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親愛なる犀たちへ

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2018年・南アフリカのサイ密猟数の減少

ようやく2月13日に南アフリカの環境省から
2018年の南アフリカのサイの密猟統計が
発表された。

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(南ア環境省発表資料より)

グラフを見てわかるよう、2018年の密猟数は
769頭で、2017年の2018頭と比べて
259頭も減少している。

2018年8月の時点で、前年の同時期よりも
183頭減少しているという中間報告が
あったので、予想された結果とも言える。


ブログ内参照記事 :
(2018.10.24)


密猟数が千頭を下回るのは2012年以来のこと、
過去最高の1215頭が密猟された2014年から
4年間連続で減少を続けている。





地区別密猟数の内訳 ↓
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(南ア環境省発表資料より)


大部分の地域でサイの密猟の減少が見られる。

しかし、新たな心配もある。
南アフリカのサイの半分近くが生息する
クルーガー国立公園で、サイの密猟は減少しているが、
今まであまり問題になっていなかった
ゾウの密猟が少しづつ増加していることだ。

2016年には46頭、2017年には67頭、
2018年には71頭が密猟されている。


サイの密猟数が減少した理由は、
警備の強化や安全な場所への移動など
密猟防止対策の成果が出たことも考えられるが、
それに加えて野生のサイの生息数が
減少して密猟者がサイを見つけることが
難しくなったという可能性についても
否定はできない。


いずれにせよ、密猟の減少が続いても
1日に2頭以上のハイペースで
サイが殺されていることは変わらない。

アフリカのサイの生息地では今後も粘り強く、
密猟の取り締まりのために、
サイの居場所のモニタリング、
レンジャーの訓練、当局者の汚職防止などの
日々の努力を続けていくことが
不可欠だ。

そして、アジアにおいては、
サイ角消費国であるベトナムと中国の
富裕層のサイ角需要を減らすことが
必要だ。


現在の南アフリカのサイの生息数は
約2万頭であるが、
密猟の急増が始まった2008年から
2018年までに、約8千頭のサイを
密猟で失っている。

ここで密猟をストップさせないと、
20年後には絶滅してしまう。


サイの密猟は南アフリカだけでなく
ケニヤ、ジンバブエ、ナミビアなど
周辺のサイ生息国にも広がっている。
各国の密猟数は数十頭だが、生息数も少ないので
影響は大きい。

2018年の密猟数の大幅な減少は喜ぶべきことであるが、
まだまだ気が抜けない。

今年もまた大きく密猟が減ることを願う。




参照記事 :





by dearhino | 2019-02-17 16:31 | 南アフリカ | Comments(0)