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親愛なる犀たちへ

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中国が、サイ角取引禁止の限定的解除を延期!

10月29日、中国政府は1993年から25年間禁止されていた
サイの角およびトラの骨など関連製品の売買を、科学研究や医療、
文化財や文化交流目的に限って許可するという
大きな方針転換を発表した。

しかしながら、保護団体などの激しい反対を受け
11月12日、その実施を延長することを決定した。

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(C):Getty


もしサイ角売買の一部解除が実施された場合の
サイへの影響について考えてみたい。

中国政府は、これらの限定された目的で使用する
サイの角の使用は、あくまでも以下に示す
厳格な条件下に限るとしている。

”使用するサイの角は、取引量も規制し、
動物園を除く飼育施設で繁殖された
サイから得る角のみに限る。”

”医療目的として使用できるのは、
国家が認定した医療機関の認定医に限る。”

これだけ厳しい条件を課していれば、
野生のサイに影響を及ぼす恐れはない、
というのが中国政府の主張なのであろうが、
現実はそんなに楽観できるものではない。

まず、この決定のもっとも憂慮すべき影響は、
ベトナムや中国に迷信として伝わる
「サイの角の薬効」に関して、
中国が国家的に「お墨付き」を
与えてしまうことである。

密猟が急増したここ10年、サイの密猟を止めるために
あらゆる保護団体が懸命な努力をしてきたのは、
「サイの角には薬効はない」という科学的事実を、
サイ角の薬効の迷信を信じる中国やベトナムの
サイ角消費者である富裕層に伝えることであった。

そして、その努力を一瞬にして水泡に帰すのが
10月下旬に発表されたサイ角売買の禁止解除の
決定なのである。

国家がその効果を保証する確かな効果のある薬ならば、
どんなに高価でも違法でも、病に苦しむ家族のために
手に入れたいと、今まで以上に患者の家族が
考える当然のことではないか。

病院で合法的に入手できなかった人々は、
密売品をこれまで以上に法外な値段で密売業者に
売りつけられ、結果的いサイの密猟にさらに
拍車がかかるのは誰でも容易に想像できることだ。

象牙の例もあるように、一部の合法取引の存在が
違法取引の隠れみのとなり、違法取引をさらに
増加させる可能性も高いと指摘されている。

WWFやWild Aidを始めとする世界の多くの
野生動物保護団体や保護活動家、研究者などが即座に
「10月の中国の決定は、サイに破滅的な影響を
もたらしかねない」と大変な懸念を示していた。


中国政府は2016年には、国内の象牙販売の禁止という
日本政府も見習ってほしい大英断を下し、
ゾウの密猟を減らすために協力する姿勢を
世界から評価されていたのに、どうして
サイが角のための密猟の増加で絶滅危機にある状況で
サイ角の売買の解禁の動きをしたのであろうか?

中国政府はその理由については明らかに
しなかった。

50万人の漢方薬医師がいる大きな漢方薬市場の強化を
狙っているという見方もある。

また、トラやサイの飼育産業に利益をもたらそうと
しているのでは?という保護団体の推測もある。

実際、中国全土には200ほどの合法的な
トラ牧場があり、野生のトラの2倍の
6000頭のトラが飼育されているという
驚くべき情報さえある。

現在、中国全土にアフリカやインド、ネパールから
連れて来られたサイがどれくらい飼育されているのか
わからないが、南アフリカには飼育数が千頭を超える
サイ牧場もあり、経営者たちは政府や環境団体に、
今は禁止されているサイ角の国外輸出の解禁を訴えている。


11月12日のサイ角売買解禁措置の延長の発表で
中国政府はその理由に言及していないが、ともかく、
25年前に決定されたサイ角とトラの骨の売買禁止の
措置の有効性が継続中であることは明らかにされた。

いつまでの延期なのかは示されていないが、
少なくとも今のところ、現状維持であることに
ひとまずほっとした。


中国がサイ角売買を条件付き解禁を一度は決定したことを
踏まえて、サイの圧倒的多数の飼育国である
南アフリカのサイ角売買に関する政府の今後の動きも
注目されるであろう。

せっかく少し減少傾向のある密猟がまた増えることが
ないよう祈る。






# by dearhino | 2018-11-12 20:03 | Comments(0)

南アフリカ環境省発表の今年8月までのサイ密猟数

9月21日に発表された南アフリカ環境省の
サイ対策に関連する進捗レポートによれば、
2018年1月から8月末までの南アフリカのサイの密猟数は、
前年同時期に比べると、かなりの減少が見られる。

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2018年1月から8月までのサイ密猟数  508
2017年1月から8月までのサイ密猟数  691

統計で示されている今年8月までの密猟数が。
去年の同時期よりも183頭も減少していることから、
2018年の密猟数が昨年よりもかなり減少することも
期待できる。

2013年以来、南アフリカの年間サイ密猟数は
千頭を超えているが、今年は6年ぶりに
3桁に留まることを願いたい。本当は
これからもう1頭も殺されないで欲しいが。


2017年のクルーガー国立公園のサイ密猟数 504
2017年のクワズルナタル地域のサイ密猟数 218

地域別に考えると、サイの生息数が多い
クルーガー国立公園は2017年の年間密猟数は、
前年の4分の3程度に減少した504頭。
今年の8月までに密猟されたのは292頭。

このペースで単純計算するとクルーガー国立公園の
年間密猟数も400程度に抑えられるかもしれない。

クルーガー国立公園とは対照的に、2017年には
前年より37頭も密猟が増加し合計218頭となった
クワズルナタル地域の密猟数も、
今年の8月までの数字を見ると、前年同時期の
163頭から今年は83頭とちょうど半分となり、
増加傾向を断ち切れたようで喜ばしい。

ともかく、この減少傾向が続き、今年の南アフリカの
密猟数が千頭を下回ることを期待する。


<2007年からの南アフリカの年間密猟数の変遷>
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(C)Traffic

参照記事 :




# by dearhino | 2018-10-24 19:38 | 南アフリカ | Comments(0)

10月4日「ゾウとサイの日」グローバルマーチ@上野公園 2018.10.6

2014年10月に東京でも開始された
「ゾウとサイのためのグローバルマーチ」は
今年で5回目を迎えました。
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主催のNPO「アフリカゾウの涙に加え
以下のゾウを保護する団体の皆さまも参加。、

象との絆
象のUNKO elephant paper
トラ・ゾウ保護基金
ボルネオ保全トラストジャパン
(アイウエオ順)
WildAidJapan

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設置テントも前年よりも増えて、
楽しく真剣にゾウとサイのことを考える
イベントとして発展中です。

来場した親子連れの方々がたくさん、
サイの折り紙作りにも参加してくれました。
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ゾウとサイのアンケートも!
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2014年の第1回グローバルマーチ開催時に、
滝川クリステルさんから
頂いたメッセージです。

日本でも少しづつ象牙消費の問題が知られつつあり、
イオン、楽天、メルカリ、そして、印鑑通販の大手
ハンコヤ・ドットコムなどが象牙印鑑の販売を
中止するようになりましたが、残念ながら
4年前と現在では、ゾウの密猟状況の厳しさに
変わりがありません。
サイに関してもまったく同様です。

まだまだ私達は象牙とサイ角の消費を
ストップさせるために
頑張らなくてはならないのです。


# by dearhino | 2018-10-15 16:13 | イベント | Comments(0)

アジア大会のマスコットのジャワサイ

「アジア版オリンピック」とも言われる
ASIAN GAMES , アジア大会( 8/18~9/2)が
インドネシアのジャカルタで開催。



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Image (C):asiangames


今回の大会の可愛らしい公式マスコットは、
インドネシア生息の絶滅危機動物の、
ジャワサイと鹿と極楽鳥。



ジャワサイのマスコットの愛称は、
パワーを示す言葉の Kaka 。

襟に着けているのは、今回の大会の分散開催地で
スマトラ島のバレンバンの伝統的な衣装を
表現しているものだそうだ。

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現在ではインドネシアのみ生息するジャワサイは、
唯一の生息地がスマトラ島のウジュン・クロン国立公園で
生息数は、約60頭あるいはそれより少なく
世界的にも最も絶滅危惧のレベルが高い大型動物だ。

ジャワサイについての説明冊子も競技場の周辺に
置かれているということなので、この機会に
危機的状況が広く認識知られ保護活動が
進むことを期待したい。

金メダリストにジャワサイのマスコットのぬいぐるみが
贈呈されている。

競泳女子400メートルメドレーリレーで、
優勝した日本チームが手にしているのが
ジャワサイのぬいぐるみ。
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Photo(C):共同



 
マスコットの人気は上々で公式グッズショップでは
会期の終盤にはぬいぐるみは売り切れている。

そして、さらなるマスコット効果は、
地球上で唯一のジャワサイの生息地の
ウジュンクロン国立公園の訪問者も15~20%も
急増していることで、、国内だけなく
海外からも来ているそうだ。




柔道着を着るジャワサイのイラストなんて
こういう機会でないと見られない!
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Image source : teras.id





参照記事 :

1.
2.
3.

4.

5.
それ本物?アジア大会「マスコット似ていない問題」
https://www.nikkansports.com/sports/asiangames2018/news/201808310000292.html



参照記事1より原文一部引用 :
Kaka is a one-horned rhinoceros ( Rhinoceros Sondaicus ) that represents strength. Kaka wearing traditional clothes with flower patterns typical of Palembang.


# by dearhino | 2018-08-25 23:43 | インドネシア | Comments(0)

映画「ジュラシック・ワールド」の世界からサイ保護!

日本でも7月13日公開予定の映画
「ジュラシック・ワールド/炎の王国」の
製作現場で、サイ保護キャンペーンのための
PSA (Public Service Ad:公共広告)動画が
製作されていた!

それは、米国に本拠地をおく象牙、サイ角、フカヒレなどの
絶滅危機動物の消費を止める活動をしている世界的な
野生保護団体 WildAid との提携によるもの。

参考 :


動画のなかで「サイの角を買わないで!」と
サイに似た恐竜シノケラトプスの傍らで
訴えるのは、主演女優のブライス・ダラス・ハワード。

以下の記事中で動画を見ることができる。


ブライス・ダラス・ハワード(右)↓
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サイとシノケラトプスに手を添えるブライス・ダラス・ハワード。↑

シリーズ初登場のシノケラトプスは、
トリケラトプス以外に登場する唯一の角竜で
サイと同じ草食獣で身体の大きさも近い。



「ジュラシック・ワールド」の世界から
サイ保護に向けたメッセージは、
とてもシンプル。

EXTINCTION IS
ONLY REVERSIBLE IN MOVIES

絶滅した動物が蘇るのは
映画のなかだけ。

つまり、サイが絶滅したら
二度と地球に戻ってくることはない。


科学技術によって蘇った多くの恐竜が
普通に走り回っている映画の世界とは
対極的な現実に私達を引き戻す
このシンプルな言葉の力は大きい。

今回の公共広告は主に、サイ角消費国である中国とベトナム、
サイの生息地であり角目当ての密猟の場所となっている
南アフリカなどの国々で、映画館、屋外看板、紙媒体そして
SNSなど多岐のメディアで広められる予定だ。

ベトナムや中国の富裕層のサイ角消費者の
目に届き、心に響くことを願う。




参照記事 :



# by dearhino | 2018-07-01 19:24 | アメリカ | Comments(0)

ベトナムでの新たなサイ角の使用目的

これまでベトナム人のサイ角消費の目的は
ガンを始めとする病気治療、2日酔い防止など
何らかの健康改善に関連することや
成功者のステータスを示すためと認識されていた。

しかし、コペンハーゲン大学の
デンマーク人とベトナム人研究者による
最近の研究結果から、新たな目的の
サイ角使用が増加していることが明らかに
なった。


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(C):University of Copenhagen



この研究は、ハノイとホーチミンでの
最近のサイ角購入者30人名に対して実施した
詳細なインタビューに基づくもの。

そこで判明したことは、ベトナムでは最近、
サイ角の粉末を回復見込みのない終末期の病人への
最後の「慰め」というか「癒し」として、
あるいはその家族が末期の病人のために
できる限りのことをしたことを
示す象徴的な「ジェスチャー」として
与える実例が増えているという現状である。

この研究により、さらに以下の2点の
サイ角消費者の実態が明らかにされた。

●サイ角を買うベトナム人は、
純粋に野生のサイの角を好み、サイ角を売るために育てられた
ファーム(飼育場)のサイの角にはあまり購買欲を示さない。

このように密売価格が高くても富裕層のサイ角消費者が
野生由来のサイの角に執着するのであれば、サイ角売買を
合法化してファーム(飼育場)のサイの角を市場に
流通させることには意味がなくなるし、逆に密猟された
野生のサイの角の価値がさらに高まってしまう。


●サイ角購入者に、大規模な密猟、そのためのサイの絶滅危機、
取引の違法性、罰則などの情報を与えても、彼らは関心を
示さない。

研究に携わったニールセン教授は、これらの結果に
基づいて、サイ角需要を減らすための新たな戦略を
立てる必要があると述べている。


「薬効」を期待するわけではない新しい使用方法の
広がりがもしも、サイ角に薬効なし、という認識の
広まりの反映だとしたら、少しは明るい材料かも
しれないが、単なる用途の拡大であるなら
さらなる需要の増加となってしまう。

サイ角の国際取引の合法化が
「野生」のサイの角需要の高まりに繋がる可能性が
この研究結果からも明らかになった。

サイ需要を減らすための新たな戦略は
どう練り直せばよいだろうか?


参照記事 :

参照記事1から原文一部引用:
"For us, the surprising trend is that horn is increasingly being used as a symbolic gesture to console terminally ill family members. "


# by dearhino | 2018-05-21 00:54 | ベトナム | Comments(0)

3/19 地球最後のキタシロサイのオスのスーダン死亡

2018年3月19日、
サイの未来を心配する世界の人々が
以前からずっと覚悟していた日が
ついに訪れた。

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(C):Olpejeta Conservancy





今年1月下旬から、後ろ足の感染症によって

健康状態が悪化していたスーダン。


一時は快復傾向にあったが、

3月19日にとうとう旅立った。


45才という高齢のため感染症の

深刻な合併症を引き起こし、

二度と立ち上がれる見込みがなくなった。

それ以上苦しみを長引かせないため

安楽死という苦渋の選択がなされた。


彼のことを心配していた世界中の人々の

悲しみのメッセージがインターネットを行き交い。

日本でもテレビのニュースで報道され

その死が広く知られた。


スーダンは、その名の由来ともなっている

スーダンという国で野生のキタシロサイとして

1973年に生まれたという。


推定2才のときに捕獲され、チェコの

ドブール・クラーロベ動物園に送られた。


スーダンが生まれた当時、キタシロサイは

700頭程度、生息していたそうだ。


しかし、2008年には野生で絶滅。スーダンは

野生に生まれたキタシロサイの

最後の生き残りとなった。


もし、スーダンが捕獲されずに野生にとどまっていたら、

他の野生のキタシロサイと運命を共にしていたのだろう。


スーダンは、34年間のチェコの動物園暮らしを経て

2009年に、「生息地に近いアフリカの環境の方が

繁殖に有利ではないか。」との見通しから

チェコのドブール・クラーロベ動物園生まれの

他3頭のキタシロサイと共に

ケニヤのオルペジェタ自然保護区に送られた。


しかし、一緒にチェコからケニヤに来た

もう一頭の若いオスのキタシロサイのスニが

32才で2014年10月に死亡。


すでにスーダンは40才を超え高齢のため

繁殖能力がなかったので、

スニは、地球で唯一の繁殖可能なオスの

キタシロサイだった。


事実上この時点でキタシロサイの自然繁殖の

可能性はなくなり、チェコの動物園から

4頭のキタシロサイがケニヤに移動した目的も

水泡に帰することになった。


さらに、その2ヶ月後の2014年12月に

アメリカのサンディエゴ動物園の高齢の

オスのキタシロサイのアンガリフが

推定44才で死亡。


相次いで2頭のキタシロサイのオスが死亡し、

スーダンが地球最後の

キタシロサイのオスになってしまったので

注目が集まった。


スーダンの存在は、

人間が動物たちに何をしてきたか、

その結果は何か、ということを私たちに問い続けた。

彼は立派に使命を果たして寿命を終えた。


ありがとう、スーダン!

さよなら、スーダン! 



現在、地球に残るキタシロサイは,メス2頭のみで

スーダンの娘と孫である

Najin (1989~)Fatu (2000~)。


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(C):AP



3月31日、オルペジェタ自然保護区では追悼式が行われた。

スーダンの石碑は、2014年に死亡した

チェコ生まれの Suni の隣に。

後ろに見えるのは、以前に密猟されたサイの石碑。


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ケニヤの旗の左にはチェコの旗。

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(C):Olpejeta Conservancy




保存された精子からの人工授精が成功すれば

彼の子孫に出会える可能性はゼロではない。


しかし、私たち人間がキタシロサイを

絶滅に導いた事実は永遠に消えない。



参照記事 :



ブログ内過去関連記事:
「唯一の繁殖可能だったキタシロサイのオスが死亡 」
https://dearhino.exblog.jp/2031800
(2014.1.24)

「米サファリパークのキタシロサイのアンガリフ死亡、残るは5頭。 」

「チェコの動物園の最後のキタシロサイ・ナビレ♀死亡」
http://sainomimy.exblog.jp/23502346/
(2015.08.01)

「米サンディエゴ動物園のノラ死亡、キタシロサイは地球に3頭しか残っていない! 」
https://sainomimy.exblog.jp/23904128/
(2015.11.25)




# by dearhino | 2018-04-13 18:43 | ケニヤ | Comments(0)

心配される地球最後のキタシロサイのオスのスーダンの病状

世界で最も注目されているサイは、知る人ぞ知る、

ケニヤのシロサイのスーダン。


3頭しか残らないキタシロサイのうちの1頭。

しかも唯一のオス、45才という

高齢の地球最後のキタシロサイ。


2月末、ケニヤのオルペジェタ自然保護区から

スーダンは後ろ足の感染症のため

健康状態がかなり悪い、というが発表あり、

場合によっては安楽死という可能性も

取り沙汰された。


キタシロサイのことを気にかけている

世界中の人々が最悪の事態を覚悟しつつ、

心から回復を祈った。



幸い数日後に、スーダンの食欲が戻り、

立ち上がることもできるようになった。

感染症の治療が今も続けられているが、

容態が安定してくれることを願う。



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Photo(C):AP スーダン↑



残念ながら、スーダンは高齢で繁殖能力がなく

もう我々はキタシロサイの地球上での絶滅を

見届けるしかない。


キタシロサイの生息地は地形的に分断された

場所にあり以前から数は多くなかったが、

それでも1960年代には中部アフリカに約2300頭は

生息していたという。


しかしスーダン、コンゴ、ウガンダなど周辺国の

内戦が続き密猟や生息地破壊がさらなる減少をもたらし、

野生のキタシロサイはすでに絶滅してしまった。


現存する3頭は、チェコのドヴール・クラロベ動物園で

飼育されていたが、繁殖のためには本来の生息地に

近い環境がよいのではという期待から、2009年に

ケニヤのオルペジェタ自然保護区に移された。


このときもう1頭、スーダンより7才ほど若いオスも

一緒に送られたが、2014年死亡。


結局、ケニヤでの繁殖が

実現する結果にはならなかった。



ブログ内過去関連投稿

「唯一の繁殖可能性なキタシロサイのオスが死亡」

https://dearhino.exblog.jp/20318002/

(2014.10.24)





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Photo(C):AP メスのキタシロサイのNajinとFatu。


キタシロサイの完全な絶滅を回避できる

僅かな希望はある。


それは冷凍保存してある精子と卵子から人工授精し、

ミナミシロサイのメスを代理母として出産させる方法。


さらに今ではiPS細胞から卵子を作って受精卵を

作る方法も研究されている。しかし、マウスでは

成功しているもののサイでの応用実現には

10年以上かかる見通しだそうだ。


今のところ、キタシロサイが絶滅しても

シロサイが絶滅するわけではない。そのときには

地球に存在する唯一のシロサイの亜種となる

ミナミシロサイは、現在約2万頭生息している。


しかし、1日平均3頭のペースで密猟されているので、

早く密猟を止めないとミナミシロサイも絶滅の可能性が

高まる一方だ。



そして、オルペジェタ自然保護区の特別な施設で

暮らす最後の3頭のキタシロサイでさえも

密猟される危険があるので、レンジャーが24時間、

厳重に彼らを警備している。



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Photo(C):National Geographics


参照記事 :


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# by dearhino | 2018-03-15 11:14 | ケニヤ | Comments(0)

2017年の南アフリカのサイの密猟数統計


1月25日に南アフリカ環境省から、
昨年2017年の国内のサイ密猟数の合計が発表されました。
1,028頭です。ちなみにサイは地球全体で約2万9千頭、
主要生息地のアフリカにも約2万5千頭しかいません。


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南アのサイ密猟総数は微減傾向 :

上のグラフからもわかるように、数字の上ではこれまでのピークだった2014年から僅かな減少傾向が続いていますが、カウントされる密猟数は広大な生息地のなかで発見されたものに限るので、数字の信憑性を考えると、密猟が減っていると喜べる程の変化とは言えません。


クルーガー国立公園でのサイの密猟は大きく減少:

昨年は密猟場所に注目すべき変化がありました。例年、圧倒的多数のサイ密猟事件が発生するクルーガー国立公園(四国ほどの面積でモザンビークとの国境に接している)におけるサイの密猟数が2017年は前年の4分の3程度の504件に激減したのです。


クワズルナタル地域が新たな密猟多発スポットに :

その代わりに、もう少し南のクワズルナタル州でのサイの密猟が大幅に増加しました。
昨年3月に起きたサイ孤児保護施設での残酷な密猟事件もこの地域でした。


なぜ、密猟多発地域に変化が起きたか?

クルーガー国立公園でのサイの密猟が減ったのは、密猟者からサイを守るための警備の厳重化したこと、密猟多発場所からの多数のサイを安全な場所への移送したことが功を奏したことなどが理由と考えられています。しかしながら、そうした努力の積み重ねが、密猟場所を移動させただけの結果という皮肉な事実には本当にやりきれない思いがします。

クルーガー国立公園ではゾウの密猟が急増

それだけではなく加えて衝撃的なのは、今までクルーガー国立公園では主にサイが狙われ、ゾウの密猟はあまり問題になっていなかったのですが、昨年はゾウの密猟が明らかに増加したことです。2017年には67頭のゾウがクルーガー国立公園で密猟されました。

また、21名の当局者も密猟に関与したとして逮捕されています。

守るための粘り強い地道な努力が
奪う側にこんな風にたやすく
踏みつぶされてしまう
現実の厳しさ、悲しさを教えられる
2017年のサイに密猟状況でした。



参照記事 :


参照記事2より原文一部引用 :

”Environmental Affairs Minister Edna Molewa said on Thursday a total of 1‚028 rhino were poached in South Africa from 1 January 2017 to 31 December 2017‚ compared to 1‚054 in the same period for 2016‚ representing a decrease of 26 animals.

At the Kruger National Park‚ which has traditionally borne the brunt of poaching‚ a total of 504 rhino rhinos were poached in 2017. This is 24% less than 2016.”







# by dearhino | 2018-01-28 16:08 | 南アフリカ | Comments(0)

心配されるマレーシア最後のメスのスマトラサイ Iman

マレーシア最後のメスのスマトラサイ

Iman の重い病状。


インドネシアとマレーシアのみに残るスマトラサイの生息数は、

もはや100頭以下。


2015年にマレーシアの野生のサイは絶滅宣言が出され

現在、同国では保護下にオスとメスの以下の2頭が残るのみ。


Tam 

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Photo(C): BORA

マレーシアで最後のオスのスマトラサイ。

正式名は Keratam. 

体重 650kg 約30才。

熱帯雨林の木々の葉を毎日50kg 以上食べる。

バナナも大好物。

お腹を撫でられるのが好き。



Iman

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Photo(C): BORA


Tam よりも遅れて保護下に置かれたので

マレーシアで人間が出会った最後の野生の

スマトラサイということになる。

2014年3月に現在の Borneo RhinoSanctuary

連れて来られた。体重500kg

当初から子宮筋腫が見つかり、期待される

Tam との繁殖が心配された。

とても活発な性格。


ブログ内過去関連記事 :

「新たなメスのスマトラサイを捕獲」

http://dearhino.exblog.jp/19569749/

カメラトラップに写ったメスを落とし穴で

捕獲した当時の記事。

のちにIman と名付けられる。

2014.03.16


(Puntung  )

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Photo (C): Sabah Wildlife


顔にできた扁平上皮癌が急速に肥大化し、呼吸困難となり

20176月に安楽死。





現在のIman の状況


201712月から Iman の子宮の腫瘍、

つまり平滑筋肉腫からの出血症状が深刻。


年が明けてからの僅かにほっとする情報は、

食欲が少し回復し、食欲を改善させるために

10種類くらいの木の葉を与えるといつもの量の

半分くらいは食べるようになったということ。

薬を混ぜたバナナとマンゴも3-4kgは食べているようだ。


止血剤のトラネキサム酸投与が、

これまで3回の出血には効果があったので

再び期待されるが、今回は出血量が多く、

出血を止めるには、焼却止血、つまり文字通り

出血部分を焼いて熱により固めることが

必要だと見られている。


Iman は現在、ボルネオ島のマレーシア領の

Lehad Datu Tabin Widlife Reserve

保護されているが、そこには焼却止血ができる

専門家がいないという。


Iman には、乾燥による蹄の裏のダメージの治療も施され

1日2回は放飼場で皮膚の手入れのための

泥パックを受けている。


現在、マレーシアに残されたスマトラサイは

たった2頭であるが、保護区のあるサバ州の

野生動物局はスマトラサイの種を守るため、

人工授精ができるように、スの精子と

メスの卵子を保存している。


半年前に死亡したPuntung は排卵していなかったが、

Iman の卵子は採取されている。

Tam の精子も採取されているが理想的な状態とは

言えないというのが残念だ。


Iman は Tam の繁殖相手として

捕獲されたけれど、その可能性は

もうないのではと思われるが、

症状が回復して生きてもらいたい。



参照記事 :

1.Only two leftin Malaysia


2.Iman, ourlast female Sumatran rhino is farint no better.


3.Iman the rhino eats better ashealth improve


4. Cancer-stricken Sumatran rhino Puntung put down



# by dearhino | 2018-01-07 22:39 | マレーシア | Comments(0)

2017野生生物写真コンテストの最優秀作品「密猟されたサイ」

ロンドン自然史博物館とBBCが主催する
野生動物写真のコンテスト
”the Wildlife Photographer of the Year 2017”の
最優秀作品(Story category 部門)に、
密猟者に残酷に角を奪われたサイの写真が選ばれた。

92か国の5万点以上の応募作品のなかから選ばれた
この写真の撮影者は、
南アフリカの野生動物写真家Brent Stirton 氏。

この密猟現場は南アフリカの
Hluhluwe Umfolozi Game Reserve という
私設保護区。

Stirton 氏は、30体以上のサイの密猟死体を見たなかで、
テーマを最も効果的に反映できるものを選んだそうだ。

角を奪われている際はまだ生きていた思うと
本当に怒りがこみ上げてきた、という。

審査員であるRox Kidman Cox氏は、
「まるで彫刻のような力強さでもって、
あまりにも悲惨な場面を壮大なものに昇華させた手腕は、
最優秀賞にふさわしい。」と述べている。

この作品が選ばれたことで、密猟の残酷さ、
サイの無念さ、人間の愚かさが広く伝えられ、
見る人の心に響き、サイの密猟への関心が
高まることを願う。

受賞作品はココで見てください。大きな画像があります。



# by dearhino | 2017-10-31 19:08 | イベント | Comments(0)

サイ密猟の厳罰化 @マラウイ共和国

アフリカ南部のクロサイが生息するマラウイ共和国で
サイの密猟者に、この国の野生動物に関する犯罪では
これまでで最も厳しい判決が下された。


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密猟事件のあらまし以下の通り。

7月9日に Liwonde 国立公園で Jabesi と呼ばれていた
メスのクロサイ が殺害された。

13日にレンジャーが角を奪われたサイの死骸を発見、
即日、サイの角に取り付けられていた追跡装置により
その角が保管されている冷凍庫が見つかった。

そこから、3人の犯人が突き止められた。

判決では密猟者のEsau Billy(28)に18年間の懲役刑、
角を隠すのに協力した父親(56)と従兄弟(21)には
各々10年と8年の懲役刑が決定された。

マラウイ共和国では昨年12月に国立公園の
野生生物保護法の改正により罰則を強化。

「マラウイは野生生物犯罪に甘い国ではない
ことを人々が知ることはよいことだ。」
"we are happy that people are now realizing that
Malawi is not a soft country to have wildlife crime,”

と、マラウイ国立公園の責任者 Kumchedwa氏は
語る。

サファリ観光が国の重要な産業であることから
それを妨げる野生生物犯罪を犯す者は
「国家の敵」と見なし、野生生物犯罪に対しての
迅速な捜査、逮捕、判決を実行して、
本気で犯罪抑止に取り組む姿勢を
国として示している。

マラウイのサイは1992年に絶滅したため、
南アフリカなどから観光のために再導入されている。

サイの角に追跡用のチップを埋め込むことが
こうして犯人逮捕にも直接つながるのであれば
その役割は大きい。

密猟に対する厳罰化はどんどん進めて欲しい!


参照記事 :


参照記事2より原文一部引用 :

#A court in Zomba has sentenced a 28-year-old man to 18 years in prison for killing a rhino called Jabesi.
The Zomba Chief Resident Magistrate Court also sentenced two other men to 10 and 8 years imprisonment because they helped the poacher keep the rhino’s horns."

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# by dearhino | 2017-10-25 00:00 | アフリカ | Comments(0)

よくやった!サイが密猟者を襲って撃退!!

めったにない
サイの密猟に関する
超愉快なニュース!

ナミビアのエトシャ国立公園でサイを探していた密猟者に
どこからともなく現れたサイが体当たりし足に重傷を負わせた。

友人が彼を助けかくまったが翌日には逮捕され、
現在は警官の監視下で入院治療中。

エトシャ国立公園では2016年6月から2017年7月までに
7頭のサイが密猟されている。

事件の風刺画 ↓ ”密猟者が密猟される!”。
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参照記事 :


密猟者を襲ったサイは、
まさに ヒーロー!!

これからもどんどん密猟者を襲って欲しい!


# by dearhino | 2017-10-23 15:34 | アフリカ | Comments(0)

ゾウとサイのためのグローバルマーチ@上野公園

10月9日、第4回「ゾウとサイのためのグローバルマーチ東京」が
上野公園で実施されました。

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特設テント内では、サイの密猟がなくなることを願って
サイの折り紙を皆さんに折ってもらいました。

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今年のグローバルマーチのお知らせのフライヤーは
正方形でした。それはなぜ?
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なぜなら、折り紙にもなるから。
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上野の草むらにサイの群れが!!
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テント前では、慶応大学の折り紙サークル「折禅」の
メンバーに協力してもらい190cm四方の紙で
サイの巨大折り紙を作りました。
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体長90cmのサイが完成!
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2時からは上野公園内をゾウとサイの保護を訴えながら
マーチをしました。
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テント前で巨大折り紙サイと共に記念撮影。
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# by dearhino | 2017-10-21 22:37 | 日本 | Comments(0)

サイの巨大折り紙製作

一辺が190㎝ の正方形でサイの折り紙を作った。


まずは大きな正方形を作るために、模造紙を
つなぎ合わせる。
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大きな正方形を半分に折る。
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それを広げて両側からさらに半分に折る。
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さらに横方向に半分に折る。
ここから、サイの形に向けて本格的にスタート!
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小さな三角はサイの耳になるところ。
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新聞が小さく見える。

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後ろ足を作る。
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ずいぶんとコンパクトになってきた。

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この後、急にサイの形になる。
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出来上がったサイは体長約90cmで、
本物のサイの赤ちゃんくらいの大きさになった。

紙が薄くて軽いため、巨大なサイの折り紙を立たせる
ことができた。
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友達になろうね!
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# by dearhino | 2017-10-04 18:33 | アート | Comments(0)

事件後、南アフリカのサイ孤児施設の閉鎖決定


残虐な密猟者侵入事件が
起きたサイ孤児施設が
閉鎖。

The Thula Thula Rhino Orphange では
2月20日、内部に密猟者が侵入し、
2頭のわずか1才半の孤児シロサイが殺された。


殺されたシロサイの孤児の Impy と Gugu ↓
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Photo(C):The Thula Thula Rhino Orphanage


孤児サイだけでなく
スタッフも傷つけられ、若い女性は
性的暴行を受けるという恐ろしい事件だった。

その事件から2か月余りの先日、
南アフリカのサイ孤児施設
the Thula Thula Rhino Orphange は
安全上の理由から
ここでサイ孤児の保護をすることに
ピリオドを打ち、閉鎖することを決定した。


ブログ内関連投稿記事 :
「南アフリカのサイ孤児保護施設で残虐な密猟」
http://dearhino.exblog.jp/23673086
(2017.02.24)


事件後、施設に保護されているすべての孤児サイと
育児放棄のために保護しているカバの子、
世話を担当するスタッフは安全な場所に移っている。


この施設でサイの孤児とカバの子が
仲良く育っていることが話題になった。
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Photo(C):The Thula Thula Rhino Orphanage


the Thula Thula Rhino Orphange の経営母体の
Lawrence Anthony Earth Organization は、
セキュリティーの専門家、密猟対策の専門家、
警察幹部などの意見を踏まえて協議した結果、
動物とスタッフの安全のためには、今が、
この施設を閉鎖するべき時であると
判断したのである。

この事件は、サイの密猟ビジネスがもたらす
無軌道で恐ろしい最悪な結果への警告として
受け止められるべきものであり、
その先にある取り返しのつかない結末が、
「サイの絶滅」ということになるのだ。




Lawrence Anthony Earth Organization は
ローレンス・アンソニー、Lawrence Anthony
1950~2012、 南アフリカ出身)の存在に由来する。

彼はビジネスで成功した後、2,000 ヘクタール
(東京の千代田区の約2倍の広さ)の
the Thula Thula game reserve、
「トュラ・トュラ私設野生動物保護区 を買い取り、
野生動物のために安全に暮らせる場所を提供した。

特に、他の保護区で手に負えないとされた
人間不信の怒れるゾウたちを自分の保護区に
引き取り、象の心に寄り添い、信頼を得て
落ち着かせた功績は広く知られている。

彼が急死した際は、それを悟った保護区の
ゾウの群れが彼の元に別れの挨拶に来るという
人知を超えるような出来事があったそうだ。


また、ローレンス・アンソニーは、
今では最後の3頭がケニヤの保護区に
生き残るのみとなったキタシロサイの保護にも
身体を張って取り組み、武装ゲリラにも殺害を
やめるように掛け合ったという。

また、イラク戦争によるフセイン政権崩壊後、
まだ戦闘状態が続くバグダッドの悲惨きわまりない
状態の動物園に乗り込み、動物を救い動物園の
立て直しのために奮闘したそうだ。



ローレンス・アンソニーがこうした活動を記した
著作が日本でも翻訳出版されている。

「象にささやく男」(築地書館/2014)
戦火のバグダッド動物園を救え」(早川書房/2007)



参考記事 :
1.Rhino orphanage to close permanently after security concerns
2.Tragically, The Thula Thula Rhino Orphanage Forced To Shut Down After It Was Attacked By Poachers
3.「象のささやく男」訳者あとがき

参照記事1より原文一部引用。
”On 1st May 2017, the Thula Thula Orphnage (FTTRO) in Kwa-Zulu Natal, South Africa, made the difficult decision to permanently close its facility after increasing security threats to the animals and staff.”



# by dearhino | 2017-05-07 17:07 | 南アフリカ | Comments(0)

世界一大きなサイの折り紙

2017年4月19日、
中国人の折り紙アーティスト Liu Tong は、
河南省の鄭州(ていしゅう)で実施された
ギネス世界記録イベントで、
世界一大きなサイの折り紙が製作された。


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196平方メートル(14メートル四方)の大きさの紙を
使用、所要時間4時間。


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出来上がったサイは、長さが 7.8m 、高さ 4m 。

Liu Tong は、この作品によって
絶滅危機のサイへの人々の関心を
高めることを願っている。


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参照記事 :

# by dearhino | 2017-04-20 22:29 | イベント | Comments(0)

2016年のサイの密猟数についての現状分析


2016年、南アフリカで
密猟されたサイは1015頭。



昨年9月に発表された2016年9月までの
サイの密猟数は702頭。それ以来、
密猟数は公表されず、ほぼ半年ぶりの今年2月末に、
2016年末までの密猟数の総計が発表された。

密猟数は、サイ保護のための重要なデータと
なるので、保護団体からは発表の遅れを
批判されている。


●南アフリカのサイの密猟数の推移

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2014年をピークに、
密猟数は僅かな減少を示している。

2013年 1004
2014年 1215
1215年 1175
2016年 1054


「レンジャーや保護チームによる取り締まり活動により
密猟数が減少した。」というモレワ環境大臣の見解も
事実ではあるが、サイの密猟状況に関しては、
決して事態が好転しているわけではない。


ここ10年間に密猟が急増が原因で、
サイの生息数が減少し、密猟者がサイを見つけることが
以前より難しくなった。その現実が、密猟数の増加を
止めるいう側面もあるのだ。




●クルーガー国立公園でのサイの密猟数

2015 年   826
2016 年   662

南アフリカとモザンビークとの国境沿いにある
クルーガー 国立公園 Krugar National Park
(広さは日本の四国とほぼ同じ)での
サイの密猟数は上記の数字が示すように、
2015年から2016年にかけて約20%減少している。


サイの密猟数が減少しているのとは逆に、
ゾウの密猟数が大幅に増加するという
新たな事態がクルーガー国立公園に
起きている。

2014年  2 頭
2015年   19 頭
2016年   46 頭

これまでは、クルーガー国立公園での
ゾウの密猟は問題になっていなかったが、
この勢いで増加すると大変なことに
なってしまう。



●クルーガー国立公園のシロサイの生息数

2010年頃 1万頭以上
2015年  約8800 頭
最近   約7200 頭

残念ながら、上記のように明らかにサイの数が
減っていることが、密猟数の減少に関係していると
考えられる。



●サイの密猟およびサイ角の密輸に関する逮捕者数

2015年 317名
2016年 680名

2016年には逮捕者数は2倍以上となっている。
但し、逮捕されても起訴される人は僅かで
2015年では54名しか起訴されていない。
ここにも、密猟が減らない原因がある。


また、注目しなければならないのは、サイの
密猟の多発地域が新たに出現したことである。

特に、クワズールー・ナタル Kwazulu-Natal 地区では
2016年に159頭のサイが密猟されているが、
2015年は104頭だった。前年に比べ、何と
1.5倍のサイが殺されてしまったのだ。



クルーガー国立公園 & クワズール・ナタル地区
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おまけに、今年に入ってからは、
Kwazulu-Natal の 母親を密猟で殺されてサイの
保護施設 Thula Thula Rhino Orphanage に
密猟者が侵入し、角が比較的大きいサイの子が
2頭殺され、角を奪われるという事件も
起きている。



ブログ内関連記事 :
「南アフリカのサイ孤児保護施設で残虐な密猟」
http://dearhino.exblog.jp/23673086/
(2017.02.24)


サイの密猟の状況は引き続き、
まったく楽観を許されない。



参照記事 :
1.Latest Official South African Rhino Poaching Statistics.
2.ANALYSIS:Lies, Damned lies and rhino statistics.
3.Govt.tight-lipped on rhino poachings stats.


参照記事2より一部原文引用 :
Environmental Affairs Minister Edna Molewa announced on February 27 that 1,054 rhinos were killed for their horns nationwide during 2016 — compared with 1,175 in 2015.




# by dearhino | 2017-03-25 19:21 | 南アフリカ | Comments(0)

サイ角違法取引の北朝鮮外交官が駐スイス大使に


アフリカ駐在中に、
サイ角の不法取引に
関与した北朝鮮の外交官が
今年2月、駐スイス大使に着任。



Han Tae-song 氏はキム・イルソン大学を
卒業し、イタリー、マルタ、ギリシャ、スペインなどの
国々でキャリアを積み国際組織の専門家とされる
エリート外交官。


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Photo : 参照記事2より



1992年、アフリカのジンバブエに駐在中に
サイ角の密売に関与したとして拘束され、
国外退去させられている。

当時その事件は報道されているが、北朝鮮大使館では、
それは「でっち上げ」であると否定している。

北朝鮮研究をしているポーランド人学者によると、
「Han Tae-song 氏は密輸の手口を知り尽くしている人物。
自らは直接的に関わらず、現地在住の北朝鮮市民を使って
行なわれる。」という。


ジュネーブを本拠地とする国際犯罪を調査するNGOの
報告によると、北朝鮮の外交官によるサイ角と象牙の
不法取引のこれまでの事例は16件に上り、最近では
2015年に外交官とテコンドー指導者が、モザンビークで
サイ角4.5kgと10万ドルの現金を所持していたところを
不審尋問されている。

北朝鮮のこうした不法取引は、外交官への給与と、
ピョンヤン政府の財産獲得のための手段として世界各地で
広く行われ、ごく最近の例では、バングラディッシュで
北朝鮮大使館の高官がロールスロイスを密輸しようとして
国外追放された。

違法行為で国外追放された外交官がその後も
高いキャリアを重ねるということは
通常の国では考えられないと思うが、北朝鮮にとっては
密輸は外交官の「重要任務」なので、当然のことのようだ。

密輸した違法サイ角は、中国やベトナムで
密売するのだろうか?あるいは、国家主席や
高官が使うのだろうか?きっと両方なのだろう。

スイスは北朝鮮にとっては特別な国だそうだ。
なぜなら、現在の金正恩主席はベルンの学校に留学経験があり
当時のスイス大使 Ri Su-Yong 氏が後見人の役割をしたそうだ。
彼は帰国後、北朝鮮政府の要職についているという。


参照記事 :
1.L'envoye tres special de Pyonyang en Suisse
2.A smuggler at the head of the North Korean embassy in Switzerland?

参照記事1.より原文一部引用 :
Depuis début février, il est occupé par Han Tae-song, un homme d’expérience décrit comme un spécialiste des organisations internationales. Au début des années 1990, il s’était toutefois illustré dans une autre activité: le trafic de cornes de rhinocéros, une espèce en voie de disparition.

# by dearhino | 2017-02-26 23:55 | その他 | Comments(0)

南アフリカのサイ孤児保護施設で残虐な密猟


南アフリカの孤児サイたちの
保護施設を襲撃した密猟者の
許しがたい蛮行!


殺されたサイの子。
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(C) Thula Thula Rhino Orphanage


南アフリカの KwaZulu-Natal の
Thula Thula Rhino Orphnage は、
親を殺されたサイやその他の動物の
こどもの保護やリハビリをしている施設。


2月20日夜、その施設に重装備の武装をした
密猟者2名が押し入り、防犯カメラを壊し、
飼育スタッフを縛り上げ、彼らの目の前で
角目当てにサイの子どもを2頭、惨殺した。


数時間にわたる犯行のなかで、
密猟者たちは、ひとりの若い女性をレイプし、
他の飼育スタッフらを残酷に殴打した。

そして、2頭の生後18か月のシロサイ、
オスのImpy とメスのGugu を撃った。
2頭の角は、他の孤児サイに比べると
大きかったのだ。


Gugu ♀は即死したが、Impy ♂は、
生きている状態で角を残酷に奪われた。
そのときの拷問のような痛みを想像すると
本当に辛い。

Impy は、傷の状態がひどく回復の見込みがないため
事件の翌朝、安楽死の処置がとられた。


Impy
とThando の昼寝。
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(C) Thula Thula Rhino Orphanage


Impy ♂は、母親を密猟者に殺されたとき6日間、
動かない母親のそばを離れず、空腹で喉が
カラカラの状態だった。彼の体には母親の血痕が付着し、
死体から出る分泌物のきつい臭いがした、という。

Thula Thula Rhino Orphnage を率いる
Karen Trendler は、Impy を迎えたとき、
心のなかで、彼にこう言ったという。

「安心して。もうこんな目には合わせないから。」

しかし、悪夢のようなことが起きてしまった。


Gugu とThando
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(C) Thula Thula Rhino Orphanage


Gugu ♀は2015年の大晦日に母親が殺された。
その時彼女は生後5か月、トラウマで呆然とし、
脱水症状であった。

Thula Thula Rhino Orphnage で充分なケアを
受け成長したGugu は、今月下旬に彼女が生まれた
Private Reserve で野生に返される予定だった。



この施設では、翌週には密猟を防ぐために、この2頭の角を
切り取った後、他の場所に移す予定だったのである。

その直前の犯行ということは、情報の漏洩が
あった可能性もあるのだろうか??

2名の容疑者が逮捕された。


母親を密猟者に殺されて孤児になったサイが
心身の傷を克服して、ようやく安心して成長できる
ようになったところで、このような残酷なことが
繰り返されることには、限りない憤りを覚える。

そして、孤児サイがトラウマを克服し、
元気に独り立ちして野生に帰ることを
目指して日々、サイのこどもたちの世話を
していた人々に、ここまで非道なことをする
密猟者は本当に許しがたい。

自分自身を傷つけられる苦しみと同時に
大切に守ってきた命が残酷に痛めつけられるのを
長時間、目の前で見せられる苦しみを味わされた
人々の計り知れない絶望を考えるともう言葉がない。


参照記事 :
1.Armed Men Just Stormed A Rhino Orphanage To Kill Babies For Their Horns
2.Poachers kill two rhinos at South Africa's Thula Thula orphanage
3.Rhino Orphanage attacked.Please help.


参照記事3.より原文一部引用 :
In a brutal manifestation of how out of control the rhino situation is in South Africa, Thula Thula Rhino Orphanage was attacked, baby rhino/s killed, care-givers savagely beaten and a young woman sexually assaulted.


# by dearhino | 2017-02-24 00:19 | 南アフリカ | Comments(0)