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親愛なる犀たちへ

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密猟者に顔面を切り取られたシロサイのサバイバル

角を狙った密猟者により、
顔面を大きく切り取られた
南アフリカのシロサイが
懸命な治療により生き延びている。

密猟者に顔面を切り取られたシロサイのサバイバル_a0280851_18243609.jpg
(C):Saving The Survivors


このシロサイは、南アフリカの Eastern Cape の
野生動物リザーブ Lombardini において、
おそらく襲撃から数日後の時点で
瀕死の状態で発見された4才のメス。

麻酔銃で撃たれた上、角を取るために
えぐられたと思われる顔面50センチに
わたる傷は、関係者がここ3年間くらいに
目にした傷のなかでも最大だという。


緊急手術を受けてから、今日で8日目であるが、
食欲も出て、鼻の部分の骨が砕かれ、
その一部を失うというひどい損傷を鼻に受けたにも
拘わらず、幸い呼吸も安定している。


傷というか、破壊された顔面の写真 が、
Saving The Survivors のfacebook に
アップされている。
(非常に衝撃的な画像なので要注意。)


傷口にわいたウジ虫をどけ、壊死した組織を
取り除き、ファイバーグラス包帯を
スチールネジにより固定するという
手術が行われた。


密猟者に顔面を切り取られたシロサイのサバイバル_a0280851_18250558.jpg
(C):Saving The Survivors



獣医によれば、治療は少なくとも1年を要する。

このサイは、この重傷を負った後に
”Hope" と名付けられた。


ひどい傷が癒えて、今後、若いホープが
子どもを生んで、サイが地球に生き残ることに
貢献してくれることが、密猟との戦いにおける
「HOPE」だと、治療チームは考えている。

そして、彼らは言う。
”Every day she lives is a victory."



1日も早く、ホープが傷の痛みなく過ごせるようになって欲しい。

彼女から奪われた血だらけの角は、
今どこで、どうされているのだろうか?




参照記事 :
1.surviving horrific attack by poachers who left her with a 20-inch wound after hacking her horns off
2.A 4-year-old rhino is fighting for her life after poachers hacked the horn off her face and left her for dead.


参照記事1.より原文一部引用 :

A South African rhino has been named Hope after she survived a horrific attack by poachers who hacked her horns off.

The four-year-old female has been left with a 20-inch wound after the attack in Lombardini, a wildlife reserve in Eastern Cape.

Game-keepers found the injured rhino barely alive several days after the attack with the biggest wound the team has treated in the last three years.





by dearhino | 2015-05-27 18:53 | 南アフリカ | Comments(4)
Commented by miwa-art-life at 2015-05-28 10:46
愛しい地球の仲間達が人間のエゴで、無残に傷付けられている現実に、目をそむけたくなります。
そして、必死で守ろう・助けようとしている人々が 
いることに気持ちが救われますが、そんな活動をしなくても良い日が来てほしいです。

この傷付けられたサイが生き延びて、ささやかな幸せを感じることの日常が訪れますように!!

Commented by dearhino at 2015-05-29 11:54
コメントを有難うございます。
私も同じ思いでこの記事を書きましたので。
共有して頂いて嬉しいです。
日本では、角の粉の漢方薬などのサイ角製品が消費されている
こともないので、サイ保護のために直接的に出来ることは少ないのですが、密猟のこの現状を広く知って考えてもらうことが第一歩と思います。日常のなかでも機会があったら話題にして頂けたら有難いです。
Commented by ゆず at 2015-11-01 20:14 x
動物が大好きです。
私達が知らないところでこんな恐ろしい悲劇に
巻き込まれている子たちがいるのが悲しくて辛くて苦しいです。
この子の苦痛を想像すると心臓をえぐられるような気持ちになります。
1日でも早く良くなって、1日でも長く幸せでいられますように。
私達人間のせいで苦しい思いをさせてしまって本当に申し訳ない思いで一杯です。
Commented by dearhino at 2015-11-02 15:19
ゆずさん、
コメントを有難うございます。
Hope は傷も少しづつよくなって、元気にしているようです。

おっしゃるように、自分と同じ人間が、金銭欲のためにこんな残酷なことを動物にしているという現実を知ると本当に辛い気持ちになりますね。

買う人がいなければ、密猟もなくなるので、ベトナムや中国の富裕層がそのことを理解してサイ角製品を買うのをやめてくれることを願うばかりです。

こうした事実を広める機会があったら、よろしくお願いいたします。
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