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2020 年、ケニアのサイ密猟ゼロ!


2020年ケニア、

サイ密猟されず!


ケニア野生生物公社(Kenya Wildlife Service)のGeneral Director 、ジョン・ワヴェル氏によると、2020年ケニアでのサイの密猟は、ゼロだったという。1999年以来、21年ぶりのこと。


ゾウの密猟も2020年は11頭にとどまった。


約1200頭のサイが生息するケニアは、南アフリカ、ナミビアに次ぐアフリカ第3位のサイ生息数の国で、2013年には60頭近くも密猟されていたが、対策が功を奏してその後は減少が続き、2016年は14頭、2017年は9頭、2018年は4頭だった。


昨年2020年はコロナ禍でケニアの観光収入も92%減少したが、結果的には感染拡大防止のために国際間の往来が停止したことが密猟を止めることになったようだ。当初は観光客の目がなくなることで密猟の増加がすることが懸念されたが、幸い現実はそうはならなかった。


一時的に地元の人々の食用のためブッシュミートとしてにオリックスやガゼルなど小型動物の密猟が増加したが、継続的なキャンペーンで抑えることができたという。



ケニアの国立公園と保護区の管理運営、野生生物の保護や調査を担当するケニア野生生物公社(KWS)は1989年に設立され、それまでの国立公園業務の腐敗を改善することを目指し、密猟の取締りにはレンジャー約千名が従事している。


市民に対しては野生動物との共存の意義と価値の理解を促す啓蒙活動を行い、また地元のコミュニティーとの交流によって密猟者や野生生物犯罪の情報を広く得ることが可能となり、迅速な対策に繋がっている。



以前は密猟者を逮捕してもすぐに釈放されることも多かったが、2014年に法律が野生生物犯罪の強い抑止力となるように法的整備も整え、罰金は最高で日本円にして2000万円余り、終身刑も課せるようになった。


こうした方策により、ケニアは密猟防止におけるアフリカのモデル国とも言われている。



ケニアのサイ密猟数の推移 : 2006-2018



参照記事 :

1.Stop the Illegal Wildlife Trade: The former naval officer now leading Kenya’s fight against poaching





2.KENYA: Elephants and rhinos gradually escape poaching




参照記事1.より原文一部引用 :

" Last year, for the first time since 1999, Kenya recorded zero rhino deaths to poaching. "



by dearhino | 2021-01-30 18:33 | ケニヤ | Comments(0)
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