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親愛なる犀たちへ

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捕獲されたスマトラサイ移送

大変貴重な花嫁候補として
8ヶ月間の大捜索の末に
捕獲されたスマトラサイのメスが、
繁殖相手のTamがいる
Borneo Rhino Sanctuaryに
移送された。



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Iman. Photo by: SWD.

参照記事 :
1.Meet Iman: the Sumatran rhino's newest hope for survival.(E)

2.Transfer of female rhino found in Danum to Tabin is a success(E)


マレーシア、ボルネオ島サバ州のDanum Valleyで捕獲された
メスのスマトラサイは、10日後の3月21日、ヘリコプターで
Tabin Wildlife Reserve のBorneo Rhino Sanctuary へ 
無事に移送された。

そのサンクチュアリーには、繁殖相手のオスの Tamと
メスのPuntung というスマトラサイが飼育されている。

移送されたメスは、捕獲場所の近くの川の名前に因んで、
Iman と名づけられた。


サバ州の環境担当大臣Masidi Manjun氏によると
「今年2月に、米シンシナティ動物園に繁殖のために
オスのタムを貸し出すことが議会で合意されたが、
もしIman が妊娠可能であることが明らかになったら、
その必要はないかもしれない。」という。



the Borneo Rhino Alliance (BORA)のJohn Payne,氏の見解。

「彼女は健康そうだが神経質になっているので
飼育環境に慣れるのに時間が必要。

当初の検査に基づき、Imanには生殖器の嚢胞の問題がな
く妊娠可能であると我々は信じている。

Iman が妊娠可能であることが明らかになったら、
タムはさしあたりここに残ることになるだろう。」


飼育下のスマトラサイは今はサンクチュアリー内の
仮の施設に収容されている。なぜなら、2009年に
正式の施設の建設が約束されたが、まだ竣工されていない。
仮の施設は、Sime Darby財団とサバ森林部門の財源に
よって建てられたものである。

捜索および捕獲は、Sabah wildlife Deparrtment (SWD)、
.the Borneo Rhino Alliance (BORA)、マレーシアWWF、
サバ森林部門などの協力で行われた。

専門家によると、スマトラサイは地球上に100頭以下で、
ボルネオ、スマトラおよびマレー半島に生息。

そのうち10頭が飼育下にある。このマレーシアのボルネオ島の
サンクチュアリーに3頭、インドネシアのスマトラ島の
Way Kambas 国立公園内のサンクチュアリー5頭、
米シンシナティ動物園でに2頭。これで、地球にいる
スマトラサイの約1割だ。


森林破壊と密猟がスマトラサイ減少の原因であった、
目下の最大の問題は、繁殖の機会が少ないこと。

実際、このサバ州とインドネシア・スマトラにあるスマトラサイの
広いサンクチュアリーは、フェンスで囲われているが、
野生に準じた環境なのでオスとメスが出会う機会が少なく、
繁殖ができないという問題がある。

そのため、捕獲して飼育下におかれたスマトラサイの繁殖の成功が
期待されるのであるが、2011年に繁殖のために捕獲されたメスの
Puntung の場合、タムと繁殖の試みが2年間続けられたにも
拘わらず、成果が出なかった。というのは、Puntungに繁殖能力
があっても、子宮内膜症が原因で妊娠が難しくなっているのだ。

Puntungのように、メスのスマトラサイの多くは、交尾の機会が
少ないことも影響しているのか、生殖器官の嚢胞など妊娠を妨げる
問題を抱えているのが実情だ。

そのため、Puntung には、今後タムあるいは他のオスの精子を
使って人工受精することも検討されている。

また、現在、専門家らは、スマトラサイの絶滅を防ぐために、
亜種間での繁殖も視野に入れている。

現在ボルネオにいるサイは
Dicerorhinus sumatrensis harrissoni、

スマトラにいるサイは、
Dicerorhinus sumatrensis sumatrensis 。


両政府も研究者も、もはや亜種を混ぜることも辞さないところまで
来ているという点で一致している。


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   ヘリコプターで搬送されるIman. Photo(C):SWD

以下、参照記事2より原文一部引用 :
Danum Valley, 21 March 2014: A rare Sumatran rhino was successfully translocated late afternoon on Friday 21 from a very remote area in Danum Valley, to join a male (Tam) and a female (Puntung) rhinos at the Borneo Rhino Sanctuary (BRS) Facilities in Tabin Wildlife Reserve. Named Iman, after a small river near where she was caught, her rescue was a result of a year of intense efforts to make every last rhino in Malaysia count towards efforts to prevent the extinction of one of the world’s most critically endangered species.


ブログ内関連投稿 :

「新たなメスのスマトラサイを捕獲」
http://dearhino.exblog.jp/19569749/
(2014.03.16)

「米シンシナティ動物園にマレーシアからスマトラサイ」
http://sainomimy.exblog.jp/21718117/
(2014.03.02)


 
by dearhino | 2014-03-30 00:47 | マレーシア | Comments(0)

シロサイの赤ちゃん、撃たれたけれど快復!

南アフリカのシロサイの赤ちゃん、
お母さんは密猟者に殺され、
赤ちゃんも頭を撃たれた。

でも、不幸中の幸い、
獣医らに助けられて、
こんなに走れるまで元気になった。


この赤ちゃんは生後約2か月、シャンギと名付けられた。

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photo(C):Smithsohnian Channel

傷の包帯がとれて、獣医さん達と一緒に走る赤ちゃん、
走った後は気持ちよさそうに泥浴び
 → 動画



実は"Running with Rhino"と題するこの動画は
最近のものではなく、2010年9月に
youtube に投稿されたものだが、数日前から、サイについての
検索結果に頻出し、サイ関係のツイッターでも拡散されている。

その理由はわかる気がする。このビデオには、”ひどい目にあった
サイの赤ちゃんが元気になってよかった、サイの赤ちゃんの
走る姿は可愛い”という以上に心に残るものがある、と思う。

最初の場面の大きな頭に白い太い包帯を巻かれた
サイの赤ちゃんの姿はもうケガの快復期にあることが
わかっていても、それだけで十分にそこに至るまでの
運命の悲惨さが伝わる。

その後の、包帯を外され、愛情溢れる獣医さんたちと、
子供のサイらしく元気に走る姿は、先程とは対照的に、
見る者に幸福な安堵を与える。

そして、

「密猟者によってこんなに理不尽な辛い体験を
させられた幼いサイが、もし放置されていたら
命はなかったのに、やはり同じ人間の手によって、
サイとして成長し生きる権利を取り戻した。」

そうしたことを改めて気づかせてくれ、サイの密猟に
心を痛める人間への救いとなっているのではないか。

動画投稿時の2010年よりも一段と密猟が激化し、
絶望も感じる今こそ必要とされる
シンプル・メッセージなのかもしれない。

因みに、南アフリカのサイの密猟数は
2010年は333頭、昨年2013年は1004頭。



参照記事 :
1.Orphaned Baby Rhino Loves To Run With Her Rescuers (VIDEO)(E)
2.Courir avec un bébé rhinocéros (F)

以下、参照記事1.より原文一部引用 :
”South Africa, poachers left a white rhino named Shangi orphaned with a bullet in her head. Luckily, wildlife veterinarian Cobus Raath and his team were there to rescue her.

After tending to Shangi's wound, the veterinarians were sure to keep nurturing the calf's growth by taking her out for some much-needed exercise. Watch as she happily trots along her caretakers and then cools off with a nice mud bath. It's pretty adorable. ”
by dearhino | 2014-03-21 17:22 | 南アフリカ | Comments(0)

2014年・南アフリカのサイ密猟数:172

今年、南アフリカで
密猟されたサイは
3月14日現在、172頭。



つまり、
人間が、平均1日3.01頭、
生きたサイからその角を奪うため、
やがて死に至る残酷な方法で
サイを傷つけている、
ということ。



2月26日現在の統計では、
平均1日2.56頭だったので、
状況はさらに悪化している。




参照記事 :
172 rhino poached, 54 arrested in 2014


以下、参照記事原文一部引用 :

”A total of 172 rhino have been poached in South Africa since the beginning of the year, the environmental affairs department has said.“The Kruger National Park remains hardest hit by rhino poaching, having lost 113 rhino since January 1,” spokesperson Albi Modise said today.”


ブログ内関連投稿記事 :
「146」
http://dearhino.exblog.jp/19516624/
(2014.02.28)
by dearhino | 2014-03-17 11:50 | 南アフリカ | Comments(2)

新たなメスのスマトラサイを捕獲

飼育下スマトラサイ Tam の
繁殖相手として白羽の矢が立つ
野生スマトラサイのメスの
捕獲に成功 !



参照記事 :
1.Rhino captured in Danum
2.Consevationists catch wils Sumatran rhino,

マレーシア、ボルネオ島のサバ州、Danum Valleyで
野生のメスのスマトラサイが捕獲された。

このサイは以前からカメラトラップで撮影されていた
若いメスで、同じく、サバ州のTabin 国立公園内の
野生動物保護区のサイ・サンクチュアリーで飼育下にある
オスのスマトラサイ Tamの繁殖相手に最適、ということから
捜索が続けられていた
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↑ Tam. Photo(C): Jeremy Hance.

そして、ついに3月10日、Danum Valleyの保護エリアで
このサイが通行することが予想された場所に仕掛けられた
落とし穴に落ちたところを捕獲された。

捕獲されたサイは攻撃的だが、傷もなく健康状態もよい、という。

今後、Tam との繁殖が成功することが期待されるが、
これまで、Tam と、以前にやはり繁殖のために捕獲された
Putang との繁殖は、最新の専門知識や技術を駆使しても
成功していない。

そのため、米シンシナティ動物園にTam を移送して、そこに飼育
されているメスとの繁殖を試みる計画が進行中であったが、
今回の捕獲の成功でそれは保留となる。

スマトラ島とボルネオ島、そしてマレー半島に生息する
スマトラサイだが、目下の最大の問題点は、森林破壊により
彼らの生息地が分断され、繁殖に繋がる出会いの機会が少ない、
ということだ。

むしろ、58頭しかいないジャワサイの方が、インドネシアの
ウジュンクロン国立公園だけに集中しているので、繁殖の機会に
恵まれている。、



以下、参考文献1.より原文一部引用 :
”A female Sumatran rhino was captured deep inside Danum Valley, Monday, raising a desperate last hope that experts may be able to use it to get some baby rhinos sired in captive breeding to avert a local extinction of the species in Sabah. ”



ブログ内関連投稿記事 :
「米シンシナティ動物園にマレーシアからスマトラサイ!」
http://sainomimy.exblog.jp/21718117/
(2014.03.02)
by dearhino | 2014-03-16 00:16 | マレーシア | Comments(0)

残酷に傷つけられたサイが、サファリ客の目の前に!

南アフリカでは、毎日、彼女のように
切り落とされた角の根元から血を流し
痛みに耐え、彷徨い、
死に果てるサイがいる。

彼女は密猟の残酷さ、
サイであることの悲しみを
世界に知らせた。


参照記事 :
1.Rhino with hacked-off horn filmed in South African safari park(E)*
2.South African rhino finally put down after roaming Kruger park for days with horn cked off and bullet in brain (E)*
3.Tourists vow to expose rhino poaching(E)

(*記事中に、その場面を撮影した見るのが辛い動画あり。)


2月28日、南アフリカのクルーガー国立公園のPhabeni Gate から
3kmくらいの地点で、サファリ観光の2台の車の前に、
突然、藪の中から、角を切り落とされ重い傷を負ってふらふら歩く
1頭のメスのシロサイが現れた。

片目はつぶれ、蛆と蠅がたかった顔の深い傷が生々しい
このサイの姿はツアー客に衝撃を与えた。

サイは車に乗ったツアー客の方を向いて立ち止まった後、
ゆっくりまた藪の中に消えて行った。

その後、すぐにサイの捜索活動が開始されたが、
強い雨が降り続き見つけることは難しかった。時間がたつに
つれ、さらに衰弱し、ハゲワシなどの捕食者が狙うことも
懸念された。

 

ヘリコプター、探知犬などを使って捜索が続けられた結果、
5日後に深刻な状態で見つかった。

頭にに銃弾が撃ち込まれて片目はつぶれ、
今後の生存の見込みが低いため、苦しみを終わらせる
選択をするしかなかった。

最初に発見される数日前に密猟の犠牲となり、ここまで長く
生き延びたのは、このサイの年齢が若かったから、と考えられる。

今後、脳内から取り出された銃弾から、使用されたライフルを
特定する作業が行われる。
 

このサイを撮影した写真や動画が、Facebook などを通じて
多くの人々の目に触れることになり、サイの密猟の残酷さを
広く知らせることになった。

ツアーに参加していたベルギーの有力者は、今後密猟を止めるため
EU議会にロビー活動をするなどできる限りのことをする、と誓った。

 

以下、参照記事2.より原文一部引用 :
"The young animal had been mutilated by poachers, leaving it with a horrific gaping wound where its horn should have been and severe damage to its eye.

It was spotted by visitors to the Kruger national park on 28 February, and their footage of the rhino was shared widely by a disgusted public on South African social media."


by dearhino | 2014-03-10 23:42 | 南アフリカ | Comments(0)

ジャワサイは少しだけ増えて58頭に!

ジャワサイの唯一の生息地、
インドネシアのウジュン・クロン国立公園の
ジャワサイ生息数の2013年の調査結果が、
その前年の調査結果より、7頭増加して、
58頭と判明。


2012年に撮影されたジャワサイの親子
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Photo(C):AFP


参照記事 :
1.Increase in Javan Rhino population (E)
2.Ujung Kulon National Park Says it Gained Seven Javan Rhinos(E)

 

現在ウジュン・クロン国立公園内には58頭生息するとされる
ジャワサイの、内訳は以下の通り。

成獣  50 (♂ 30 ♀ 20 )

幼獣   8    ( ♂ 5   ♀ 3 )

 

 

 国立公園内には、120台のビデオカメラが設置され、
2013年3月から10月までの10ヶ月のあいだに撮影された
1万6000クリップのうち、ジャワサイが写っていたのが1660、
その中で個体識別に役立つものは1338.

個体識別のポイントは、
「角の大きさと形状、目の周りの皴、首の周りのひだ、
耳の位置と形状、傷跡や怪我、そして皮膚の色」である。

なかでも特に重要なのは目の周りの皴で、
これはヒトの指紋と同様にまったく同じものはない。

ジャワサイの角は1本、他の種類のサイと同様に
オスの角のほうがメスの角より大きいが、
特にウジュン・クロン国立公園のメスは、角がない、
あるいは、小さなこぶ程度のものが多い。

普通、ジャワサイのオスの角は長さは20cmくらいまでだが、
今までに記録された最長のものは27cm、これはロンドンの
大英博物館に保管されている。


以下、参照記事1より原文一部引用 :
"We are delighted to hear news reports from Indonesia that the Javan rhino population in the Ujung Kulon National Park (UKNP) has increased by seven rhinos during the past year."


ウジュン・クロン国立公園内の4000ヘクタールのジャワサイ保護区域
では、現在周りを囲むフェンスと保護チームの基地となる建物を
建設中。その写真は
ココ(The International Rhino Foundation Blog)。

今、地球上に23頭しかいない雌のジャワサイの今後の出産数に
「ジャワサイ」の生き残りがかかっている。


ブログ内関連投稿記事:
「ジャワサイのサンクチュアリー」
http://dearhino.exblog.jp/19240275/
(2013.02.28)


by dearhino | 2014-03-07 00:25 | インドネシア | Comments(2)

3月3日は「世界野生生物の日」

サイやゾウやみんなが
いつまでも地球に
いてくれることを願う!
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今年3月3日は、初めての「世界野生生物の日」。

2012年3月タイで開催されたワシントン条約会議で
提案され、12月に国連総会で採択されたもので、
野生生物の保護や違法取引防止への意識を高める
ことを目的に制定された日。


参照記事1より、原文一部引用:
”World Wildlife Day is an opportunity to celebrate the many beautiful and varied forms of wild fauna and flora and to raise awareness of the multitude of benefits that conservation provides to people. At the same time, the Day reminds us of the urgent need to step up the fight against wildlife crime, which has wide-ranging economic, environmental and social impacts.”


参照記事 :
1.World Wildlife Day (E)
2.3月3日は「世界野生生物の日」(日)

 


by dearhino | 2014-03-03 14:59 | 世界 | Comments(0)