North West National Park   87
KwaZulu-Natal National Park 85

南アフリカ北部のクルーガー国立公園には、
9000頭前後のサイが生息しており、
軍隊により加勢されたレンジャー部隊が警備し、
無人偵察機も導入しているが、さらに高度な
技術をもつ密猟者の方が優勢だ。


2008年から通算すると、2778頭のサイが
南アフリカで殺された。

そして、今年は1月17日までに、既に37頭が殺され、
密猟者が6名、逮捕されている。


南アフリカの密猟統計グラフ
(by HELPING RHINOS)

↓図をクリックで拡大
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(濃い色の棒が密猟数、薄い色の棒が逮捕者数を示す。↑)

グラフからわかるように、2007年までの密猟数は
約2万頭の南アフリカのサイの生息数からみると、
ほんの僅かであったが、2008年以降は密猟数が
急激に増加している。

この背景には、中国とベトナムの急速な経済発展があり、
それに伴い出現した富裕層が、漢方薬やステータス・
シンボルとしてのサイ角製品を高値で買い漁るという
状況がある、そのために絶滅危惧種としてワシントン
条約で取引が禁じられているサイの角が、プラチナや
コカイン、ヘロインよりも高値で闇取引されるようになり
その需要の高まりによって、密猟が激化していった
のである。

逮捕される密猟者の数が、密猟の急速な増加に
まったく追い付いていないことも今後の懸念事項である。

専門家らは、このペースで密猟が続けば、今世紀半ばには
野生のサイが絶滅するだろう、と警告している。

地球上のサイの80%が生息しているのが、
この南アフリカなのである。



---------------------------ボクの大切なお母さん!-------------
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photo(C):One More Generation
by dearhino | 2014-01-20 23:59 | 南アフリカ | Comments(0)

クロサイ狩猟許可証オークションの落札者

落札者の
コーリー・ノールトン
Corey・Knowlton 氏。
     


一生に一度かもしれない
サイのハンティングのためなら
35万ドルくらい払う, という
超リッチなアメリカ人ハンター。


 
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(写真は、facebook より)





1月11日にナミビアのクロサイ1頭を撃つ権利の
オークションで、権利証を35万ドルで落札したアメリカの
ハンターについての情報が、アメリカの絶滅危惧動物保護NPO
"One more generation" によって、Facebookにアップ
されている。


https://www.facebook.com/1moregeneration/posts/723146441042535



その情報によると、落札者は、"Hunting Consortium" という
ハンティング・ツーリズムの会社に勤めている。

勤務先のホームページ 
 http://www.huntingconsortium.com/index.htm


会社のホームページには彼のプロフィールも掲載。
http://www.huntingconsortium.com/theteam.htm


プロフィールによると、Corey・Knowlton 氏は 

”準ハンティング・コンサルタント。
10年以上、ハンティング・ツーリズム業界で働き、
国際的なハンティング経験が豊富。TV番組の仕事にも関わり、
この業界ではよく知られたスター的存在。
6大陸で120種以上の動物をハンティングしている。
ハンティング・エリアの開拓、新しいハンティング・
プログラムの開発をする傍ら、顧客のハンティングの
ガイドも務める。” 



彼の Facebook のページ :
https://www.facebook.com/pages/Corey-Knowlton/123992287648317



”サイを殺さないで”という多くのコメントに対する
Knowlton 氏の返答コメント :

”Thank you all for your comments about conservation and the current situation regarding the Black Rhino. I am considering all sides and concerns involved in this unique situation. Please don't rush to judgment with emotionally driven criticism towards individuals on either sides of this issue. I deeply care about all of the inhabitants of this planet and I am looking forward to more educated discussion regarding the ongoing conservation effort for the Black Rhino”
(Facebook の氏のページより転載)

(「クロサイの保護および現状に関する皆さんのコメントを有難うございます。この状況について私はあらゆる面から問題を検討しています。この件についていずれの側にあっても、個人に対して感情的な判断をすることを急がないでください。私は地球上に生息するすべての生物について深く考える者です。そして、クロサイの継続的な保護についてより知的な議論を期待しています」)



ブログ内関連投稿 :
http://dearhino.exblog.jp/19336045/
「ナミビアのサイ撃ち許可証、35万ドルで落札」
(2014.01.13)
by dearhino | 2014-01-14 18:18 | アメリカ | Comments(0)

ナミビアのサイ撃ち許可証、35万ドルで落札

合法的にサイを殺す権利を、
アメリカの金持ハンターが
オークションで超高額で落札。



参照記事 :
1.Black rhino hunting permit auctioned for $350G; proceeds will go to conservation efforts(E)
2.La Namibie défend la vente au Texas d'une chasse au rhinocéros noir(F)
3.Black rhino hunt permit auctioned in US(E)
4.Rhino Hunt Stirs Controversy(E)
 (↑この件についてのアメリカのニュース動画あり)

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Photo(C):Reuters

米テキサスののダラス・サファリクラブにおいて、
11日土曜夜、ナミビアのクロサイの狩猟許可証の
非公開オークションが厳重な警戒下で行われ、
35万ドル(約3500万円)で落札された。
全額がサイの保護活動に充てられる。

2012年から、ナミビア政府は大型狩猟動物、ゾウ、ライオン、
そして、クロサイについては年に5頭の狩猟許可証販売
プログラムを実施している。今回の許可証はナミビア国外で
初めてオークションされたものとなった。


ナミビアの環境大臣補佐官Pohamba Shifeta.氏は、
「狩猟許可証の販売に対して反対も多くあることは十分に
承知しているが、我々は何も恐れることなく、このプログラムと
政策に従うだけ。」と語り、プログラム責任者によれば、
「ナミビアのクロサイは頭数の減少が見られないどころか
むしろ増加している。」という。


サファリクラブ事務局超えベン・カーター氏も、
サイを撃つことの正当性を次のように語る。

「殺すのは繁殖年齢を超えたオスのクロサイ。こうしたサイは、
若いオスのサイに攻撃的で時に殺すこともあり、繁殖活動を妨げる。」

クロサイは、1960年代にはアフリカ大陸に7万頭
生息していたが、今では約5000頭に激減。特にここ数年
エスカレートする密猟により絶滅危機が間近に迫っている。

ナミビアは、合計約5000頭のクロサイのうち約1800頭が
生息する。


動物保護団体関係者は「頭数の多いの動物の場合は
」選別することもあり得るが、絶滅危惧種のクロサイに
すべきことではない」と言う。

事実、昨年のこのプログラム開始に際しては、国際会議の場で
強く反対するロビー活動が、ナミビア政府に対して行われた。


今回のオークションには、動物保護団体を始めとして
多くの人々が反対しており、ハンティング・クラブのメンバーや
家族を殺すという脅迫状が多数送られ、FBIも調査している。

そして、「このオークションは世界中に、アメリカ人は
動物を殺すためにはいくらでも支払う」というメッセージを
送ることになる。」と嘆くアメリカ人の声もある。


ちなみに、2013年にはナミビアで、2頭のサイの狩猟許証の
競争入札が行われ、各々約200万ランド(約18万5500ドル)で
落札されている。サファリクラブとしては、この落札額を上回る
結果を期待しており、今回はその通り2倍の落札額となった。



ブログ内関連投稿 :
http://dearhino.exblog.jp/19339870/
「クロサイ狩猟許可証オークションの落札者」
(2014.01.14)





老クロサイR氏とナミビア役人N氏の対話

ナミビア役人N氏
「あなたが身を引いてくれたら、ナミビアの1800頭の
あなたの仲間の生活環境を守るために、政府としても
色々仕事ができると思います。今、仲間の皆さんは、
悪者に狙われて大変ですよね。殺された方も多いですよね。
毎日、心配ですね。」


クロサイR氏:
「確かにひどい状況ですが、私が身を引けばいいって
いうのがよくわからないんですが?」


ナミビア役人N氏 
「はっきり申し上げると、こういう流れになっています。
アメリカの超リッチなハンターが近いうちにあなたを
殺しに来ます。その金持ちが狩りを楽しめばそれで一件落着、
350万ドルもの大金をナミビア政府はもらう約束です。
そのお金を使って、ナミビア政府が1800頭のあなたの
仲間の安全を守るのですから、悪い話ではないでしょう? 
急にこんなことを言われてあなたも困惑されると思います。
でも、老い先短いあなたには拒否権がありません、
お気の毒ですが。」


クロサイR氏 :
「わかりました。そのアメリカのハンターに伝えてください。
”死ぬ覚悟は出来ています。私は、あなたが来ても逃げません。
あなたの方を向いて、銃弾が撃ち込まれるのを待ちます。
逃げる獲物を撃ち殺すハンティングの楽しみを奪って
申し訳ありません。”と」





by dearhino | 2014-01-13 22:20 | アメリカ | Comments(0)

密猟者の告白

ケニヤの動物保護区で働きながら
サイの密猟者に身を落とした
男のケース。



参照記事:
Serial Rhino Poacher Surrenders to Kenyan Authorities (E)


ケニヤのレワ野生動物保護区で3年間働いていた
Keleshi Parkusaa(39)は、密猟行為が見つかり逮捕された。

この度、”改心”したというこの男、自分が野生動物を守る仕事を
しながら、どのように密猟に携わっていたかを告白した。


「俺は、保護区のどこにサイがいるのかを密猟者仲間に
知らせ、保護区の同僚にはその反対方向に行くように
仕向けた。

もっとも最近サイを殺したのは、12月12日、2人の仲間
と一緒に不法入手した銃で保護区のサイを撃った。

サイの角を売って、各自30万ケニヤシリング(約32万円)を
もらった。でもそんなことをしていては、自分の人生も
破滅すると、わかっていた。

角の密売人のなかには、後払いの約束で俺たちからブツを
持って行き、そのまま踏み倒す奴もいる。アジア人、
ヨーロッパ人、アフリカ人と色々な国の奴らさ。」



レワ野生動物保護区の管理者は、Parkusaa のことを疑っていた。
過去にも彼は、密猟の疑いで逮捕されたが、村の長老が
保釈金を出してくれた。

彼の村の長老は、こうした罪を犯した者たちに、
清めの儀式を施し、今後は、密猟の代わりに
動物でも飼って収入を得るように諭す。

しかし、ケニヤ野生動物局幹部の話によると、こうした長老の
やり方により、彼らは許され、また密猟に手を染めがちだと言う。

だから、ケニヤ野生動物局は、村のリーダーたちに、
彼らを逮捕するために共に協力しよう、と訴えている。


6万1000エーカーのレワ保護区には、
ケニアのクロサイの11%以上、シロサイの14%以上が生息、
2013年には7頭のサイが殺された。

ケニヤ全体では60頭のサイを密猟で失っている。




以下、参照記事原文一部引用 :

"Parkusaa, a former employee of Lewa Downs Conservancy, told a hushed audience how he organized the killing of wildlife even when he was employed to protect them for three years. “While working here, I used to director fellow poachers on where to locate rhinos in the conservancy and would derail fellow game scouts to the opposite direction,” he told the attentive crowd."
by dearhino | 2014-01-07 12:05 | ケニヤ | Comments(0)