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親愛なる犀たちへ

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米シンシナティ動物園のスマトラサイがインドネシアの保護区に無事到着

動物園のラスト・サムライならぬ
ラスト・スマトラサイが
生息地のサンクチュアリーへ。


スマトラサイは、密猟や生息地の破壊により
ここ50年で生息数が激減し、もう地球に約100頭しか
いなくなってしまい、絶滅の危機が切迫している。


そのため繁殖を目指して、米国オハイオ州から生息地の
スマトラに移動することになったシンシナティ動物園生まれの
スマトラサイ、Harapan (愛称ハリー)が、11月1日に無事に
インドネシアに到着。

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36時間のフライト後、ジャカルタの空港からトラックで
Mirak 港に行き、そこからフェリーでスマトラ島に渡り、
再び陸路で目的地のWay Kambas 国立公園まで、
出発地から1万6000km、計50時間の長旅であった。

出発前には、入念なメディカルチェックや
狭い輸送箱に慣れる訓練が行われた。



その結果、問題なく長旅を終え、到着後も
食欲が衰えることもなく元気にしている模様。

2週間以上の検疫期間を経て、サンクチュアリーに
迎えられる予定だ。


Harapan♂ は、現在8才、重さ816kg,
動物園にいる世界唯一のスマトラサイ
だった。


出発前日のシンシナティ動物園で。↓
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Photo(C):AP


3頭の子の繁殖に成功した(Harapan の姉の
Suci は昨年に死亡)シンシナティ動物園の
スマトラサイ・繁殖プログラムもこれで終了。


生後4ヶ月のHarapan と お母さんの Emi
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Photo(C):Courtesy of the Cincinnati Zoo


繁殖プログラムの責任者のTerri Roth 博士と
Harapan の移動に付き添ったキーパー, Reinhart氏。

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Photo(C):Courtesy of the Cincinnati Zoo
and Botanical Garden


今後、Harapan は、同じくシンシナティ動物園から
2007年に移動して来た兄のAndalas と共に、
3頭のメスがいるこのサンクチュアリーで
繁殖をめざす。

Andalas は、2012年にRatu とのあいだに
最初の子を設けた。そして現在、Ratu は
第2子を妊娠中、2016年5月に出産予定。

Harapan ♂が、兄のAndalas に続いて父親となって
スマトラサイの血を後世に繋いでもらいたい、
というのがスマトラサイを思う世界中の人々の
願いだ。

Harapan の名前の意味は「希望」。
まだ、スマトラサイの未来に希望はある。


参照記事 :
1.US-Born Sumatran Rhino in Indonesia on Mating Mission
2.Harapan, the Sumatran rhino starts 50-hour journey to Indonesia with zookeeper,veterinarian and six cases of food.
3.Harapan, l'un des derniers rhinocéros de Sumatra, arrivé en Indonésie pour sauver son espèce


参照記事1.より原文一部引用 :
A U.S.-born Sumatran rhino arrived in his ancestral home of Indonesia on Sunday, making the long journey from Cincinnati, Ohio, on a mission to mate to help save his critically endangered species from extinction.



ブログ内関連投稿記事 :
「米のスマトラサイ、繁殖のためにインドネシアへ」
http://sainomimy.exblog.jp/23634055/
(2015.09.07)



by dearhino | 2015-11-02 19:56 | インドネシア | Comments(0)

米スマトラサイ、インドネシアのサンクチュアリーへ移動

インドネシアのスマトラ島南部、
Way Kambas 国立公園内の
Sumatran Rhino Sanctuary へ、
米オハイオ州のシンシナティ動物園の
スマトラサイのオスが繁殖のため
移動することになった。



Photo(C):Cincinnati Zoo
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もはや野生に約100頭くらいしか生息していない
スマトラサイ、飼育下では9頭。

Sanctuary 内での繁殖が切実に期待される。

詳しくは、
 ↓
http://sainomimy.exblog.jp/23634055/





by dearhino | 2015-09-07 00:13 | インドネシア | Comments(0)

南アフリカ・500頭のサイの移動計画

クルーガー国立公園のサイ、500 頭

密猟者から逃れるため、移動計画。



南アフリカに生息するサイは約2万頭、
昨年、密猟により殺されたサイは 1004 頭で
あったが、そのうち 606 頭は、南アフリカ北東部の
クルーガー国立公園で密猟されている。

そして、今年も、8月までに既に、この国立公園で
408 頭のサイが殺されている。

エドナ・モレワ環境大臣は、クルーガー国立公園
の東側部分、モザンビークとの国境沿いに生息する
約500頭のサイを他国も含めた、国立公園、
地方保護区、私設保護区などの密猟の危険の
低い場所に移動させる計画があることを
8月12日に表明した。

既に交渉を始めている他国は、ボツワナとザンビアで、
移動の時期は冬がよいので、恐らく来年になる、
という。

移動する場合には、サイのストレスが少ない方法として
麻酔をかけて、ヘリコプターで運ぶことが考えられる。


photo(C):Michael Raimondo
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現在のクルーガー国立公園の出生率は約8%、
自然死率は約2%、密猟率は約6%となっているので、
これ以上、密猟が増加すれば、サイの数は減少の
一途を辿ってしまう。


参照記事 :
1.South Africa Makes A Plan To Protect Rhinos from Poachers.
2.Kruger rhino won't be moved this year.
3.It's a Bier, It's a Plane, It's a Rhino?!
3.何百ものサイが避難(南ア)


以下、参照記事2より原文一部引用 :
”On 12 August , Environmental Affairs Minister Edna Molewa announced that rhino along the eastern boundary of the Kruger National Park would be moved to strongholds both inside and outside the flagship reserve to protect them from poachers.”






by dearhino | 2014-08-26 00:27 | 南アフリカ | Comments(0)

ケニヤのクロサイ、21頭の国内移動

いきなり麻酔銃で撃たれ、拉致され、
見知らぬ土地に放されたクロサイのあなたが
彼らの車をそんなに蹴飛ばす気持ちは
よくわかる。

でも本当に悪い奴は、彼らじゃない



参照記事 :
1.Le Kénya déménage des rhinocéros pour les sauver(F)
記事中の動画の最後に、サイが腹立たしそうに車を蹴飛ばすシーンがある。

2.La KWS déplace avec succès 21 rhinocéros dans un nouveau sanctuaire(F)



ケニヤの Kenya Wildlife Service 当局の発表によると、
ナクル国立公園のクロサイ10頭と、レワ国立公園のクロサイ11頭、
計21頭のクロサイを、ケニヤ北西部のサンクチュアリーへ
移動させた、という。

輸送の前には、密猟対策として、捕獲にあたって麻酔をかけられている
サイの角を獣医が短く切り、その後トラックに乗せて運んだ。


今回、10頭を北西部のサンクチュアリに移動させた
ナクル国立公園は、サイのためのサンクチュアリーとして、
1984年、ナクル湖周辺に創設された188 km² の公園。

ナクル国立公園のクロサイの頭数の増加率は1%で、
この移動は、国立公園のスペースに対して適正な数のサイを
配置することで、サイの繁殖を目指すという目的がある。


ケニヤには、クロサイが643頭、シロサイが 450頭生息しているが、
昨年は、29頭のサイが密猟により殺された



以下、参照記事2より、原文一部引用
" Les autorités kényannes ont décidé de déplacer 21 rhinocéros noirs de deux parcs nationaux kényans vers un autre, pour donner plus de chances de survie à cette espèce menacée."


------------

ケニア  ・ サイの総数 -  約1.100 -  密猟数  29

南アフリカ ・サイの総数 - 約20.000 -  密猟数 648


2国のサイの全頭数に対する密猟比率を、
上記の概数をもとに計算すると、

南アフリカ 3.2%
ケニヤ   2.6%

総数ではなく、比率で考えると
南アフリカとケニアの密猟の多さに、
思ったほどの差がない、と言える
かもしれない。

専門家の予測によると、このペースで密猟が続けば、
2016年には、密猟数が出生数を上回り
サイの頭数が減少していく、ことになる。
by dearhino | 2013-09-05 23:40 | アフリカ | Comments(0)

サイとゾウ空輸、ナミビアからキューバへ

ナミビアのサイ空輸のニュースから、
アフリカ現代史の一断面を知る。

そして、国の優先事項について
考えさせられた。

政治的配慮、深謀遠慮
国民の飢餓、野生動物保護
観光資源。


参照記事 :
1.La Nambibie envoie rhinocéros et éléphants à Cuba
(F)
2.Namibian rhino, elephant for Cuba zoo(E)
3.SPCA slams Namibia's plans to send 'Noah's Ark' to Cuba (E)
4.Cuba zoo gets ready for delivery of Namibian wild animals(E)≪キューバの国立動物園の様子の動画あり)

5。ナミビアの概要と開発課題(J)


ナミビアの観光環境大臣は、、「ノアの方舟・プロジェクト」の
最終段階として、9月初旬に10頭のサイと5頭のゾウを
キューバに空輸することを発表した。

「ノアの方舟・プロジェクト」とは、2009年にキューバの
カストロ大統領がナミビアを訪問した際に、両国間で
交わされた合意事項。、

内容は、「ナミビアの野生動物146頭を、キューバの国立動物園に
寄贈する」 というものであった。 

動物の金銭価値は合計約750万ナミビア・ドル(*)に相当する。


シロサイ、クロサイ、チータ、ヒョウ、ライオンを含む
23種120頭の動物は既にナミビアからキューバ移送され、
キューバの首都ハバナ郊外にある342ha の広さの
国立動物園で飼育・展示されている。

動物の輸送費用もナミビアが負担するもので、2011/2012年の
国家予算に2500万ナミビアドルが組み込まれていた。

担当大臣によれば、「ナミビアの納税者たちが、動物を捕獲し
キューバに輸送するための費用を負担することは、
このプロジェクト遂行のための正当な出費である」、という。


動物保護団体は、長時間の空輸は動物に大きいなストレスとなる、
キューバの環境に適合するかどうかわからない、なとの理由で
反対していた。

しかし、ナミビア側は、
「この計画は、CITES の要求事項に合致するものであり、
すべての動物がキューバに適応するかどうかの確認は
怠らない」、と主張。

そして、今回の野生動物寄贈の理由を以下のように
述べている。

「キューバは、1970年代から80年代にかけて
南アフリカ共和国からのナミビアの独立戦争のなかで
政治的および軍事的に支援をしてくれた。

キューバ国民は、自国の政府が我々を
支援することを認めてくれた。

だから、これは、ナミビアからキューバへの
”感謝のしるし”なのである。」


他方、ナミビア政府は、干ばつにより農作物ができず
飢餓に苦しむ人々の食糧用に、国立公園の400頭以上の
アンテロープや、その他絶滅危惧種ではない動物を
捕獲することを命じている。

ナミビアで飢餓に直面している人々は少なくとも40万人、
ユニセフによれば、この国では、5才以下の子ども
約11万人を含む約78万人の人々が栄養失調だという。



(以下、参照記事1より原文一部引用)
But Shifeta defended the translocation as Namibia's "token of appreciation" to Cuba for its support.

Cuba gave the southern African country political and military backing during its struggle for independence from South Africa in the 1970s and 1980s.

"Cuban people were not complaining when their government was supporting us," Shifeta told AFP.

(*)
ナミビアドルは、約10円。

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●ナミビア共和国
1884年 「南西アフリカ」としてドイツの保護領となる。
1914年 南アフリカによる統治開始
1966年~ ナミビア独立戦争
1990年  南アフリカ共和国より独立


南アフリカに統治されていた時代はアパルトヘイト政策下にあった。
現在は、経済格差が激しく、HIV問題が深刻。
by dearhino | 2013-08-31 15:35 | アフリカ | Comments(0)