8月13日には、ハノイの空港、
8月14日には、ダナンの港で、
合計800kg以上の
象牙とサイ角を押収!
いったい、何頭のゾウとサイを殺して
奪ったものなのだろうか?
8月14日、ベトナム中部のダナンの港に
寄港した船舶に積まれていたコンテナー2個に
入っていた象牙593kgと共にサイ角142kgが
発見され警察に押収された。
これらは、登録上は「翡翠の原石」ということで
あて先はダナンにある会社だった。
船舶はモザンビークからマレーシアを経由して、
最終寄港地はベトナム北部のハイフォン港。
また、前日の13日には、ハノイの空港で、
計約100kgのサイ角と象牙が押収されている。
アフリカからの便で、出発地は明らかではないが
韓国を経由してハノイに到着。
Photo(C):Tien Phong
サイ角や象牙の輸入をベトナム政府は禁じているが、
ベトナムではサイ角の粉の漢方薬が万能薬となると
信じられ、密売されている。実際には、サイ角の成分は
ケラチンという人間の爪や毛と同様のタンパク質で
薬効はない。
しかし、ブラックマーケットでの闇取引の
末端価格の最高は、参照記事によると
さらに値上がりしているようで
サイ角1グラムあたりUS$133(約1万6千円)象牙1キロあたりUS$2100(
約26万円)
とまで言われている。
象牙よりサイ角の方がはるかに高い。
2008年から2015年までに、ベトナムの税関で
押収されたサイ角は、23件、計13,997kg。
現実には、これ以外に多くのサイ角が密輸されている。
サイ角が高値で売れなけば密猟する意味も
失われるのだが、どうすれば、ベトナムの富裕層が
ステータスシンボルとして、サイ角製品を買わないで
くれるようになるのだろうか?
参照記事
1.
Hanoi customs officers seizes 100 kg of ivory, rhino horns in record haul .
2.
Saisie de 735kg d'ivoire et de cornes de rhinoceros.参照記事1より原文一部引用 :
"Custom officers at a Hanoi airport on Wednesday seized 100 kg of what they believed to be ivory and rhino horns - the largest haul of wildlife products - that arrived in a flight from Africa.