参照記事 :
南アがサイの角1000億円分売却計画、闇市場の需要抑制へ(J)
l'Afrique du Sud veut vendre ses cornes de rhinocéros(F)
Experts warn against S. Africa's plan to sell rhino horns(E)
南アフリカエドナ・モレワ環境大臣は、36年前から、
国際取引が禁止されているサイの角について
取引禁止の中止を求めたいという、意向を表明した。
その理由は、南アフリカが国内にストックしている
18トンにも上るサイの角を市場に供給するためである。
大量の角を市場に放出すれば、サイの角の需要が下がり、
密猟を減らすことができると、という考えに因るものだ。
モレワ大臣によると、サイの角の売却は1回限りの予定で、
予想される角の売上げ額の約10億ドルは、保護と研究に
充てる、という。
2016年、南アフリカで次回のワシントン条約締約国会議(CITES)が
開催される予定だが、その場において、南アフリカは、サイの角の
国際取引の承認を提案をする考え、だという。
「今年の前半ですでに自国のサイが461頭も犠牲に
なっている。世界のサイの4分の3にあたる頭数が生息する
南アフリカがこれ以上、密猟マフィアの標的でいることはできない。」
と大臣は語っている。
しかし、南アのこの計画については、専門家から
以下のような反対意見が出されている。
-密猟の合法化は容認できない、
-不法取引、密猟の抑止に、結びつくとは思えない。
-却って、サイの角の不法取引を刺激してしまう。
-結果が裏目に出る可能性のある危険な実験だ。
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それにしても、なぜ、南アは、18トンもの角を蓄えているのか?
死んだサイの角だということだが。
密猟や密輸が発覚して押収された角は、
最終的にはどうなるのか?