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タグ:密猟 ( 29 ) タグの人気記事

事件後、南アフリカのサイ孤児施設の閉鎖決定


残虐な密猟者侵入事件が
起きたサイ孤児施設が
閉鎖。

The Thula Thula Rhino Orphange では
2月20日、内部に密猟者が侵入し、
2頭のわずか1才半の孤児シロサイが殺された。


殺されたシロサイの孤児の Impy と Gugu ↓
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Photo(C):The Thula Thula Rhino Orphanage


孤児サイだけでなく
スタッフも傷つけられ、若い女性は
性的暴行を受けるという恐ろしい事件だった。

その事件から2か月余りの先日、
南アフリカのサイ孤児施設
the Thula Thula Rhino Orphange は
安全上の理由から
ここでサイ孤児の保護をすることに
ピリオドを打ち、閉鎖することを決定した。


ブログ内関連投稿記事 :
「南アフリカのサイ孤児保護施設で残虐な密猟」
http://dearhino.exblog.jp/23673086
(2017.02.24)


事件後、施設に保護されているすべての孤児サイと
育児放棄のために保護しているカバの子、
世話を担当するスタッフは安全な場所に移っている。


この施設でサイの孤児とカバの子が
仲良く育っていることが話題になった。
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Photo(C):The Thula Thula Rhino Orphanage


the Thula Thula Rhino Orphange の経営母体の
Lawrence Anthony Earth Organization は、
セキュリティーの専門家、密猟対策の専門家、
警察幹部などの意見を踏まえて協議した結果、
動物とスタッフの安全のためには、今が、
この施設を閉鎖するべき時であると
判断したのである。

この事件は、サイの密猟ビジネスがもたらす
無軌道で恐ろしい最悪な結果への警告として
受け止められるべきものであり、
その先にある取り返しのつかない結末が、
「サイの絶滅」ということになるのだ。




Lawrence Anthony Earth Organization は
ローレンス・アンソニー、Lawrence Anthony
1950~2012、 南アフリカ出身)の存在に由来する。

彼はビジネスで成功した後、2,000 ヘクタール
(東京の千代田区の約2倍の広さ)の
the Thula Thula game reserve、
「トュラ・トュラ私設野生動物保護区 を買い取り、
野生動物のために安全に暮らせる場所を提供した。

特に、他の保護区で手に負えないとされた
人間不信の怒れるゾウたちを自分の保護区に
引き取り、象の心に寄り添い、信頼を得て
落ち着かせた功績は広く知られている。

彼が急死した際は、それを悟った保護区の
ゾウの群れが彼の元に別れの挨拶に来るという
人知を超えるような出来事があったそうだ。


また、ローレンス・アンソニーは、
今では最後の3頭がケニヤの保護区に
生き残るのみとなったキタシロサイの保護にも
身体を張って取り組み、武装ゲリラにも殺害を
やめるように掛け合ったという。

また、イラク戦争によるフセイン政権崩壊後、
まだ戦闘状態が続くバグダッドの悲惨きわまりない
状態の動物園に乗り込み、動物を救い動物園の
立て直しのために奮闘したそうだ。



ローレンス・アンソニーがこうした活動を記した
著作が日本でも翻訳出版されている。

「象にささやく男」(築地書館/2014)
戦火のバグダッド動物園を救え」(早川書房/2007)



参考記事 :
1.Rhino orphanage to close permanently after security concerns
2.Tragically, The Thula Thula Rhino Orphanage Forced To Shut Down After It Was Attacked By Poachers
3.「象のささやく男」訳者あとがき

参照記事1より原文一部引用。
”On 1st May 2017, the Thula Thula Orphnage (FTTRO) in Kwa-Zulu Natal, South Africa, made the difficult decision to permanently close its facility after increasing security threats to the animals and staff.”



by dearhino | 2017-05-07 17:07 | 南アフリカ | Comments(0)

南アフリカのサイ孤児保護施設で残虐な密猟


南アフリカの孤児サイたちの
保護施設を襲撃した密猟者の
許しがたい蛮行!


殺されたサイの子。
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(C) Thula Thula Rhino Orphanage


南アフリカの KwaZulu-Natal の
Thula Thula Rhino Orphnage は、
親を殺されたサイやその他の動物の
こどもの保護やリハビリをしている施設。


2月20日夜、その施設に重装備の武装をした
密猟者2名が押し入り、防犯カメラを壊し、
飼育スタッフを縛り上げ、彼らの目の前で
角目当てにサイの子どもを2頭、惨殺した。


数時間にわたる犯行のなかで、
密猟者たちは、ひとりの若い女性をレイプし、
他の飼育スタッフらを残酷に殴打した。

そして、2頭の生後18か月のシロサイ、
オスのImpy とメスのGugu を撃った。
2頭の角は、他の孤児サイに比べると
大きかったのだ。


Gugu ♀は即死したが、Impy ♂は、
生きている状態で角を残酷に奪われた。
そのときの拷問のような痛みを想像すると
本当に辛い。

Impy は、傷の状態がひどく回復の見込みがないため
事件の翌朝、安楽死の処置がとられた。


Impy
とThando の昼寝。
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(C) Thula Thula Rhino Orphanage


Impy ♂は、母親を密猟者に殺されたとき6日間、
動かない母親のそばを離れず、空腹で喉が
カラカラの状態だった。彼の体には母親の血痕が付着し、
死体から出る分泌物のきつい臭いがした、という。

Thula Thula Rhino Orphnage を率いる
Karen Trendler は、Impy を迎えたとき、
心のなかで、彼にこう言ったという。

「安心して。もうこんな目には合わせないから。」

しかし、悪夢のようなことが起きてしまった。


Gugu とThando
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(C) Thula Thula Rhino Orphanage


Gugu ♀は2015年の大晦日に母親が殺された。
その時彼女は生後5か月、トラウマで呆然とし、
脱水症状であった。

Thula Thula Rhino Orphnage で充分なケアを
受け成長したGugu は、今月下旬に彼女が生まれた
Private Reserve で野生に返される予定だった。



この施設では、翌週には密猟を防ぐために、この2頭の角を
切り取った後、他の場所に移す予定だったのである。

その直前の犯行ということは、情報の漏洩が
あった可能性もあるのだろうか??

2名の容疑者が逮捕された。


母親を密猟者に殺されて孤児になったサイが
心身の傷を克服して、ようやく安心して成長できる
ようになったところで、このような残酷なことが
繰り返されることには、限りない憤りを覚える。

そして、孤児サイがトラウマを克服し、
元気に独り立ちして野生に帰ることを
目指して日々、サイのこどもたちの世話を
していた人々に、ここまで非道なことをする
密猟者は本当に許しがたい。

自分自身を傷つけられる苦しみと同時に
大切に守ってきた命が残酷に痛めつけられるのを
長時間、目の前で見せられる苦しみを味わされた
人々の計り知れない絶望を考えるともう言葉がない。


参照記事 :
1.Armed Men Just Stormed A Rhino Orphanage To Kill Babies For Their Horns
2.Poachers kill two rhinos at South Africa's Thula Thula orphanage
3.Rhino Orphanage attacked.Please help.


参照記事3.より原文一部引用 :
In a brutal manifestation of how out of control the rhino situation is in South Africa, Thula Thula Rhino Orphanage was attacked, baby rhino/s killed, care-givers savagely beaten and a young woman sexually assaulted.


by dearhino | 2017-02-24 00:19 | 南アフリカ | Comments(0)

ハノイで「野生動物違法取引に関する国際会議」

11月17日と18日、ハノイで
「野生生物物違法取引に関する
第3回国際会議」が開催された。

第1回はロンドン(2014),第2回はアフリカ、
ボツワナの kasane (2015)で開催された
この会議には、ベトナムのDang Thi Ngnoc 国家副主席 、 
ラオスの Sonxay Siphandone 副首相、
英ウィリアム王子、国連の Yury Fetov 事務局長補佐
および47カ国の代表、EU、関連国際団体、NGOの代表者
など約100名が参加し、野生生物の違法取引の
防止のための国際協力について話し合われた。

開幕にあたり、Dang Thi Ngnoc 国家副主席は、
野生生物の違法取引の防止が世界的課題であることを
訴えた。

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Photo(C):VN


ウィリアム王子は、開会のスピーチのなかで、
「特にサイ、ゾウ、センザンコウ、ライオンは
恐るべき数が殺されて、保護の努力が追いつかず
絶滅の危機であることを訴え、密猟との戦いは
チャレンジすれば勝利は可能である。」と語った。

EU、参加保護団体からも、不法野生生物取引問題の
解決のために残された時間が少ないこと、
アジアでの野生生物犯罪や密輸問題の解決に
ベトナムが重要な的な役割を果たすことへの
期待が表明された。


会議は、「参加国は密猟犯罪と不法野生生物取引を
阻止するための一層の努力をすることを誓う」という
ハノイ声明の採択によって締めくくられた。

それが実現されることを願うのみ。



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Photo(C):AFP/STR 会議の会場でサイの保護団体の着ぐるみと!


1995年、ダイアナ妃とウィリアム王子(右)とハリー王子(左)
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Photo(C):John Swannell
Last week, on 17 and 18 November 2016, the government of Viet Nam hosted the international Hanoi Conference on Illegal Wildlife Trade. Governments attending the conference adopted the ‘Hanoi Statement on Illegal Wildlife Trade’, in which they committed to expand their efforts to
tackle the poaching crisis and illegal wildlife trade.


by dearhino | 2016-11-24 02:30 | ベトナム | Comments(0)

7年前に密猟されたシロサイ・HEIDI


HEIDI を殺したのは誰?

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谷口理恵個展(6/2-12, 荒井アトリエ・ギャラリー)の
展示作品で、作者の方にお話しを伺ったところ、
本で読んだ密猟されたサイのHeidi のことをモチーフに
している、とのことだった。

あとで調べてみたところ Heidi は、南アフリカの
KwaZulu-Natal のThula Thula Reserve で、
2009年に密猟されたシロサイ♀で、本はその Reserve の
設立者で作家でもある Lawrence Anthony 著の
"The Last Rhinos" のようだ。

この場合の The Last Rhinos とは、現在ケニヤの
オルペジェタ保護区に3頭が残るのみとなった
キタシロサイのことで、著者は、キタシロサイ保護のために
大変重要な役割を果たした人物だった。
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密猟者に真っ先に狙われそうな立派な角だが、
穏やかで優しい表情がまたサイらしい!
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サイがジャンプするところを表現したかったから
この形になったそうだ。殺されたHeidi も今頃は
大空の上を軽やかにジャンプしながら走りまわって
いるかもしれない!
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サイの頭部のブローチ。
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谷口理恵さんは、長年ロンドンに在住、
近年は絶滅危惧種にフォーカスを当てて
製作されているそうだ。


今回も、サイの他に、センザンコウや
ユキヒョウ、リカオンなど絶滅危惧種の
アクセサリー作品などが出品されていた。

センザンコウのペンダントや
リカオンのブローチは世界中探しても
なかなかみつからないのでは。

絶滅危惧動物に寄り添う思いを
動物をモチーフにした表情豊かで
温かみのある作品で表現できることは、
動物保護への大きな説得力であると思う。


谷口理恵さんについて 

ホームページ(英語) 
全作品の写真を見ることができて楽しい。


参照記事 :
1.The Last Rhinos: one man's fight for the future of Africa's behemoth
2.The Last Rhinos: My Battle to Save One of the World's Greatest Creatures
3.
http://www.thulathula.com/en_wildlife.aspx


参照記事3より、原文一部引用:

”Armed guards accompany Thabo and Ntombi 24/7 to protect them against poachers. With a gunfight having taken place a few months ago, as Thabo got shot in the front leg, as well as the loss of Heidi, female white rhino who was killed by poachers in August 2009, the need for increasing protective measures is a harsh reality. ”


by dearhino | 2016-06-16 20:00 | 南アフリカ | Comments(0)

1才半を過ぎた南アフリカの孤児シロサイ・リトルG、  早くも密猟対策のために・・

この写真をご記憶の方があるかもしれない。

昨年5月頃、密猟者に角を狙われ残酷に殺された
母サイに寄り添って、激しく泣いているところを
発見され保護された子サイが、「トラウマから
夜ひとりでは眠れなくなってしまった」、といういう記事が
この写真と共にインターネットで広まっていた。

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2014年5月7日に起きた痛ましい密猟事件は、
南アフリカのクルーガー国立公園に近い
Kapama Private Game Reserve で発生し、
母を失った当時生後3ヶ月の赤ちゃんサイは、
Hoedspruit Endangered Species Center(HESC)に
保護された。


発見後、鎮静剤を投与されている孤児サイ。
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子サイは、当時生後3ヶ月だったという。
この日までは片時もお母さんのそばを離れず、
日に何度となく母乳をもらっている毎日だった筈。

赤ちゃんサイは、Gertjie と名付けられ、愛称 は Little G。
母乳の代わりのミルクで育てられることになる。

Little G が孤児になって間もなく1年半になるが、
ごく最近、Hoedspruit Endangered Species Centerから
彼の近況を知らせる記事に少し驚いた。

記事によると、1才8ヶ月の Little Gは順調に成長し
体重がもう1トンになり、9月30日に伸びた角を
切る処置が施されたそうだ。

処置後、麻酔から覚めて元気な様子のリトルG。↓
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1才のサイのまだ小さい角をもう切らなくてはならないとは
悲しい気がするが、それで密猟の危険がなくなるのであれば、
そんなことは言っていられないのは勿論よくわかる。
動物のこどもたちを保護しているこのセンターも
決して安全地帯ではない、ということだ。


さらにそのことを裏付けるニュースもあった。
10月5日には、リトルGとMatimba という2頭の
シロサイが放されている囲い地に強力な電子柵を
設置した、という。

それでもまだ密猟者対策は充分ではない、と
センターでは考えており、密猟者が侵入する危険は
相当に高いようだ。密猟が特に多いクルーガー国立公園の
近くであることから当然の心配なのであろう。

2014年の南アフリカのサイの密猟数は1215頭、
そして、今年も8月までにすでに749頭が密猟され、
そのうちの544頭がクルーガー国立公園のサイである。
 

ブログ内関連投稿記事 :
「南アフリカ、今年8月までのサイの密猟数」
http://dearhino.exblog.jp/21655014/
(2015.09.18)


これまで何となく孤児サイが保護されているのは
密猟の危険があまりない安全なところだと思っていたが、
サイのいるところに安全な場所などなく、
密猟対策をどこまでやっても充分とは思えないほど、
現状は厳しいということがよくわかった。


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立派に成長中のリトルGもミルクを卒業したのは
つい先月のこと。お母さんと一緒に暮らすサイは
もっと大きくなっても時々、母乳をもらっている。
でもこうした人工哺育の場合は、サイが飲むミルクは大量で
ミルク代も相当にかかるので早めにミルクを卒業させる
傾向があるかもしれない。


ミルク卒業おめでとう、G君!
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Hoedspruit Endangered Species Center は、
リトルGの動画や画像とたくさん公表しているので
以下に紹介。


センターに移送された時の様子。




元気になってきた!




友達のラミーと追いかけっこ。






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羊のラミーと仲良し! いつも一緒にいる。
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このゴミバケツがお気に入りらしい。
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孤児サイたちが、密猟の悲劇にもう二度と見舞われることなく
寿命を全うしてくれることを願わずにはいられない。



すべての掲載画像(C):Hoedspruit Endangered Species Center 。


参照記事 :
1.The Story of Gertjie
3.IMPORTANT ANNOUNCEMENT:GERTJIE IS DEHORNED.
4.SECURITY UPGRADES TO THE RHINO BOMA.
5.GERTJIE "LITTLE G" THE BABY RHINO.


参照記事2.より原文一部引用 :
”On the night of Wednesday, May 7, an all-too-familiar tragedy unfolded in the bushveld of Kapama Private Game Reserve. Under the cover of darkness, poachers swooped in and brutally mutilated a female rhino for her horn.

By the time rangers had been alerted and rushed to the scene, the poachers had made their escape and the rhino had succumbed to her injuries. Next to her body, refusing to leave her side, they found her three-month old calf, crying inconsolably.”


by dearhino | 2015-10-16 19:59 | 南アフリカ

サイの密猟者が、まじない師を訪ねる理由

南アフリカやモザンビークには
密猟に出かける前に
呪い師(まじない師)を訪ねる
密猟者がいるそうだ。



参照記事 :
1.South African rhino poachers use black magic to supply Vietnam Market.



a0280851_22223221.jpg 呪い師は、密猟者と銃器を祝福し、
 パワーを与える。





密猟者は、腕と胴体、そして銃身に魔力のある紐を巻いてもらう。
そうすると、自分が殺されずに済む、という。

さらに、呪い師は、「密猟を取り締まる兵士には、
密猟者の姿が見えなくなる。」という魔法までかける。

勿論、こうした呪いをしてもらうにはお金がかかる。

「呪いの品」は、”Muti" とよばれ、アフリカに
広く浸透している。

呪い師が、”密猟成就” のための Muti を密猟者に
与えることも多く、密猟現場には、Muti と思われる、
何か動植物の一部が入れられた包みのようなものが
残されていることもある。

どこの村にも呪い師がいて、南アフリカのヨハネスバーグや
ダーバンには、Muti を大々的に売る市場もある。

Muti には野生動物を使ったものが多く、
例えば、センザンコウの鱗(ウロコ)を持っていると、
弾に当たっても大丈夫と信じて、ポケットに忍ばせている
密猟者もいる。これも野生動物保護の観点から問題だ。

捕まった密猟者が、呪いで自分は木になった、
と思い込んでいた、という例もある。

また、密猟で殺されたサイが目を切り裂かれていることが
あるが、その理由は、そうすればサイが自分たちの顔を
知って次の獲物のサイにメッセージを送ることが出来ない、
と密猟者が信じているから、だという。


参照記事より原文一部引用 :
"A large percentage of black poachers from South Africa and Mozambique will visit a witchdoctor before going to poach, a South African antipoaching expert said."


Muti は、密猟だけではなく、人に対する暴力や
残虐な犯罪にも関わる問題となっている。


by dearhino | 2015-06-02 22:52 | 南アフリカ | Comments(0)

密猟者に顔面を切り取られたシロサイのサバイバル

角を狙った密猟者により、
顔面を大きく切り取られた
南アフリカのシロサイが
懸命な治療により生き延びている。

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(C):Saving The Survivors


このシロサイは、南アフリカの Eastern Cape の
野生動物リザーブ Lombardini において、
おそらく襲撃から数日後の時点で
瀕死の状態で発見された4才のメス。

麻酔銃で撃たれた上、角を取るために
えぐられたと思われる顔面50センチに
わたる傷は、関係者がここ3年間くらいに
目にした傷のなかでも最大だという。


緊急手術を受けてから、今日で8日目であるが、
食欲も出て、鼻の部分の骨が砕かれ、
その一部を失うというひどい損傷を鼻に受けたにも
拘わらず、幸い呼吸も安定している。


傷というか、破壊された顔面の写真 が、
Saving The Survivors のfacebook に
アップされている。
(非常に衝撃的な画像なので要注意。)


傷口にわいたウジ虫をどけ、壊死した組織を
取り除き、ファイバーグラス包帯を
スチールネジにより固定するという
手術が行われた。


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(C):Saving The Survivors



獣医によれば、治療は少なくとも1年を要する。

このサイは、この重傷を負った後に
”Hope" と名付けられた。


ひどい傷が癒えて、今後、若いホープが
子どもを生んで、サイが地球に生き残ることに
貢献してくれることが、密猟との戦いにおける
「HOPE」だと、治療チームは考えている。

そして、彼らは言う。
”Every day she lives is a victory."



1日も早く、ホープが傷の痛みなく過ごせるようになって欲しい。

彼女から奪われた血だらけの角は、
今どこで、どうされているのだろうか?




参照記事 :
1.surviving horrific attack by poachers who left her with a 20-inch wound after hacking her horns off
2.A 4-year-old rhino is fighting for her life after poachers hacked the horn off her face and left her for dead.


参照記事1.より原文一部引用 :

A South African rhino has been named Hope after she survived a horrific attack by poachers who hacked her horns off.

The four-year-old female has been left with a 20-inch wound after the attack in Lombardini, a wildlife reserve in Eastern Cape.

Game-keepers found the injured rhino barely alive several days after the attack with the biggest wound the team has treated in the last three years.





by dearhino | 2015-05-27 18:53 | 南アフリカ | Comments(4)

カジランガ国立公園のインドサイが少し増えた!

インドサイの約4分の3が生息する
インドのカジランガ国立公園で
インドサイの生息数が増加!

最新の森林省の発表によると、世界遺産であるインド・アッサム州の
カジランガ国立公園でのインドサイの生息数は2401頭。

成獣 adult      1651
成獣前 sub adult   294
こども juvenile    251
赤ちゃん calf     205

この2年間で、71頭の増加が見られた。

この調査には、多数の野生動物関連NGOが参加し、
公園全体を81の区域に分け、訓練されたゾウを伴って
生息数が数えられた。

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写真は参照記事1.より



但し、密猟は増加傾向にあるので、喜んではいられない。

驚くべきことに、2009年以来、密猟による逮捕者は
243名にも上るが、いずれも裁判所で係争中で、
州はまだ1件の有罪判決も出していない。



参照記事 :

1.Cheer! Despite poaching rhino population in Kazirannga up.
2.Assam:Rhino numbers rise, but rampant poaching continues.


参照記事2より、原文一部引用。
"According to the latest census data released on Saturday, by the state forest department, the number of rhino stands at 2,401. This is indicative of the fact that there has been a rise in rhino population by 71 rhinos in the last two years in the park."


ブログ内関連投稿 :
「アッサム地方のインドサイの密猟」
http://dearhino.exblog.jp/20651880/
(2015.01.05)



by dearhino | 2015-04-06 00:16 | インド | Comments(0)

クロサイの赤ちゃんの小さな角まで奪う密猟者

2頭の幼な子を連れた
ジンバブエのクロサイの
母の悲劇。

クロサイが生息する主な国は、ナミビア、南アフリカ、
ケニヤ(タンザニアの北に隣接)、ジンバブエ、
タンザニア。

モザンビークは、シロサイ、クロサイ共に
密猟により絶滅させている。


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ジンバブエには、約400頭のクロサイが生息する。

ジンバブエのサイの多くは、南部の Kyle Recreational Park
および、Bulawayo 近くの Matobo 国立公園の厳重な保護地帯で
24時間体制で守られている。

しかし、昨年、野生動物保護公園の Save Valley
Conservancy で、5頭のクロサイが密猟され、
うち2頭は、
約3才と約9ヶ月の幼い兄弟だった

兄弟の母はダイアナと呼ばれていたメスのサイ。

密猟された時の状況は、
「自分の子が撃たれて、母のダイアナがもう1頭の子と共に
走り寄り、そこを密猟者がさらに撃った。」と
想像される。

密猟者は、生後9か月の赤ん坊のサイの
40グラムくらいしかないような
小さな角まで奪い去っている。

子サイの兄弟は死亡し、当初は母サイは快復したかに見えたが、
銃弾が原因の足の骨髄の感染症で7か月後に死亡した。

ジンバブエ全体で見れば、2010年のサイの密猟数は52、
2013年は16で、密猟は減少している。

しかし、生え始めたばかりの僅か40グラムの角の
ために幼いサイまで殺されるのは、100グラムあたり、
日本円で約60万円とされる、ゴールドより高い、
サイ角のブラックマーケットの末端価格のせいだ。


参照記事 :
1.Poachers targeting rhino calves in Zimbabwe.
2.Poachets targting rhino calves.


参照記事2.より原文一部引用。

”TWO rhino calves were among the five black rhino killed by poachers in the south of the wildlife conservation region Save Valley Conservancy last year, Bryce Clemence of Anti-Poaching and Tracking Specialists (ATS) told Sapa.The two calves were siblings. One was around nine months old, the other about three years old, Clemence said.”






by dearhino | 2015-03-05 00:23 | アフリカ | Comments(0)

新年早々、3頭も続けて密猟されたインドの国立公園

カジランガ国立公園で
元旦から11日までに
3頭もインドサイが密猟された。


紅茶の産地として有名はインドのアッサム地方の
カジランガ国立公園では、4日に今年初めて
インドサイが密猟されたが、その後11日までに
さらに2頭のサイが殺され角を持ち去られている。

カジランガ国立公園には、全体の約70%にあたる二千頭余の
インドサイが生息している。

2014年にカジランガ国立公園で密猟されたインドサイは
約30頭だが、新年早々、11日間に3頭も密猟されたと
なると、今後の密猟増加の加速が心配される。

これまでインドサイに対する密猟の脅威は、
アフリカのサイに比べれば低かったが、
少しづつ増加している。


インドサイの生息地のインドやネパールは
アフリカよりもはるかに、中国やベトナムなど
サイ角の消費国に近いため、角の密輸に関わる
犯罪者には有利かもしれない。

しかし、アフリカのサイより密猟者にとって不利な点は、
インドサイには角が1本しかないこと。

1頭殺して2本の角を奪えるクロサイやシロサイよりは
密猟の甲斐がない、と思ってくれるとよいのだが、
角1本でも十分に高値で闇取引できるのだから、
そんな期待はできないか?


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名古屋の東山動物園には「ニルギリ」という名前の
インドサイ(♀24才、スイスのバーゼル動物園生まれ)が
いるが、紅茶の産地のニルギリが名前の由来なのだろう。



参照記事 :
1.Another rhino killed in Assam.
2.Third rhino killed in Kaziranga in 11days.

参照記事2.より原文一部引用 :
The New Year started on a bad note as poachers continued to kill rhinos despite the government's "zero tolerance" stance on poaching in the state.



ブログ内関連記事
「アッサム地方のインドサイの密猟」
http://dearhino.exblog.jp/20651880/
(2014.01.05)



by dearhino | 2015-01-12 23:37 | インド | Comments(0)