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南アフリカ・サイの猟などに関連する規制強化案

南アフリカの環境省が、サイの販売、ハンティング、情報管理などに
関する規制の強化案を公示した。

公示後、30日間のパブリックコメント期間を経て
適用される。

内容は以下のようだ。

------------------

1.
ひとりのハンターが狩りを許可されるサイは
年間1頭のみ。

2.
サイが死亡した場合、速やかに当局に報告。

3.

売却あるい移動させるサイには3個のマイクロチップ
角2本と背骨)を埋め込む。

4.
地方当局は、各地方のサイの死亡、移動に関する情報を
全国データベースに共有させること。

5.

サイ所有者は、自然死のサイから角を得た場合に
5日以内に政府当局に通知する。

6.
サイ角の所有者は角を安全に保管する義務がある。
------------------------

規制強化案からは現状の問題点が浮き彫りにされる。

角を狙った密猟により絶滅危機が高まり、
このまま密猟が増加し続けたら、10年後、20年後には
絶滅するとも言われるサイであっても、南アフリカを含む
アフリカの国々では、超高額なお金を払って狩猟の権利を
買えば、合法的に動物を狩ることができる。それが、
「トロフィー・ハンティング」と言われるもので、
その利益は観光収入の重要な部分にもなっている。
サイに限らず、ゾウ、ライオン、キリンなどが狩りの
対象になっている。

新しい規定案では、一人のハンターにつき
1年に1頭に制限するということは、それ以上頻繁に
サイを撃ちたい人間がいる可能性があるということ
だから驚く。

伝統的にトロフィー・ハンティングが盛んな欧米の
ハンターである可能性が高い。

自分が狩った動物をトロフィーとして持ち帰るという
ことから名付けられたトロフィー・ハンティング自体、
日本人には馴染めないもので、なぜ自国の深刻な絶滅危機動物を
収入のために殺させるのかと思うが、少なくともこの法律によって
1頭でも殺されるサイが減るならば、法律で頭数制限してくれるだけでも
前進と思わねば。

サイの死亡の情報を確実に迅速に国の当該機関に
伝達することが今回の規定強化案に盛り込まれていることでも
その点が必ずしも十分でない現状が推察される。

つまり、南ア政府発表のサイの密猟数の公式報告の
数字にも抜けているものがある可能性は高い。
密猟されても死体が発見されないサイもいる
ので、密猟実数は公表されたものよりも多いと
言われているが、南ア環境省はデータの収集をきっちり
行って正しい密猟実態を把握して、その上で
今後の密猟をくい止める方策を決定して欲しい。


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Photo(C):ESA ALEXANDER


サイの所有者協会のPelham Jones会長によれば、
サイのオーナー達は、すでに密猟防止と角の追跡のため、
マイクロチップの装着は実施しているという。

サイの所有者のひとりは、当該地方当局はこれだけのことを
するためのに充分な人手がないのでは、と語る。ちなみに
このオーナーは自分のサイにはチップを埋め込むことに加えて、
漢方薬に利用できないよう角に有害物質を注入している、という。


参照記事より一部引用 :

"The Department of Environmental Affairs has drafted regulations to strengthen control over the sale of live rhinos, trophy hunting and the stockpiling of rhino horn."



by dearhino | 2016-01-23 22:40 | 南アフリカ | Comments(0)

ナミビアのクロサイ、殺す権利を落札した米国人が射殺。

クロサイは、現在、アフリカに約5千頭生息しているが、
ダイヤモンドやゴールドよりも高値で中国やベトナムで密売される
角のために密猟が急増し、絶滅危機が迫っている。

5月18日、そのクロサイが1頭、
ナミビアで、撃ち殺された。
          
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Photo(C): CNN 殺された直後のクロサイ ↑

殺したのは、コリー・ノールトン氏。
密猟者ではない。

昨年1月に、米テキサスで行なわれたオークションで、
「クロサイを殺す権利」を35万ドル(1ドルを
現在のレート、約120円で換算すると約4200万円)で
落札したアメリカ人ハンターだ。


これは、ナミビアの環境省が許可した 
”合法的”な狩り” で、落札金額がそのまま、
ナミビアのサイの保護活動に充てられる。


しかし、このオークションに対して、
動物保護団体を始め、多くの人が批判しており、
落札者であるノールトン氏のもとには脅迫状も
たくさん送られている。

氏は、ハンティング・コンサルタント(36才)、
ハンティング・ツーリズム業界の
スター的存在で、これまでにハンティングした動物は
120頭以上だという。


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<参考>
昨年の落札当時のブログ内関連投稿 

http://dearhino.exblog.jp/19336045/
「ナミビアのサイ撃ち許可証、35万ドルで落札」
(2014.01.13)

http://dearhino.exblog.jp/19339870/
「クロサイ狩猟許可証オークションの落札者について」
(2014.01.14)




ナミビアの環境省のモニタリングによって、
ハンティングにより間引いてもよいという
基準に達しているクロサイが、現在18頭いる。

その基準とは、老齢で繁殖能力がなく、
若いオスの繁殖を妨げる可能性もある、こと。

今回、ノールトン氏が殺すことを許可されているのは
このリストの上位4頭のうちのいずれかの個体。


この狩りは、アメリカのTV局CNNが同行取材しているので
その様子が詳しくレポートされている。
  ↓
Texas hunter bags his rhino on controversial hunt in Namibia




ナミビア政府に雇われたクロサイ狩りに精通した
プロの熟練ハンターらがノールトン氏に同行して
サポートしているとは言え、広く密度の高いブッシュの
なかで、該当するクロサイを見つけることは
容易ではないことをレポートは伝えている。


以下が狩りの経過。

5月15日 :
条件に該当するサイのものと思われる新しい足跡を発見。
その足跡から、体重が約1.3トン、ハンターの気配には
気付いていない、ということを推測。

日中の暑さが厳しくなってきた時期なので、
サイは早くから日陰で昼寝をしている、と予想する。

そこから、そのサイの探索開始。
ハンターたちは、声を発することなく、
方向を手で合図しながらて進む。
追跡には音を立てないことが鉄則だ。

この日は、5時間かけて約10キロを進んで
探したが、見つからなかった。

数百メートルの距離でも、嗅覚と聴覚が
鋭いサイは気配を感じるので、存在を気づかれ、
遠くに逃げられたのかもしれない。


16日と17日 :
探し続けたが、サイは見つからなかった。


18日当日 :
ガイドが水場にいるサイが写っている画像を発見。
そのサイは、耳の切れ目の特徴から、ナミビア政府から
殺すことを許可されている個体であることがわかった。

一行はその個体のまだ新しいと思われる足跡を発見。
サイはがゆっくり歩いて、草を食べ、少し前まで
木陰で昼寝をしていたであろう場所が判明した。

その日、ついに彼らは、30メートルくらいの
距離にいるサイを発見。


ノールトン氏は4発の弾を放ち、少なくも3発が当たって
クロサイは苦痛の声を上げて走り出した。
30分後、サイは地面に倒れた。

付き添いの追跡ガイドが、木に登って
90メートルほどの距離に、そのサイが倒れている
ことを確認。

ノールトン氏が、さらに撃って止めを刺した。


3日がかり追跡で目的を果たした後、彼は
CNNのカメラの前でこう語っている。

「支払った額がまるまるサイの保護に充てられるの
だから、この狩りはサイのためになったよ。」

そして、
”Any time you take an animal's life it's a
emotional thing" とも。

「動物の命を奪うのはいつも emotional 」。

彼のこの「エモーショナル」という言葉を何と
日本語で解釈すればよいのだろうか?

感動的? 心を揺さぶること?

殺人犯が、ときにその理由として
「ヒトを殺してみたかった。」
と語り、求めるものと違いはあるか?


彼の率直な思いを想像して、勝手に言葉にしてみると、
こんな感じだろうか。

「自分よりはるかに大きい動物のサイを仕留めて
これだけワクワクできたら、35万ドルも
高くなかったな。おまけにそれが、サイに
役立つんだから、ウィンウィンさ。
俺のことを非難する奴もいるけど、理解してくれる人も
たくさんいる。ブラボー、狩猟! 」



実際、こうして大金を払って、大型の野生動物を
殺す ”快感” を味わっている人は彼だけではない。

ナミビア政府は、2012年からゾウ、ライオンなどの
大型動物を狩猟する権利を販売しており、
クロサイについては年に5頭と決めている。

従って、これまでにもこうして大型動物を
殺しているハンターがいるわけである。


今回、ノールトン氏にとって幸か不幸か、
オークション段階から世界中に広く伝えられる
ことになったのは、初めてナミビ以外の国で
オークションが行われたので注目された
ためである。



落札から1年以上経過しても実行されないので
もしかすると、サイを殺すことを思い直したの
かもしれない、と期待したのは私だけではないだろう。

ナミビアに行っても、目標のサイを見つけた時点で、
殺すことはやめたら、サイの命に関する重要な問題提起と
高額の寄付をした人物として、彼は今頃ヒーローに
なっただろうに。



「皆はひとりのために、ひとりは皆のために。」
というのは、「三銃士」のなかに出てくる有名な
言葉であるが、

地球の1員として懸命に生きてきた1頭のサイを、
彼を殺すことを楽しむためにハンターが支払う
大金と引き換えに、彼以外の”皆のサイ”を救うのため、
積極的に見殺しにすることが、野生動物の保護の方法として
正当なのだろうか?



大金と引き換えに大型動物殺戮の快感を求める、
ノールトン氏を含めた金満家のハンターたちよりも、
角で大金を得るためにサイを殺す密猟者の方がマシとは
思わないが、身勝手な理由で、動物の命を不当に奪うという
意味では密猟者と同じではないか。

米国の有力なサイの保護団体、
International Rhino Foudation は、
「我々はハンティングは許容しないが、今回の件は、
ナミビアとアメリカ両国で合法的であり、CITES
(ワシントン条約)にも抵触しない、ことを認める。
そして、ナミビア政府のサイ保護への努力には
敬意を払う。」という ”苦しい” 見解を表明している。

ノールトン氏が、殺したサイを米国に持ち帰ることも
許可されているが、これに反対する数千通の訴えが
連邦警察に届いている。




参照記事 :
1.Un chasseur tue l'un des rares rhinocéros noirs pour 350.000 dollars
2.4200万円でクロサイ猟の権利獲得、米男性がナミビアで猟実行
3.Texan paid $350,000 to kill endangered black rhino


参照記事3より、原文一部引用
"A Texan who bid $350,000 to hunt a black rhinoceros in Africa in what was billed as a conservation fundraiser has killed one of the endangered animals. "

by dearhino | 2015-05-25 16:45 | ナミビア | Comments(0)

絶滅危惧動物保護への意識・アメリカ人の場合


アメリカの Center for Biological Diversity
(生物多様性センター)の最近の調査によると、

アメリカ人の 61%
 :
野生生物の絶滅状況に
危機感をもっている。

アメリカ人の 66%
 :
アメリカ議会が、絶滅危惧種に関する条例を
より強化、あるいは現状維持すべきと考えている。

アメリカ人の 50% :
あまりに多くの動植物が絶滅の危機に
追い込まれているのは、
絶滅が危惧される動植物に対する
国家の保護が足りないため、と考えている。


a0280851_11393580.jpgby Ryan Huertas













参照記事 :
1.Are Americans Grasping the Plight of the Rhino?
2.New York State Passes Historic Ban on Sale of Elephant Ivory and Rhino Horn
3.Southern White Rhino Listed Under U.S. Endangered Species Act
4.African wildlife-hunting cheerleader Kendall Jones targeted by critics



アメリカ人の上記のような意識傾向は、
オバマ大統領がこの問題を重要視していることが
影響している、と見られる。

オバマ大統領は2013年、野生動物の不法取引撲滅
のために大統領直轄のタスクフォースを設立し、
ゾウやサイなどの絶滅危惧種の密猟を阻止するため
南アフリカやケニヤなど関係国に計1千万ドル
(約10億円)の資金を提供することを表明し、
野生生物の不法取引や密猟に対して断固たる
姿勢で戦うことを示したのである。


さらに2014年2月、オバマ大統領は、
アメリカ国内における象牙の販売の全面的禁止を
めざした規制を発表している。

それに続く動きとして6月には、ニューヨーク州で
象牙とサイ角(骨董品を含む)の全面的な売買禁止が、
州議会で決定された。

アメリカは中国に次ぐ世界第2位の象牙市場であり、
ニューヨークは国内最大の市場であるが、
市民の80%以上が、今回の決定を支持している。


また、南アフリカで昨年、密猟された約千頭もの
サイの大半がシロサイであるにも拘わらず、
ICUN(世界自然保護連合)のレッドリストでは、
クロサイやインドサイよりも絶滅の危険が低い
Near-threatened(準絶滅危惧種)に
分類されているシロサイを、2013年9月、
US Fish and Wildlife Service (米国合衆国魚類
野生生物局)は、米国絶滅危惧種法における 
”threatened species"(絶滅危惧種)に
指定している。


しかし、最近、絶滅危惧動物の保護への動きに
逆行するようなアメリカ人の行動が、メディアで
大きく取り上げられ、米国内外から激しい非難の声が
浴びせられてもいる。

具体的には、アフリカのナミビアでクロサイを撃つ
権利証をオークションで35万ドルで落札した
テキサスの男性に殺害予告の脅迫状が多数
送られたり、狩りが趣味で、撃ち殺したサイや
ライオンの横で微笑む自分の写真をFacebook に
公開したテキサスの女子大生に関して、
数十万人がそのページの削除要請し、Facebook側が
削除に応じる、などというこが起きている。


希少動物のハンティングに対するこのような
嫌悪や反発の大きさは、狩りの戦利品
(ハンティング・トロフィー)のアメリカ国内
への持ち込み禁止の決定への今後の後押しに
なるのでは、と思われる。



以下、参照記事2.より原文一部引用 :
The Wildlife Conservation Society, Natural Resources Defense Council, and The Humane Society of the United States praised the New York State Legislature today for passing landmark legislation that bans the sale and purchase of elephant ivory and rhino horn.


ブログ内関連投稿 :
「ナミビアのサイ撃ち許可証、35万ドルで落札」
http://dearhino.exblog.jp/19336045/
(2014.01.03)



東京都が、象牙製品売買の全面禁止の決定を
することが、いかにあり得ない大変なことであるかを
考えると、ニューヨークがいかに大英断をしたかが
わかる。




by dearhino | 2014-07-28 22:52 | アメリカ | Comments(0)

クロサイ狩猟許可証オークションの落札者

落札者の
コーリー・ノールトン
Corey・Knowlton 氏。
     


一生に一度かもしれない
サイのハンティングのためなら
35万ドルくらい払う, という
超リッチなアメリカ人ハンター。


 
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(写真は、facebook より)





1月11日にナミビアのクロサイ1頭を撃つ権利の
オークションで、権利証を35万ドルで落札したアメリカの
ハンターについての情報が、アメリカの絶滅危惧動物保護NPO
"One more generation" によって、Facebookにアップ
されている。


https://www.facebook.com/1moregeneration/posts/723146441042535



その情報によると、落札者は、"Hunting Consortium" という
ハンティング・ツーリズムの会社に勤めている。

勤務先のホームページ 
 http://www.huntingconsortium.com/index.htm


会社のホームページには彼のプロフィールも掲載。
http://www.huntingconsortium.com/theteam.htm


プロフィールによると、Corey・Knowlton 氏は 

”準ハンティング・コンサルタント。
10年以上、ハンティング・ツーリズム業界で働き、
国際的なハンティング経験が豊富。TV番組の仕事にも関わり、
この業界ではよく知られたスター的存在。
6大陸で120種以上の動物をハンティングしている。
ハンティング・エリアの開拓、新しいハンティング・
プログラムの開発をする傍ら、顧客のハンティングの
ガイドも務める。” 



彼の Facebook のページ :
https://www.facebook.com/pages/Corey-Knowlton/123992287648317



”サイを殺さないで”という多くのコメントに対する
Knowlton 氏の返答コメント :

”Thank you all for your comments about conservation and the current situation regarding the Black Rhino. I am considering all sides and concerns involved in this unique situation. Please don't rush to judgment with emotionally driven criticism towards individuals on either sides of this issue. I deeply care about all of the inhabitants of this planet and I am looking forward to more educated discussion regarding the ongoing conservation effort for the Black Rhino”
(Facebook の氏のページより転載)

(「クロサイの保護および現状に関する皆さんのコメントを有難うございます。この状況について私はあらゆる面から問題を検討しています。この件についていずれの側にあっても、個人に対して感情的な判断をすることを急がないでください。私は地球上に生息するすべての生物について深く考える者です。そして、クロサイの継続的な保護についてより知的な議論を期待しています」)



ブログ内関連投稿 :
http://dearhino.exblog.jp/19336045/
「ナミビアのサイ撃ち許可証、35万ドルで落札」
(2014.01.13)
by dearhino | 2014-01-14 18:18 | アメリカ | Comments(0)

ナミビアのサイ撃ち許可証、35万ドルで落札

合法的にサイを殺す権利を、
アメリカの金持ハンターが
オークションで超高額で落札。



参照記事 :
1.Black rhino hunting permit auctioned for $350G; proceeds will go to conservation efforts(E)
2.La Namibie défend la vente au Texas d'une chasse au rhinocéros noir(F)
3.Black rhino hunt permit auctioned in US(E)
4.Rhino Hunt Stirs Controversy(E)
 (↑この件についてのアメリカのニュース動画あり)

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Photo(C):Reuters

米テキサスののダラス・サファリクラブにおいて、
11日土曜夜、ナミビアのクロサイの狩猟許可証の
非公開オークションが厳重な警戒下で行われ、
35万ドル(約3500万円)で落札された。
全額がサイの保護活動に充てられる。

2012年から、ナミビア政府は大型狩猟動物、ゾウ、ライオン、
そして、クロサイについては年に5頭の狩猟許可証販売
プログラムを実施している。今回の許可証はナミビア国外で
初めてオークションされたものとなった。


ナミビアの環境大臣補佐官Pohamba Shifeta.氏は、
「狩猟許可証の販売に対して反対も多くあることは十分に
承知しているが、我々は何も恐れることなく、このプログラムと
政策に従うだけ。」と語り、プログラム責任者によれば、
「ナミビアのクロサイは頭数の減少が見られないどころか
むしろ増加している。」という。


サファリクラブ事務局超えベン・カーター氏も、
サイを撃つことの正当性を次のように語る。

「殺すのは繁殖年齢を超えたオスのクロサイ。こうしたサイは、
若いオスのサイに攻撃的で時に殺すこともあり、繁殖活動を妨げる。」

クロサイは、1960年代にはアフリカ大陸に7万頭
生息していたが、今では約5000頭に激減。特にここ数年
エスカレートする密猟により絶滅危機が間近に迫っている。

ナミビアは、合計約5000頭のクロサイのうち約1800頭が
生息する。


動物保護団体関係者は「頭数の多いの動物の場合は
」選別することもあり得るが、絶滅危惧種のクロサイに
すべきことではない」と言う。

事実、昨年のこのプログラム開始に際しては、国際会議の場で
強く反対するロビー活動が、ナミビア政府に対して行われた。


今回のオークションには、動物保護団体を始めとして
多くの人々が反対しており、ハンティング・クラブのメンバーや
家族を殺すという脅迫状が多数送られ、FBIも調査している。

そして、「このオークションは世界中に、アメリカ人は
動物を殺すためにはいくらでも支払う」というメッセージを
送ることになる。」と嘆くアメリカ人の声もある。


ちなみに、2013年にはナミビアで、2頭のサイの狩猟許証の
競争入札が行われ、各々約200万ランド(約18万5500ドル)で
落札されている。サファリクラブとしては、この落札額を上回る
結果を期待しており、今回はその通り2倍の落札額となった。



ブログ内関連投稿 :
http://dearhino.exblog.jp/19339870/
「クロサイ狩猟許可証オークションの落札者」
(2014.01.14)





老クロサイR氏とナミビア役人N氏の対話

ナミビア役人N氏
「あなたが身を引いてくれたら、ナミビアの1800頭の
あなたの仲間の生活環境を守るために、政府としても
色々仕事ができると思います。今、仲間の皆さんは、
悪者に狙われて大変ですよね。殺された方も多いですよね。
毎日、心配ですね。」


クロサイR氏:
「確かにひどい状況ですが、私が身を引けばいいって
いうのがよくわからないんですが?」


ナミビア役人N氏 
「はっきり申し上げると、こういう流れになっています。
アメリカの超リッチなハンターが近いうちにあなたを
殺しに来ます。その金持ちが狩りを楽しめばそれで一件落着、
350万ドルもの大金をナミビア政府はもらう約束です。
そのお金を使って、ナミビア政府が1800頭のあなたの
仲間の安全を守るのですから、悪い話ではないでしょう? 
急にこんなことを言われてあなたも困惑されると思います。
でも、老い先短いあなたには拒否権がありません、
お気の毒ですが。」


クロサイR氏 :
「わかりました。そのアメリカのハンターに伝えてください。
”死ぬ覚悟は出来ています。私は、あなたが来ても逃げません。
あなたの方を向いて、銃弾が撃ち込まれるのを待ちます。
逃げる獲物を撃ち殺すハンティングの楽しみを奪って
申し訳ありません。”と」





by dearhino | 2014-01-13 22:20 | アメリカ | Comments(0)

オークションにかけられるクロサイの命

1頭のクロサイを
大金持ちのアメリカ人に
撃ち殺させてもらえれば、
1800頭のクロサイに
いいことありますよ。




サイを絶滅から救うべく、サイの命を守るため密猟と戦う努力が
続けてられているなか、「1頭のサイを殺す」ことで、
サイの保護をしようという計画がある。



米テキサスの狩猟愛好グループ、ダラス・サファリクラブでは、
約1800頭のクロサイが生息するナミビア北東部の
Mangetti 国立公園の「クロサイ1頭を撃つチャンス」を
オークションにかける予定だ。

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ダラス・サファリクラブは、すでにナミビア政府から、
「クロサイ1頭を撃つ」許可を得ている。


同クラブはオークションを2014年1月に実施する予定で、
この許可証が、少なくとも25万ドル、できれば100万ドルで
売れることが期待され、それは全額、ナミビアのクロサイ
保護トラスト基金に寄付される。


クラブ事務局長のベン・カーター氏は、次のように語る。

「その資金が、密猟の監視やサイの頭数チェック
健康観察などトラスト基金の活動のために使われれば、
1頭のサイの損失をはるかに上回る利点があるはずだ。

それより、サファリ写真を売ればいいじゃないかと、
よく言われる。それもオークションにかけるが、
人々はそういうものには大金を払ってくれない。
もちろん、サファリに野生動物を見に行き、
猟銃ではなくカメラで野生生物を撮るために、
お金を使う人がたくさんいることも事実だが。」


アフリカ南部の国であるナミビアは、約1800頭のクロサイが
生息、その頭数ならば年間5頭までのクロサイを殺すことが
認められている。ダラス・サファリクラブによると、
限定的狩猟は、アメリカ野生動物局、国際自然保護連合,
CITESに支持されている保護戦略だという。


アメリカのFish and Wildlife Service(魚類野生生物局)
によると、過去には2009年にアメリカ人ハンターがクロサイを
1頭殺す許可を得て、そのために支払われた17万5000ドルが、
ナミビアの保護活動のためのトラスト基金に寄付された
ことがあるそうだ。


ナミビア政府は、狩猟許可を与えるのは、すでに子供を
設け、繁殖能力が落ちてきている年齢の高いクロサイに
することを決めている。


クロサイは、縄張り意識が高く、年齢の高いオスが若いオスの
繁殖を妨げるので、こうしたサイを排除することで、そのエリアの
若いオスが多くの子どもを作ることができるようになる、という。


オークションで権利を得たハンターは、狩猟のガイドを雇い、
ナミビア野生動物局の役人同伴で狩を行わなければならない。


アメリカのFish and Wildlife Service(米国魚類野生生物局)
によると、アメリカ政府はまだ、サイの死体をアメリカに持ち込む
許可をダラスクラブに対して与えていないという。


このオークションは、サイの保護に取り組んでいる人々にとって、
理解に苦しむものであり、それより基金にお金を寄付すれば
よいではないか?絶滅危惧種を殺すことは許されない、
と他の保護団体は反対している。


アメリカ最大の動物愛護団体 The Humane Society of
the United States (「全米人道協会」)もこのオークションの
ニュースに懸念を示し、アメリカ政府がサイの死体を持ち帰る
許可を与えないようにキャンペーンを実施する。



参照記事 :

1."Kill a rhino, save the rhino?"(E)
2.Texas ‘safari club’ auctioning chance to kill rhino in the name of conservation(E)
3."Dollas Safari Club to "Save Rhinos" by Auctionnig off a Rhino Hunt"(E)
4.Texas hunters to auction permit to kill black rhino(E)
5.Un permis de chasser un rhinocéros de Namibie aux enchères au Texas(F)



以下、参照記事4.原文一部引用 :

”Washington (AFP) - A Texas hunting club said Friday it aims to raise up to a million dollars for endangered black rhinoceroses by auctioning off a permit to kill one in Namibia.

"First and foremost, this is about saving the black rhino," said Ben Carter, executive director of the Dallas Safari Club, which is hosting the auction early next year.”


---------------------------------------------
大金を出して、狩猟許可を勝ち取ったハンターが、
もし、わざと弾を外して、サイを殺さなかったら、
彼の名は、サイを救ったヒーローとして世界中に
知られるでしょう。

そうすれば、サイ殺しのために支払ったお金も、
自己宣伝費として結構ペイされることにならない? 

お金持ちには賢くお金を使って欲しいわ!
by dearhino | 2013-10-26 23:56 | ナミビア | Comments(2)