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親愛なる犀たちへ

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マレーシア最後のオスのスマトラサイの死

2019年5月27日、サンクチュアリーに
保護されているマレーシアの最後のオスの
スマトラサイのタムが死亡。

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Photo(C): CHRIS ANNADORAI/via REUTERS


タムの推定年齢は30代半ばで、BORA チーム
(Borneo Rhino Alliance) による手厚い看護を
受けていたが、死因は腎臓と肝臓の機能不全と
老衰であった。

タムは 2008年8月、アブラヤシの
プランテーション付近のいるところを
捕獲され、マレーシアのサバ州の
タビン野生保護区にある
Borneo Rhino Sanctuary で
保護下におかれていた。


タムの精子や細胞は冷凍保存され、
今後、体外受精や iPS 細胞の技術の
進歩により、子孫に出会える可能性も
ゼロではない、と言える。

タムの死により、マレーシアの
スマトラサイは、メスの イマン Iman
だけとなった。

イマンは、2014年に保護された。

その3年前の2011年に保護された
プンタン Puntang という名のメスは、
2017年、癌のため安楽死となった。

この3頭のあいだで繁殖が期待されたが、
実現されなかった。メス2頭に以下のような
問題があったからだ。

スマトラサイのメスは長い間交配しないと
生殖器に嚢腫や筋腫ができやすくなり、
イマンはそのために妊娠できなかった。

プンタンは、密猟者の罠による負傷と、
保護される以前の流産が原因で不妊と
なっていた。

こうした状況において、2018年に
世界の主要な非営利動物保護団体によって
”スマトラサイ・レスキュー・アライアンス” と
いう連合体が設立された。

その目的は、できるだけ多くの野生の
スマトラサイを見つけて保護し、繁殖させること。

初めての成果として、2018年11月に
インドネシア領のボルネオ島に
仕掛けた落とし穴でスマトラサイを
捕獲した。

そのメスのスマトラサイは、Pahu と名付けられ
ボルネオ島の繁殖センターで保護下におかれ、
将来の繁殖が期待されている。

Pahu が捕獲されたボルネオ島のスマトラサイの
生息数は10頭以下、スマトラ島では約75頭が
10か所くらいに分かれて生息していると
推測されている。

そうした現状では繁殖のための出会いの
機会が少なく、絶滅を避けるためには
できるだけ捕獲して早急に一か所に
集めることが望まれている。


参照記事:



by dearhino | 2019-06-14 14:20 | マレーシア | Comments(0)