ブログトップ

親愛なる犀たちへ

dearhino.exblog.jp

<   2018年 01月 ( 2 )   > この月の画像一覧

2017年の南アフリカのサイの密猟数統計


1月25日に南アフリカ環境省から、
昨年2017年の国内のサイ密猟数の合計が発表されました。
1,028頭です。ちなみにサイは地球全体で約2万9千頭、
主要生息地のアフリカにも約2万5千頭しかいません。


a0280851_13014988.jpg

南アのサイ密猟総数は微減傾向 :

上のグラフからもわかるように、数字の上ではこれまでのピークだった2014年から僅かな減少傾向が続いていますが、カウントされる密猟数は広大な生息地のなかで発見されたものに限るので、数字の信憑性を考えると、密猟が減っていると喜べる程の変化とは言えません。


クルーガー国立公園でのサイの密猟は大きく減少:

昨年は密猟場所に注目すべき変化がありました。例年、圧倒的多数のサイ密猟事件が発生するクルーガー国立公園(四国ほどの面積でモザンビークとの国境に接している)におけるサイの密猟数が2017年は前年の4分の3程度の504件に激減したのです。


クワズルナタル地域が新たな密猟多発スポットに :

その代わりに、もう少し南のクワズルナタル州でのサイの密猟が大幅に増加しました。
昨年3月に起きたサイ孤児保護施設での残酷な密猟事件もこの地域でした。


なぜ、密猟多発地域に変化が起きたか?

クルーガー国立公園でのサイの密猟が減ったのは、密猟者からサイを守るための警備の厳重化したこと、密猟多発場所からの多数のサイを安全な場所への移送したことが功を奏したことなどが理由と考えられています。しかしながら、そうした努力の積み重ねが、密猟場所を移動させただけの結果という皮肉な事実には本当にやりきれない思いがします。

クルーガー国立公園ではゾウの密猟が急増

それだけではなく加えて衝撃的なのは、今までクルーガー国立公園では主にサイが狙われ、ゾウの密猟はあまり問題になっていなかったのですが、昨年はゾウの密猟が明らかに増加したことです。2017年には67頭のゾウがクルーガー国立公園で密猟されました。

また、21名の当局者も密猟に関与したとして逮捕されています。

守るための粘り強い地道な努力が
奪う側にこんな風にたやすく
踏みつぶされてしまう
現実の厳しさ、悲しさを教えられる
2017年のサイに密猟状況でした。



参照記事 :


参照記事2より原文一部引用 :

”Environmental Affairs Minister Edna Molewa said on Thursday a total of 1‚028 rhino were poached in South Africa from 1 January 2017 to 31 December 2017‚ compared to 1‚054 in the same period for 2016‚ representing a decrease of 26 animals.

At the Kruger National Park‚ which has traditionally borne the brunt of poaching‚ a total of 504 rhino rhinos were poached in 2017. This is 24% less than 2016.”







by dearhino | 2018-01-28 16:08 | 南アフリカ | Comments(0)

心配されるマレーシア最後のメスのスマトラサイ Iman

マレーシア最後のメスのスマトラサイ

Iman の重い病状。


インドネシアとマレーシアのみに残るスマトラサイの生息数は、

もはや100頭以下。


2015年にマレーシアの野生のサイは絶滅宣言が出され

現在、同国では保護下にオスとメスの以下の2頭が残るのみ。


Tam 

a0280851_19305197.jpg
Photo(C): BORA

マレーシアで最後のオスのスマトラサイ。

正式名は Keratam. 

体重 650kg 約30才。

熱帯雨林の木々の葉を毎日50kg 以上食べる。

バナナも大好物。

お腹を撫でられるのが好き。



Iman

a0280851_19304223.jpg
Photo(C): BORA


Tam よりも遅れて保護下に置かれたので

マレーシアで人間が出会った最後の野生の

スマトラサイということになる。

2014年3月に現在の Borneo RhinoSanctuary

連れて来られた。体重500kg

当初から子宮筋腫が見つかり、期待される

Tam との繁殖が心配された。

とても活発な性格。


ブログ内過去関連記事 :

「新たなメスのスマトラサイを捕獲」

http://dearhino.exblog.jp/19569749/

カメラトラップに写ったメスを落とし穴で

捕獲した当時の記事。

のちにIman と名付けられる。

2014.03.16


(Puntung  )

a0280851_19414406.jpg

Photo (C): Sabah Wildlife


顔にできた扁平上皮癌が急速に肥大化し、呼吸困難となり

20176月に安楽死。





現在のIman の状況


201712月から Iman の子宮の腫瘍、

つまり平滑筋肉腫からの出血症状が深刻。


年が明けてからの僅かにほっとする情報は、

食欲が少し回復し、食欲を改善させるために

10種類くらいの木の葉を与えるといつもの量の

半分くらいは食べるようになったということ。

薬を混ぜたバナナとマンゴも3-4kgは食べているようだ。


止血剤のトラネキサム酸投与が、

これまで3回の出血には効果があったので

再び期待されるが、今回は出血量が多く、

出血を止めるには、焼却止血、つまり文字通り

出血部分を焼いて熱により固めることが

必要だと見られている。


Iman は現在、ボルネオ島のマレーシア領の

Lehad Datu Tabin Widlife Reserve

保護されているが、そこには焼却止血ができる

専門家がいないという。


Iman には、乾燥による蹄の裏のダメージの治療も施され

1日2回は放飼場で皮膚の手入れのための

泥パックを受けている。


現在、マレーシアに残されたスマトラサイは

たった2頭であるが、保護区のあるサバ州の

野生動物局はスマトラサイの種を守るため、

人工授精ができるように、スの精子と

メスの卵子を保存している。


半年前に死亡したPuntung は排卵していなかったが、

Iman の卵子は採取されている。

Tam の精子も採取されているが理想的な状態とは

言えないというのが残念だ。


Iman は Tam の繁殖相手として

捕獲されたけれど、その可能性は

もうないのではと思われるが、

症状が回復して生きてもらいたい。



参照記事 :

1.Only two leftin Malaysia


2.Iman, ourlast female Sumatran rhino is farint no better.


3.Iman the rhino eats better ashealth improve


4. Cancer-stricken Sumatran rhino Puntung put down



by dearhino | 2018-01-07 22:39 | マレーシア | Comments(0)